最高のライバル関係

今年2017年の全豪オープンテニスの4回戦で、錦織圭とロジャー・フェデラーの対戦が決まったとき、私は「そろそろ勝つだろう」と、確信にも似た気持ちで錦織を見守っていたんです。
フェデラーは昨年8月から怪我のためすべての大会を欠場し、今年も前哨戦に出場しないまま(ミックスダブルスの大会に出場)のぶっつけ本番で全豪に臨んでいたんですから、日本のファンなら誰だってそう思いますよね。
ところが結果はフルセットの末、フェデラーの勝利。
第1セットで5-2とリードするまでは錦織が完全に上回っていたように見えましたけど、そこからフェデラーがタイブレークに持ち込むと、このセットは錦織が奪ったものの、その後はなんだか錦織のパワーや勢い、運までもをフェデラーが徐々に吸い取ってゆくようにも見えました。

そうして第5シードの錦織を破った第17シードのフェデラーが次々とトーナメントを勝ち上がってゆくなか、逆の山で同じように復活を強く印象付けていたのは第9シードのラファエル・ナダル。
3回戦で次世代の王者候補であるアレクサンダー・ズベレフ19歳を4時間5分の激闘の果てに下した粘り強い試合は、ナダルが伝説的選手であることを再認識させると同時に、まだまだ世界トップを争える力があるということを存分に証明していました。

こうなってくると、世界中のテニスファンの期待は、決勝での”フェデラー×ナダル”。
現代スポーツのライバル関係では最高の2人といっていいでしょう。メッシとCR7以上です。この”フェデラー×ナダル”に興奮しないひとはいません。
その2人が四大大会決勝でぶつかったのは2009年の全豪オープンが最後。
久しぶりに2人の決勝が見たい!

そんなファンの期待のなか、準決勝でスタン・ワウリンカを破ったフェデラーが「決勝でナダルと戦いたい」と気持ちを吐露すると、ナダルもそれに応えて準決勝でグリゴール・ディミトロフを撃破。
ワウリンカが第4シードであること、ナダルが前哨戦のブリスベンでディミトロフに負けていることを考えれば、普通は結果が逆になっているはずです。
”フェデラー×ナダル”を最も待ち望んでいたのは当の本人たちであり、それを互いに力に変えたからこそ、予想だにしない決勝カードになったのでしょう。
こんな素晴らしいライバル関係はありません。

そして、フルセットとなった決勝でトロフィーを抱いたのはロジャー・フェデラー。
「テニスは厳しいスポーツで引き分けがありません。もし引き分けがあるのなら、ラファと分かち合いたかった」
このフェデラーの優勝コメントは、四大大会18勝とともに、テニス史に永遠に残ることでしょう。
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