パク・クネ操り大統領

韓国のパク・クネ大統領といえば、この10月24日(2016年)に、大統領の任期を現在の1期5年→2期8年にする憲法改定を行いたいと施政方針演説で高らかに語ったことが日本でもニュースになり、私も「へー」と思ったものですが、それも束の間、その翌日には演説文や閣議の資料などを知人の一般人女性に流出させていた問題で謝罪会見を開き、他にもその知人女性との間に様々な疑惑があることから、27日には報道機関による世論調査の支持率が20%を切り、「辞任しろ」という声が75%ほどにもなっているというのですから、まるでジェットコースタードラマです。

ちなみにこの知人女性というのは、パク大統領の父であるパク・チョンヒ大統領が懇意にしていた宗教家の5女で、娘同士ということもあってパク・クネ大統領とは昔馴染みだそうです。
そしてその知人女性=チェ・スンシル氏は父親の宗教団体を引き継ぎ、パク・クネ大統領が母親や父親を暗殺された後の過酷な時代を支えたということで、2人の関係はより濃密になっていったといわれています。
このチェ・スンシル氏の存在というのは、パク大統領が就任した2013年にはすでに日本のメディアでも”背後にいる占い師”として伝えられていましたし、2014年のセウォル号事件の対応を巡る”空白の7時間”のときもパク大統領は彼女に会っていたのではないか、という報道もあったので、「ああ、あの占い師」と思った方も多いのではないでしょうか。

ですから、私は今回、チェ・スンシル氏に極秘資料が流出していたことにさほどの驚きはなかったんです。韓国は世界的に見ても占いに頼るお国柄ですしね。
ただ、パク大統領も、チェ氏を秘書官にでも据えておけば何の問題もなかったのに、”外部の知人”という立場に置いていたのは、
やはり何の専門性も、何の政治・行政経験もない人物に公式な役職を与えるのは、”まずい”と思っていたからでしょう。
ましてやそれが”占い師”となれば、近代国家の体は成さず、諸外国からもおかしな目で見られるのは間違いありません。
陰でこっそり御託宣を頂くのが一番というわけでしょう。
文書流出のスムースさを見る限り、官邸スタッフもチェ氏の役割を認識し、パク大統領の政治手法としてそれを認めていたわけですから、韓国人は”占い師”をそう悪いものだと考えていないことがわかります。

ところが、”韓国世論”はこれに猛反発しているわけです。
セウォル号事件のときに7時間も連絡が取れないという大失態をしでかしたパク大統領を30%も支持していたのですから(すぐに40%に回復)、今回だって韓国人は世界の常識に逆らって、支持したっていいと思うんです。
しかし現実は非常に厳しく、支持率は日に日に下がり、パク大統領は任期1年4ヶ月残して、レームダックどころか植物大統領などと揶揄されているのですから、もう回復の見込みもありません。

ここからは私の推察ですが、韓国人は極秘文書の流出に怒っているのではなく、チェ氏がパク大統領との関係を利用してお金を儲けていることが許せないのだと思います。
そもそも一連の問題の発端というのは、チェ氏に関連する新興のスポーツ財団が何の実績もないにも関わらず、パク大統領の外国歴訪に同行するのどの依怙贔屓をされているのを不審に思った韓国メディアが、その財団に財閥系企業から数百億ウォンもの支援があったことをすっぱ抜き、”大統領からの圧力”が疑われたことにあります。
有力乗馬選手であるチェ氏の娘が資金面などで異常に優遇されているという報道も、韓国人の癪にさわったことでしょう。
この反発というのは、韓国で昨今盛んな”財閥叩き”と似た風景です。
特権階級だけがいい思いをするのは我慢ならない、ということでしょう。

大統領が”操り人形”であることが許せないのか、それ以上に人形遣いにお金が渡っていることが許せないのか、私はその答えに興味があります。
ぜひ韓国で世論調査をして欲しいものです。
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