『真田丸』第45話、『完封』

籠城策が決まり、城の南の出城、真田丸も完成した大坂方。
しかし、20万余の徳川方に囲まれているという状況は変わらず、11月19日には西の木津川口が奪われ、26日には北の今福砦が落ち、序盤は劣勢に。
そんな折、真田幸村は毛利勝永らから「城内の様子が漏れているようだ…」という話を聞くと、織田有楽斎(茶々の叔父で秀頼の相談役)を密かに呼び出し、わざとらしく弱音を吐くと、兵を撤退させておいていから「西の博労口が心配」という偽情報を流します。
するとすぐに徳川方が博労口に攻めかかり、内通者は有楽斎に間違いなし。

こんな厄介な内通者ですが、自分が使うにはこれほど役に立つものもないということで、幸村もまた徳川方に内通者を入れてあります。
それは真田本家軍の参謀として参陣している幼馴染の矢沢三十郎頼幸。
そこからの情報によると、家康は真田丸に脅威を感じていて、その攻略に幸村と旧知の上杉景勝軍を当て、真田信之の息子2が率いる真田本家軍もその寄騎として戦に加わるよう命じられたというのです。
このままでは大恩ある景勝や甥たちと骨肉の戦いになってしまう、それを避けるために幸村が建てた策は、自ら攻めに出ること。
いま、真田丸の前方には加賀前田軍1万2000が陣を張っているので、それを突っついて交戦状態になれば、上杉軍と持ち場を交代できないというわけでしょう。

幸村は息・大助に先鋒を任せ、大助は上田合戦のときの幸村のように真田の旗を振りながら『高砂』を歌って前田軍を挑発すると、それを真田丸へとおびき寄せることに成功します。
次に、真田丸のなかでわざと爆発を起こし、まるで内紛でも起きているように見せかけると、前田軍はそれに易々と引っかかり、勢いに乗って真田丸の空堀を渡ろうとしてきます。
そこに真田方は、まずは2段構えで鉄砲を打ち掛け、漏らした敵には投石、それを掻い潜って場内に進入してきた強者たちには槍と刀で一掃。
これで前田軍が慌てて撤退するところに、幸村は騎兵で追い打ちをかけ、初戦はまさに”完封”での大勝利。
この幸村の天晴れな采配に、豊臣譜代の家臣・木村重成が「さすが天下の名将の真田左衛門佐殿!」と、若者らしく感激をあらわにするも、幸村は強張った表情で、「内緒にして欲しいのですが、実は私もこのような対戦は初めてなのです。心の臓が口から飛び出しそうです…」と、静かに漏らすのでした。

このように、今回の45話『完封』では真田丸での初戦が詳しく描かれていたわけですが、大掛かりなオープンセットを作り、エキストラ兵も贅沢に使い、かなりの大迫力でした。
前の上田合戦もそうでしたけど、大河ドラマで、戦国時代の合戦をここまで現実的に再現するというのはあまりないので(少なくとも私の記憶にはまったくなし)、本当に価値があると思いますし、私も心から楽しめました。
また、戦の前に、家康が「高台にあり、こちらをすべて見渡せる。本当に厄介じゃ…」といって真田丸の脅威を語るシーンを挟み、セットで真田丸の全容を作り上げなくても、視聴者の頭のなかで難攻不落の城が出来上がるという脚本も見事だったと思います。
三谷幸喜さんも、この物語に『真田丸』というタイトルを付けているだけに、大坂冬の陣には相当力が入っているのでしょうねえ。
おそらく来週で冬の陣は終わってしまうのでしょうけど、ちょっともったいないくらいです。

ちなみに『真田丸』の公式HPによると、この真田丸のオープンセットは、VFXコーディネーターの深瀬雄介さんのスケッチをベースに、約1ヶ月を使って完成させたものだそうです。
縄張り(測量)をして、重機で土を掘って、それで土塁を築くという、作業の様子の写真も掲載されているので、なかなか興味深いものがありました。
堀の深さは4.5m、土塁の高さは3mというのですから、それに攻めかかるエキストラの役者さんもさぞかし大変だったことでしょう。
セットの大きさは実際の真田丸の5分の1ほどだそうですが、十分な迫力があったと思います。
撮影後にここを公開して、何かイベントに使っても面白いかもしれませんね。
”真田丸攻略ゲーム”みたいな感じで。
現代人では簡単に”完封”されそうですけど。
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