ロシアW杯最終予選、ホーム・イラク戦、ありがとう蛍

ロシアW杯最終予選の最初の試合をホームで落とし、次の試合は勝ったものの、一戦必勝状態が続く我らが日本代表ですが、昨日10月6日の第3戦はホームさいたまスタジアムでのイラク戦。
イラク代表はアンダー世代で結果を残し、リオ五輪にも出場した若いメンバー構成ということもあるのか、勢いのある試合をするものの後半ガス欠をしてしまってここまで2連敗。”負けられない度合”でいったら日本よりずっと上です。

日本のスタメンはGK西川周作、4バックは左から酒井宏樹・吉田麻也・森重真人・酒井高徳、WボランチにCAP長谷部誠と柏木陽介 、トップ下が清武弘嗣、FWは原口元気・岡崎慎司・本田圭佑。
ハリルホジッチ監督は、10番を背負いながら期待に応えてくれない香川真司を外す決断。これがどう作用するかも注目です。

試合は日本を恐れる気配が微塵もない若いイラクが積極的に前に蹴ってくるので、日本はまず受けに回る序盤戦。
3分にはイラクの左CKからのヘッド!これはポストに救われ、冷や汗噴き出しましたね。
しかし10分を過ぎたくらいからイラクの勢いが落ち始め、徐々に日本もボールを回せるように。
トップ下の清武から緩急自在、変幻自在のパスが供給され、いくつかチャンスも生まれます。清武はターンも鋭く、動きが切れていましたね。
ただ、イラクの守備がコンパクトでなかなか決定機が作れず、逆にイラクに攻め込まれる場面もあって、試合は一進一退。
日本は”ホームで勝たねばならない”という思いが強いのか、硬さもあるように見えました。

そのように先制点はどちらが挙げても不思議ではない展開でしけど、チャンスをものにしたのは日本。
26分、カウンターから清武がボールを運び、右の本田へ、本田が相手を引き付けてから外を走る酒井宏樹に上手いパス、そして宏樹のグラウンダーに左サイドから中へ入ってきた原口がヒールで合わせての技ありゴール!
一連の流れは本当に美しく、チームがひとつの意思と感覚を共有した有機的連動性のあるゴールでした!

そこからの日本は2点目を取りに行くというよりバランスを維持する戦い方。
イラクの方もすぐに同点に追いついてやろうというのではなく、それまでの戦い方を継続。
互いに”勝ちたい”と”負けたくない”が心の中でせめぎ合っているのがわかります。
ロスタイムにイラクの危険なカウンターがあったものの、GK西川の冷静なセーブでことなきを得て前半終了。
テレビを観ているこちらも思わずふーっと息を吐く、緊迫感のある前半でした。

後半も両者拮抗した内容で、痺れるような時間が継続。
イラクは、攻撃はシンプルに前、守備はコンパクトで戻りも速くていいチームでした。
少ない約束事を全員がしっかり共有した、まとまりのあるチームという印象です。
また、背の高さと体の強さを生かすサッカーは日本が苦手とするタイプかもしれません。
それが形となったのが後半16分のイラクの左サイドからのFK。
ゴール前に蹴り込まれたボールに、酒井高徳の寄せが遅れて、ヘディングを食らっての失点。
しっかり当てたヘッドではありませんでしたけど飛んだコースにも運がなかったですね。

かなりショックな同点劇でしたけど、それを振り払うかのようにそこからエネルギーを爆発させたのは左サイドの原口元気。
思い切ったドリブルで仕掛けてFKをゲットしたかと思えば、守備でもねちこく相手を追い詰め、完全に左サイドの支配者として君臨していました。彼のブレイクスルーは本物です。

22分、中盤のテコ入れに柏木→山口蛍。
柏木は中盤の底や最終ラインからのパスでチーム全体のリズムを作っていましたけど、中盤の戦いや決定機に絡むという部分で物足りなさを残しました。バランスを意識しすぎたのかもしれませんね。

そして、後半30分頃からはイラクのスタミナがガクッと落ちてきたのを見たハリルは29分に岡崎→浅野琢磨、36分に本田→小林悠という交代カード。
岡崎はまずまずでしたけど、本田は細かいミスが目立ちましたね。体の強さや勝負勘でいくつかシュートを放ったものの、それも不発。やはりクラブで試合に出なければなりません。

試合終盤の日本は吉田を最前線に上げてターゲットマンにし、そこを目がけてボールを蹴るパワープレイ。
吉田のポストから浅野がヘッドを2回外したたものの、足の止まったイラクに対して吉田最前線はかなり効果的。
日本もしんどい時間帯でしたけど、みんな必死にボールを競り、吉田目がけて蹴りまくります。
吉田もそれに応えて、相手DFと戦い、走り回り、素晴らしい気迫でした。
しかし、イラクも魂を込めた全員ディフェンス。負ければW杯が遠のく彼らもまた必死。こうなるとなかなか点が獲れるものではありません。
私もなかば諦めかけていました。

しかし日本の勇者たちはひとりも諦めていなかった。
特に吉田麻也。
ロスタイム、左に流れたボールを吉田が執念で追い、粘って獲得した左FK。清武が蹴ったボールはクリアされるも、こぼれ球を山口蛍がダイレクトで蹴り込んで値千金の勝ち越しゴール!季節外れの蛍が眩いばかりに輝いた!守備だけの男ではない!
ありがとう蛍!
これにはベンチ総出の大喜び!まるでW杯出場が決まったかのよう!

そして試合はそのまま終了の笛。
本当に勝ってよかった。心からほっとしました。
もうちょっと余裕のある試合になるかと思っていましたけど、イラクが予想以上にアグレッシブだったのと、日本に変な硬さがあったせいで、息の詰まるようなゲームでしたよね。
また、その原因はハリルホジッチが志向する”縦に速いサッカー”にあるようにも思うんです。
試合後に本田が「相手が焦れるくらいにボールを回す時間があってもいいのではないか」といっていましたけど、いまの日本は常に「縦に縦に」で慌てている感じが否めません。ゲームにも緩急があるべきです。
また、ボランチがびびりすぎているのも問題です。バランスを取ることばかりを考えて、中盤が機能不全に陥っています。スイッチのパスは少なく、ミドルシュートもほとんど打たないのであれば(山口の1本のみ)、相手に脅威を与えることはできません。

とにかく勇気を持つことです。
古人は「智者は惑わず、勇者は恐れず」といいました。
サッカーでは「監督は惑わず、選手は恐れず」です。
その意味でいえば、ハリル監督には選手起用や交代で惑って欲しくありませんし、選手たちは、相手チームはもちろん、ハリル監督をも恐れず、勝利に直結するサッカーを目指すべきです。
”アジアの戦い方”を知っているのは選手の方なのですから、お互いにもっと意見をぶつけ合いましょう。
次のオーストラリア戦こそが大一番です。
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