『真田丸』第46話、『砲弾』

30万の大軍で大坂城を取り囲みながらも、真田丸に手をこまぬく家康は、「悪戯に攻めかかるのはやめじゃ」といって方針を転換すると、30万の軍勢を3つに分け、一晩中かわるがわる鬨の声を上げさせて大坂方を精神的に参らせるというややせこい策を思いついたのに続き、「真田には真田じゃ」といって真田信尹(昌幸の弟、幸村の叔父)を召し出します。
そして命じるのは幸村への調略。
信尹は「そういう手が通じる男ではございませぬ」と断りますが、家康が「「寝返れば10万石を与えよう」と執拗に迫るので、夜を選んで嫌々大坂城の幸村のもとへ。
そこで叔父と甥は久々の再会を喜び、酒を酌み交わしますが、最初の盃が空になると信尹はすぐに席を立ち、仕事なので一応家康からの書状を手渡すも、「読まんでいい」と強い口調でいい渡します。
そして自陣へ戻った信尹は、家康に一言「不首尾に終わりました」と報告。
家康も「食えぬ男じゃ」と呟いていましたけど、信尹が食えぬ男のままでいてくれたことが嬉しかった視聴者は多いのではないでしょうか。

そうして幸村を寝返らせることに失敗した家康は、次の策として、スパイである織田有楽斎に対し、大坂方から和睦を申し出るよう
指令を出します。
有楽斎はすぐに秀頼を説得にかかり、乳母の大蔵卿局も和睦を主張するなか、幸村から戦闘続行を勧められていた秀頼も最初は渋りますが、「いまなら兵を失わずにすみます」という有楽斎の言葉に徐々に和睦へと傾いてゆきます。
秀頼の頭にあるのは、幸村からいわれた「策というのはただ勝つというだけではなくいかに味方の命を損なわぬかということです」「城の主は殿さまでございます。自身の言葉の重みを重々承知ください」という言葉でした。秀頼は自分自身で必死になって決断を下そうとしていたわけです。

しかし、そのことを大野治長から聞いた幸村は、いま和睦をしては大坂方に不利になると見定めていることもあって、これを押しとどめるために淀殿に謁見。
母親であり、城の実質的な主である淀殿から秀頼を説得してもらおうというわけですが、もちろんこれは秀頼にいったアドバイスと相反する行いです。
淀殿は、「私はどこか小さな国に移って秀頼と暮らせればそれでいいのです。秀頼と左衛門佐がいれば」といって幸村に全幅の信頼を寄せているので、その提案をを承知すると、さっそく秀頼のもとへ行き、「そなたを生んだのは誰じゃ、この城の本当の主は私じゃ」といって秀頼をまさに子供扱い。
母親に逆らえぬ秀頼はそれに反駁することもできず、淀殿の背後にいるのが幸村であることに気がつくと、「いったい何がまことなのじゃ!」といって幸村のダブルスタンダードに悔し涙を流すのでした。
しかし、この涙に対する幸村の態度は、「断を下すのは殿さまでございますが、それが間違っていれば私はあらゆる手段を使ってそれを食い止めます。私は戦に勝つためにここにいるのです」という冷酷非情なもの。
これは、どんなに憎まれようと、豊臣を存続させ、秀頼の命を守ることを優先するという幸村の断固たる決意といったところでしょうね。
私もこの46話まで『真田丸』を一生懸命視聴してきましたけど、初めて主人公である真田源次郎幸村をかっこいいと思いました。
その後、幸村は塙団右衛門の夜討ち(無許可)に一兵卒として加わり、敵兵を次々と斬り捨ててゆくわけですが、これは”憂さ晴らし”でしたね。

そうして淀殿の鶴の一声で戦闘の継続が決まった大坂方に対し、家康が打った最後の策はイギリス製の大筒。
かつて豊臣一の忠臣だった片桐且元を呼び出した家康は、「淀殿の居室はどこじゃ?居場所がわかればそこを外すことができる」といって且元を安心させ、「天守の南の奥御殿でござる」という言葉を引き出すと、大筒隊には「天守の南を狙え」と指示。
轟音と共に打ちだされた”砲弾”は狙いを外すも、天守の屋根をかすめ、落ちてきた残骸によって侍女がその下敷きになるのを見た淀殿が大いに動揺するなか、第46話は時間切れ。
次週いったいどうなるのか、早く続きが観たい!

というわけで、今話はテンポがよく、見所も多い回だったと思います。私個人はとても満足しました。
同じ”頭領の弟”という立ち場で、幸村の師匠ともいえる真田信尹が久々に登場したのも嬉しかったですし、軍師として幸村が非常の決断を下すシーンもとっても良かった。
そして、短い登場シーンながら、家康が悪役として十分すぎる存在感を出していたのも面白かったですね。内野聖陽さんの家康はやっぱりいいですね。これでスピンオフを作って欲しいくらいです。
また、脚本でいうと、淀殿が和睦に反対するというのは、他の小説や映像作品にはあまりないので、新鮮でした。
幸村に頼り切っているのも珍しいですし、この『真田丸』のお陰で淀殿の一般的なイメージは少々違ったものになってゆくかもしれませんね。竹内結子さんも本当にいいお芝居をしていると思います。
来週は砲弾を受けた後で態度がどう変わるのか、そして誰にも見せない”本心”はどこにあるのか、『真田丸』の”本当のヒロイン”である淀殿から目が離せません!
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