2016年の流行語は”文春”ですよね

〈新語・流行語大賞〉といえば、最近はかなり偏った与党批判(安倍政権批判)が問題になったり、昨年の”トリプルスリー”みたいに
多くのひとが「初耳」と感じる言葉が選ばれて、もうその存在意義を失いかけているイベントですが、今年2016年もまた”神ってる”という何とも微妙な言葉が大賞に選ばれました。
もともとこれはネットスラングで、何年も前から使われている言葉ですが、今年広島カープがそれを合言葉にペナントレースを制したというのが選考理由とのことです。
しかし、プロ野球の地上波中継がほとんどないいまの時代にあって、広島カープの合言葉がどれだけのひとに浸透しているかは、かなりの疑問が残ります。おそらくまた多くにひとがニュースでこの受賞を知って、「これ何?」と首を捻ったに違いありません。『Yahoo!ニュース』にもすぐに『神ってる、本当に流行っている?』と題した記事が載ったこともそれを証明しているといっていいでしょう。
(※私個人はこの言葉が割と好きで、冗談めかして使っています。)

私はこの新語・流行語大賞という賞を、意義のあるものだと思ってきました。
1984年以来、毎年12月1日にこれが発表されたとき、「ああ、この1年はこんな年だったなあ」と振り返ることが出来ましたし、過去の受賞を見て、「ああ、あの年はそんな年だったなあ」と思い出して懐かしむことも出来るのですからね。
しかし、最近は本当に世相を反映しているのか、本当にその1年を振り返っているのか、審査員のセンスが世の中と完全に乖離してしまっているような気がして仕方ありません。
ですから、私もこの賞にはもうあまり触れたくなかったんです。そもそもこの賞は一私企業である〈ユーキャン〉が勝手に選んでいるわけですから、それについてああだこうだといっても意味のないことですし、そうやって我々が話題にすることがユーキャンの目的なわけですしね。

それでも私が今回、新語・流行語大賞について書いたのは、”今年はこれを選ばなければならない”という言葉があったからです。
それは”週刊文春”。
週刊文春がらみの言葉としては、先にノミネートされた30の言葉に、”ゲス不倫”(トップテン入り)と”文春砲”と”センテンススプリング”の3つが入っていましたけど、合わせて”週刊文春”もしくは”文春”にすれば、これほど2016年を表す言葉もないのではないでしょうか。

みなさんご存知のように、今年の週刊文春は本当に凄まじかった。
まずは1月に好感度タレントだったベッキーさんの不倫と謝罪会見の陰での開き直りをスクープして、”ゲス不倫”と”センテンススプリング”という言葉を定着させると、2月には”イクメン”を売りにしていた宮崎謙介議員を不倫報道で辞職に追い込むというコンボ技。
そのコンボでいえば、以前から薬物疑惑を書いていた清原和博元野球選手が2月に覚醒剤で逮捕、3月にはジャイアンツの高木京介投手の野球賭博関与を指摘して野球界へはダブルパンチ。
同じ3月には知的でハンサムなコンサルタントを装っていたショーンK氏の経歴詐称を暴き、ニュース解説者として起用していたテレビ朝日と、春の新番組のキャスターとして発表していたフジテレビに大ダメージ。
また、政治でいうと、1月に金銭授受疑惑で甘利明大臣を辞任に追い込むと、春からは舛添要一東京都知事のお金にまつわる疑惑を次々に記事にして辞職に追い込むという離れ業。
そして、その後の東京都知事選では鳥越俊太郎候補のパワハラ疑惑を糾弾して大敗に導いたのですから、まさに獅子奮迅の大活躍でした。
新語・流行語大賞のノミネートの頃もレコード大賞の買収報道で世間を驚かせていましたし、他にもこの1年は数えきれないほどのスクープがあって、我々は週刊文春に振り回されっぱなしでした。
しかも、そのスクープのほとんどが、表でいい顔をしているひとの裏にある真実を暴いたものですから、ゴシップの枠を超えた価値のある記事だったと思います。

にもかかわらず、なぜ”文春砲”や”センテンススプリング”は大賞に輝かなかったのか?
ここで注目したいのは”鳥越俊太郎さん”の存在です。
鳥越さんといえば、この新語・流行語大賞の選考委員を長年務めてきたことでもよく知られていますし、近年の政治的偏向を主導している人物としても指摘されていました。
そんな鳥越さんが、理由も語られぬまま、今年の選考委員から外されているんです。
知事選立候補によってその存在があまりにも政治的になってしまったせいかもしれませんが、今年ばかりは”文春”のノミネートが避けられないことがネックになったのではないかと私は想像しています。
そしてまた、”文春”が大賞にならなかったことの理由も、長年一緒に選考委員をしていたひとたちの、鳥越さんに対する”武士の情け”だったのではないでしょうか?

そう考えると辻褄が合うだけに、新語・流行語大賞の現状には一抹の寂しさを感じます。
世相よりも、身内の事情が大切ならば、もうその看板は外すべきですぜ。
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