小久保監督は定石を打てるか

開催まで約1ヶ月と迫り、テレビや新聞が大いに盛り上げるも、国民の熱気と関心はさほどでもないように見える2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ですが、2月1日に大谷翔平が投手での出場を断念することを発表すると、メディアは騒然となっていました。
今回の代表で、全国区の知名度があるのは、大谷くんとメジャーの青木宣親くらいしかいませんし、これまでも大谷を金看板にしてWBCを報道してきたメディアからすれば、まさに青天の霹靂といったところだったのでしょう。
ただ、右足首の故障を理由に挙げる大谷くんが、打者での出場に関しては、「今後の調整次第で可能性はある」との見解を示したことから、メディアは「こうなれば打撃でチームを引っ張って欲しい」という論調で、”大谷という金看板”を死守する構えを見せています。

しかし、それは果たして正しいことなのでしょうか?
WBCは選手枠が”28”と定められていますけど、これは決して余裕のある数字ではありません。
過去の代表でも複数の守備位置が出来る選手を選んでいますよね(今回は田中広輔選手)。
また、投手陣は投球数によって登板間隔を一定期間開けなければならないので、台所事情は火の車です。
ですから、大谷くんが投げられないとなれば、代わりの投手を補充するのが定石なんです。
どこの国だってそうするはずです。

”打者・大谷”は素晴らしい選手ではありますが、替えの利かない選手ではありませんし、何よりも守備の問題があります。
大谷くんはここ2シーズン守備にはついていません。投手かDHです。
そんな選手を一発勝負の国際大会で守備につかせるわけにはいきませんし、出場選手枠の限られたWBCでDH専任というのは、まさに枠の無駄遣いです。長丁場の戦いで怪我人が出たときにどうするつもりなのでしょう?

メディアだってそれがわかっているはずなのに、それを無視したような報道をするのはなぜか。
彼らはWBCでの”勝利”よりも、”お金儲け”が大事ということなのでしょう。
”大谷という金看板”で、テレビ視聴率が上がり、新聞が売れればいいわけです。

そんななか、代表を預かる小久保裕紀監督は、大谷くんの投手断念という発表を受けて、「突然そういう発表ということで、詳細は全く把握していない」(2月1日)と、ただただ驚き戸惑うばかりで、2日になっても具体的な判断は何も下してはいません。
しかし、チームの勝利を優先するならば、大谷くんを外して、他の投手を補充すべきなのはいうまでもありません。
予備登録投手の調整を考えても、時間はないのです。
それが出来ないのであれば、メディアと同じ穴のムジナです。

”金儲け主義”は代表選手たちのやる気を削ぎかねません。
野球日本代表には、”野球を世界的なスポーツにする””日本野球の実力を世界に顕示する””プロ野球の人気を回復させる”といった使命があるはずです。
そのためには”勝利”しかありませんし、”勝利”を追うことでまとまるのが代表チームです。

小久保監督がメディアやスポンサーの圧力に負けずに英断を下すことを期待します。
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