2016全日本フィギュア、男子FS 真の王者へ

”誰が勝っても初優勝”というこの2016全日本フィギュアですが、FSでは将来を担うジュニア勢もきらめきを見せ、友野一希くんは4Sを成功させるなどして148.92のトータル216.55、島田高志郎くんは3回転が7本入る構成をノーミスで熱演して137.52のトータル200.18。
2人も世界ジュニアでも果敢に攻めていって欲しいですよね。

そうしたなかでの表彰台争いはというと、SP4位から虎視眈々と上を狙う日野龍樹くんは2本目の3Aを転倒してしまったものの、その他のジャンプはしっかり降りて151.66(TES75.74・PCS76.92)の合計230.31。
ジャンプも演技全体の質も少しずつ向上していきていますし、次は今大会で外した4Tを組み込んで、もう一段上を目指したいものです。
同学年の羽生くんと刑事くんに追いすがれ!

世界選手権の代表選考も兼ねているこの全日本ですが、シーズンの成績や過去の実績から今回欠場の羽生結弦が3枠のうちの1枠を確保しているのはほぼ間違いな事実。
そうなると世界に羽ばたくためには2位以内を目指さねばなりません。
SP2位の宇野くんと1位の無良くんにプレッシャーをかけるためにいい演技がしたいSP3位の田中刑事くんは、今季初めて4Sを綺麗に降りてスタートしたものの、前半の3Aがダウングレードになって差し引きマイナスか。
しかし、気持ちを切らさないステップでフェデリコ・フェリーニの雰囲気を醸し出すと、後半は3F+3T、3A+2T+2Lo、3Lz、3Lo、3S+2Tと連続成功。
その勢いのままコレオと最後のスピンに繋げ、大歓声のなか堂々のフィニッシュ!
FSは163.70(81.34・82.36)、合計249.38。
後半は頑張りましたけど3Aのミスが大きくてスコアは伸ばせませんでした(FSのSBは167.95)。本人も悔しかったでしょうね。あとは天命を待つのみです…。

SPでは宇野くんが崩れたこともあって1位で折り返した無良崇人。SPでの刑事くんとの差は5点近くあるので、落ち着いて滑ればそう問題はないはず(SBは170.04)。
そうして出だしの4Tをややこらえながら降りると、次の4T+2Tはしっかり着氷し、3Aは無良くんらしい迫力。この上々の序盤戦で早くも勝利を手中に収めたような気配。
ステップシークエンスでも長髪を振り乱しながらピアノ協奏曲第2番を熱演し、後半冒頭を3Sで落ち着けると、世界への切符をもぎとる3Aからのコンビネーション!…のはずだったのですが、これがまさかの2Aに。
しかもこの失敗を取り返すために構成を変えて跳んだ次の3Aも着氷を乱してコンボならず、繰り返し減点。
これはやばい…。
無良くんもこれで動揺したのか、スピンの後の3Fが前向き着氷(コンボならず)、3Lz予定も2Lzに抜けて万事休す。
信じられないような失速劇となってしまいました。
FSは151.77(68.05・83.72)、合計242.11。
私も正直いって、なんといえばいいのかわかりません。これで世界選手権は絶望的でしょう。
無良くんはこういう崩れ方が珍しいわけではありませんけど、これが治らないと、悲願である来季の五輪出場も難しくなってしまいます。
とにかくメンタルです。そこを徹底的に鍛えてください!

ここまでの選手がスコアを伸ばせなかったことで、最終滑走の宇野昌磨の初優勝はほぼ間違いないところ。
しかし、宇野昌磨の初優勝が順位だけのものであっていいはずがありません。
誰もが納得する内容で、誰もが納得する王者になる。それが天才たる者の使命です。
敵は己と仮想・羽生結弦だ!
しかし、頂点が見える状況がプレッシャーになったのか、4Fステップアウト、4Tオーバーターンというなんとも苦しい立ち上がり。動きも硬い。
3Loは勢いよく跳び、スピンの後のステップシークエンスではいつも以上に気合を感じるも、体はどこかカチコチしていて、伸びやかさに欠けます。
後半冒頭の3Aも開きが早い着氷になって、4Tもターンが入ってコンボならず、繰り返し減点。
なんという重苦しい空気か。
しかし、そんななかでも宇野昌磨の頭のなかだけではクリアだったのか、3Lzにリカバリーで+2Tを付けたのは驚き。なんという冷静さ。
また、無尽蔵のスタミナと高い集中力も宇野くんの持ち味で、終盤の3A+1Lo+3Fと3S+3Tはばっちり成功!これが宇野昌磨だ!
そこからは歓声に後押しされるコレオシークエンス、コンパクトで技巧的なコンビネーションスピンで盛り返してのフィニッシュ。
そして曲が終わった瞬間に泣き崩れる宇野くん。ポーカーフェイスが売りの彼にしては珍しい光景でした。
羽生結弦の欠場によって、”絶対に優勝しなくてはならない”状況になっていただけに、そのプレッシャーは計り知れません。そしてそれに負けたことも間違いはないでしょう。
FSは192.36(101.16・91.20)、合計280.41で初優勝は掴みましたけど、あえて厳しいことをいわせてもらうならば、宇野くんは真の勝者ではありませんでした。
「よくやった」と称えるメディアや専門家がほとんどのようですけど、私はそちらには与しません。
天才・宇野昌磨の初優勝がこんな形であっていいはずがないのです。
宇野くんには猛省して欲しいですし、大いに悔しがって欲しい。
そうでないとさらなる高みは目指せません。

四大陸と世界選手権で羽生結弦に勝って、真の全日本王者になれ!
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