Jリーグと不条理という名のリスク

浦和レッズと鹿島アントラーズで争われることとなった今年2016Jリーグチャンピオンシップは、鹿島ホームの第1戦で、年間勝ち点1位の浦和が1-0で勝利を収め、ホームでの第2戦は0-1で負けたとしても年間首位のアドバンテージにより、優勝が決定するという有利な状況。
対する鹿島優勝の条件は、”2点以上獲っての勝利”(2戦合計スコアが同点になった場合はアウェイゴールが優先されるため)。
そして、昨日12月3日(土)に行われた第2戦は開始早々に浦和が先制したため、これは早くも勝負あったかに見えたわけですが、鹿島はまったく動揺することなく浦和優位の流れを耐え凌ぐと、前半40分に同点に追いつき、展開がイーブンになった後半も34分に鹿島が勝ち越しゴール。
その後の浦和はシーズン中にほとんど見たことのないパワープレイを慣行しますが、まったくといっていいほどチャンスを作れぬまま、あっけないほどの敗北。
年間勝ち点でいうと、鹿島は浦和を15点も下回っていたため、Jリーグ史に残るような大逆転劇といっていいでしょう。
ゲームもどっちに転ぶかわからない白熱した展開でしたし、私も大いに楽しませてもらいました。
テレビに目が釘付けになったひとも多いのではないでしょうか。

そして今日4日は、J2とJ3の入れ替え戦(第2戦)でツエーゲン金沢が栃木FCを下してJ2残留、J1昇格をかけたJ2プレイオフではセレッソ大阪がファジアーノ岡山を退けて3季ぶりのJ1復帰。
これで2016年のJリーグも全日程が終了です。
選手のみなさん、スタッフのみなさん、サポーターのみなさん、本当にお疲れさまでした。
しかし、シーズンの終わりは新たなるシーズンの始まりでもあります。
悔しい思いをしたクラブは休む暇もありません!

そんな2016Jリーグですが、チャンピオンシップを制した鹿島は1stステージを制したとはいえ、2ndステージでは苦しみ、年間勝ち点では2位の川崎フロンターレと13点差の3位。
J2プレイオフを勝ち抜いたC大阪は、3位の松本山雅と勝ち点6差の4位(1位2位は自動昇格)だったので、1年間を通しての”勝ち点の重み”という意味では大いに考えさせられるシーズンでした。
もちろん、その”下剋上”によってチャンピオンシップやプレイオフが盛り上がり、サッカーファンの注目を集めるだけではなく、メディアが取り上げることによって一般層への浸透もあるわけですから、それはそれで大いに価値のあることだと思います。
特にこの2年間行われたチャンピオンシップのお蔭で、久しぶりにJリーグがゴールデンタイムに地上波生中継されたわけですから、下剋上の”不条理”も否定的に捉えることはできません。
私はJリーグが人気を集めるためには、ゴールデンタイムの中継が必要だと思いますし、そのためには”誰にでもわかるビッグマッチ”が必要だと考えています。
ですから、私は不条理という名のリスクがあろうと、チャンピオンシップに賛成でしたし、Jリーグもそういう意思を持って、いまの形をを続けてゆくと思っていたんです。

…ところが、Jリーグの発表によると来季2017は1ステージ制に戻し、以前のように年間勝ち点で優勝を争う形に戻すというじゃないですか。
その理由として、”複雑でわかりにくいレギュレーション”と”過密日程”を挙げていましたけど、それが解消される代わりに、”誰にでもわかるビッグマッチ”は消滅してしまうわけです。
これはいったいどのようにして補うのでしょうか?
それが明示されないままの1ステージ制回帰に、私は納得が行きません。
今季のJリーグはイギリスの動画配信大手と10年2100億という巨額契約を結んだことが話題になりましたけど、それに安穏として、人気獲得が疎かになってしまっては、10年後には何も残りませんぜ。
(※報道によるとJ2もプレイオフを止め、J1との入れ替え戦を復活させるようですけど、そっちはビッグマッチが残るわけですから問題はないと思います。)

何か新しい”策”があることに期待しつつ、「リスクを冒すのは選択肢ではない、義務だ」というズラタン・イブラヒモビッチの言葉をJリーグに送りたいと思います。
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