安倍総理の真珠湾訪問

2016年も残りわずかというところにきて、この12月28日(現地27日)に安倍晋三総理が真珠湾を訪問し、オバマ大統領とともにアリゾナ記念館で戦争の犠牲者に哀悼の意を捧げたことは、今年を象徴する大きなニュースでした。
安倍総理が行った、和解と寛容を希望の同盟に繋げるというスピーチも素晴らしいものだったと思いますし、オバマ大統領側や大方のアメリカ世論が、日本側に”謝罪を求めなかったこと”も両国の友好を証明していました。
中国を筆頭に野蛮な国々が牙を研ぐ現代において、日米同盟はアジアのみならず世界全体にとっても平和と安定の礎です。
その関係を深化させる今回の真珠湾訪問はとても貴重なものでした。

…と、私も頭では理解しているんです。
しかし、今年5月のオバマ大統領の広島訪問の返礼のような安倍総理の真珠湾訪問は、原爆投下と真珠湾攻撃を同じ土俵に上げているようで、私はどうしても納得がゆかないのです。
真珠湾攻撃は艦隊と基地を狙った通常の戦闘行為ですが、広島への原爆投下は「無辜の民」を無差別に狙った非人道的な大規模都市空爆です。戦略施設を狙うのではなく、都市自体を壊滅させようというこの攻撃はまさに悪魔の所業としかいいようがありません。

オバマ大統領が広島を訪れたいといったとき、側近やアメリカ世論には反対の声もあったといいます。
その理由は、”原爆投下の謝罪と受け止められる可能性がある”というものでした。
しかし、日本側はそれをまったく求めませんでしたし、日本の世論にもそういう空気がなかったこともあって、オバマ大統領は広島訪問を決断したわけです。
対する安倍総理の真珠湾訪問も、”謝罪にならぬよう”という日本側の立場があり、アメリカ側の配慮もあって実現しました。
しかし、安倍総理が謝らないのは当然のことです。
戦争というのは”お互い様”なのですから、こちらが勝った場面もあれば、負けた場面もあるわけで、そのひとつひとつの戦いにおいて謝罪などするなど、まったくの無意味です。
では、原爆投下はどうなのでしょう?
あれは戦闘行為なのでしょうか?
私には到底そうは思えません。
オバマ大統領、いやアメリカという国家自体が、自分たちのしでかした大きな罪を直視すべきです。
「過ちは 繰返しませぬから」という言葉の主語はアメリカなのです。

そのように私も憤りが収まらないわけですが、それでも謝罪を求めるつもりはありません。
これは多くの日本国民が同じ気持ちだと思います。
日本と世界の平和と安定のために、日米同盟が大事だとわかっているからです。
怒りと憤りをぐっと堪え、未来に目を向けているわけです。

ところが、日本の周囲には中国や韓国という後ろ向きの異常国家があるだけではなく、国内にはそれを応援する野党やメディアが存在するのですから悲しくなってきますよね。
彼らは安倍総理が真珠湾で”謝罪”や”反省”を口にすべきだったといい、さらには中国や韓国へのそれが先だと大声で叫ぶ。
おそらく、”戦争は絶対悪であり、敗者はその責任を全てかぶるべき”という思想なのでしょうけど、それに納得するする人間が果たして世界にどれだけいるのでしょう?
良識のある人間は、やむにやまれぬ戦争があるというのを知っていますし、今日の勝者が明日は敗者になっているかもしれないというのも理解しています。
だから戦争に謝罪を求めないのです。

ただし、戦争の外にある残虐行為は別です。
そこについてはしっかり謝罪する、というのが世界の常識です。
たとえば、ドイツは戦争については決して謝りませんが、ナチスの残虐行為については首を垂れ続けているではありませんか。
対して、中国と韓国、そして日本の一部の人間は、戦前の日本を全て否定し、全てについて謝れという。
日本は絶対的な悪であり、加害者であり、被害者ではないという。
だから、民主党をはじめとした野党や、日本の自称リベラルは、真珠湾攻撃と原爆投下が同じ土俵に上げられていることについて批判をしないんです。
それをしてしまえば、日本が”被害者”になってしまうからです。

全否定とレッテル貼りというのは、理解への拒絶です。
その先に和解はありません。
そして、その無理解こそが、戦争を生むのではないでしょうか。
そういうものとは、この2016年で決別したいものです。
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