プーチン大統領来日と私なりのおさらい

1941年4月13日にモスクワで調印された日ソ中立条約は、”1941年4月25日”から”5年間”有効であり、期間満了1年前に破棄を通告しない場合は、さらに5年間自動延長すると、その第3条に書いてあります。
そして、ソビエト連邦は1945年4月5日に、その条約の破棄を宣言しました。
当然のことですが、これは延長をしないというだけであり、”1946年4月24日”までは有効なのです。
ところがソ連は、ドイツに勝利した3ヶ月後の45年の8月になると日本に宣戦布告をし、満州や朝鮮半島や樺太と千島列島、そしていわゆる北方4島にに軍事侵攻してきたわけです。
これはとんでもない条約違反であり、外道極まりない行為です。

もちろん、このソ連の裏切りの背景にはアメリカとイギリスがいます。
1943年以来薄汚い密会を繰り返してきたこの3国ですが、45年2月のヤルタ会談でソ連は日本を裏切ることを約束すると同時に、勝利後に樺太や千島列島をソ連の領土にすると勝手に決めたわけです。
そして日本は惨たらしい敗戦。
その後日本はGHQによる占領の憂き目に合い、1951年に調印されたサンフランシスコ講和条約で本当の意味で戦争が終わることとなりました。

その際に日本の領土は現在のように確定したわけですが、大戦後にアメリカとの対立を深めていたソ連は西側主導の講和条約に署名しませんでした。
このことが北方領土問題を現在まで長引かせた原因ということができるでしょう。
ソ連が軍事侵攻後実効支配していた樺太と千島列島については、日本はこれを放棄すると講話条約に書かれていたものの、そこに南千島と呼ばれる択捉島と国後島を含むかどうかは戦勝国間で明確にされていませんし、同じく実行支配されていた色丹島と歯舞群島はそもそも千島列島であるとの解釈がされていない島々なんです。

昨日(2016年12月15日)に来日したロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、今日16日に行われた安倍晋三総理との共同記者会見で、「私にとって最も重要なのは日本との平和条約締結だ」と明言していました。
サンフランシスコ講和条約に署名していないロシア(ソ連)からすれば、それで本当の意味で戦争が終わるということなのでしょう。
そしてもちろん、平和条約には領土の確定は必須項目です。
プーチン大統領は北方領土について、「第二次大戦の結果、ロシアのものになった」と繰り返してきましたが、それは自分勝手な理屈です。
戦争というのは講和条約締結によって終わるのです。日露戦争のときも両国はポーツマス条約を締結し、全てが決まり、全てが終わりました。
講和条約が締結されていない限り、”結果”は出ていないんです。つまり北方領土はロシアのものではありません。
また、ロシア(当時ソ連)は1956年の日ソ共同宣言において、平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡すと約束しているように、歯舞群島と色丹島はヤルタでの密約のなかに含まれていないとわかっているわけです。
ですから本来であれば安倍政権は、”歯舞群島と色丹島は問題なく日本のものですよね”という立場で交渉をスタートせねばなならないわけです。
ところが、ロシアの実効支配が70年、日ソ共同宣言から60年も経ってしまったいま、そんなことはもういってはいられません。
悲しい事実ですが、いまはもう一度、”日露共同宣言”を行う必要があるわけです。
安倍晋三総理の仕事はそれだと思います。

安倍総理もプーチン大統領も、安定した政権運営を行う力のあるリーダーだけに期待感は高い。
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