友情の笑顔と孤立の涙

ドナルド・トランプ次期アメリカ大統領の就任式が1月20日に行われるのを前に、日本ではキャロライン・ケネディ駐日大使が天皇皇后両陛下や安倍晋三総理にお別れの挨拶をしたというニュースを聞いて、いよいよアメリカも政権が変わるのだなあ、という感じがしてきました。
ケネディ大使は、2013年の就任当初は皇居での信任状捧呈式に平服で出向いたり、日本文化への無理解があったり(イルカ漁批判)、安倍総理ともぎくしゃくした感じだったりしたのが(靖国参拝批判)、いつの頃からか日本への理解を深め、安倍総理ともいい関係を構築して日米友好の一翼を担ってくれていただけに、本当にもったいない感じがします。
年末にはケネディ大使をはじめとしたアメリカ大使館員、各地の領事館員や働くスタッフたちが別れの挨拶として、流行りの”『恋』ダンス”を楽し気に踊った動画がネット上に公開されて話題を呼びましたけど、日本への愛着が溢れた動画に、ぐっときたひとも多いのではないでしょうか。
次の大使たちともこういう友情を結びたいものですよね。

そんな大使交代は、もちろん日本以外の国でも行われているわけですけど、今日14日、お隣の韓国でマーク・リッパート大使が涙の退任会見を開いたと聞いて、私はびっくりしました。
このひとまだ韓国にいたんですねえ…。
マーク・リッパート大使といえば、2015年に〈民族和解協力汎国民協議会〉なる団体に招かれた朝食会で、隣席の韓国人の男にナイフで切りつけられ、危うく命を落としかけた人物としてよく知られています。
私は事件の後、てっきりアメリカに帰ったと思っていたので、最後まで職務を全うしたことを知って、驚くと同時に深い感銘を受けました。

襲撃犯は、在韓米軍が南北統一の障害になっているとか、竹島は韓国のものだとかいう異常な考えを持った過激派で、それまでも何度か逮捕されたことがあり、その筋では有名だったにも関わらず、民族和解協力汎国民協議会はそれをリッパート大使と同席させるのですから、”何かしてもかまわない”と思っていたのではないかと疑ってしまいます。その名の通り南北統一を目指す団体ではありますが、襲撃犯と同じくまっとうな思想とも思えませんしね…。
しかもこの団体は韓国政府の外郭団体というのですから、韓国にいる間のリッパート大使は蛇の巣に投げ込まれた蛙のような気分だったことでしょう。
その恐怖に耐えながら今日まで踏ん張ったリッパート氏を、私は心から尊敬します。
これもおそらく、中国や北朝鮮が跋扈する東アジアにおいて、米韓同盟が非常に重要だという認識があったからでしょう。
そのために命を張ったリッパード氏は、男のなかの男です。
我々日本としても、次の駐韓大使にもリッパート氏のような人物が就任することを祈るばかりですよ。

…ところが、トランプ次期大統領はいまだに新しい駐韓大使を決めていないんです。
ちなみに駐日大使は1月5日には内定報道がありました。
それなのに北朝鮮問題を抱える韓国の大使が決まらないというのはかなり異常です。
前任のリッパート氏が殺されかけたので、引き受けてくれるひとがいないのかもしれませんし、日韓合意を蔑ろにして東アジアを不安定化させようとしている韓国を見て、”話が通じない国”といって二の足を踏んでいる候補者も多いのかもしれません。
韓国政府はアメリカのバイデン副大統領から「日韓合意に逆行するな」と釘を刺されたにも関わらず、民間団体が進める慰安婦像設置を止めることができませんから、次の駐韓大使は就任前から難題を突き付けられた格好ですしね。

釜山の慰安婦像問題で在韓日本大使が一時帰国し、在韓アメリカ大使も決まらない。
異常な国というのは、少しずつ世界から孤立してゆくということなのでしょう。
日本もアメリカも大使ではなく”大使像”でも送っておけばいいかもしれません。
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