2017四大陸フィギュア男子SP 来た100点超え!

2017四大陸選手権は、女子が”仮想3枠争い”ならば、男子は”仮想世界一争い”。
今回出場する羽生結弦、パトリック・チャン、ネイサン・チェン、宇野昌磨、金博洋、そこに欧州王者のハビエル・フェルナンデスを加えた6人が現在の”世界の最終グループ”のはずですからね。
もちろん我々は羽生結弦の眩しい笑顔が見たい、宇野昌磨のはにかんだ笑顔が見たい。
それは何度見てもいいものだ!
というわけで、まずは男子SPから振り返ってみたいと思います。

韓国・江陵市のスタンドを日本の国旗が埋め尽くすなか、第3グループに登場した田中刑事くんは、冒頭が3Sになってしまうも3Aはよし、スピン2つは少し勢いがないか。
後半の3F+3Tもバランスをやや崩したジャンプになったように、気負いがあったかもしれませんね。
ただ、ステップシークエンスでは身体も大胆に動いて、お客さんに攻めの姿勢を見せられたのではないでしょうか。
SPは77.55(TES38.90・PCS38.65)。
4Sは「転んでも」という気持ちでいって欲しかったですね。
『ブエノスアイレスの春』はまだ遠し。

全米選手権では4回転をばんばん決めて初の王者に輝いたネイサン・チェン17歳。
このSPでも4Lz+3Tを軽々決めると、4Fもしっかり着氷(エッジは微妙)。
キャメルスピンの後は品のよい『海賊』バレエを踊って後半に入り、苦手の3Aもやや詰まりながらなんとか成功!
ステップシークエンスでもきびきびよく動いて、フットワークも上達、全米王者の自信からか演技に余裕があったように見えました。
締めのコンビネーションスピンを回ってからの決めポーズでは、音楽が終わると足がもたずに大きくふらついたのはご愛嬌。
SPは103.12(59.58・43.54)のパーソナルベスト!史上3人目に100点超え!
このネイサン・チェンは4種類の4回転を操るクワドモンスターですが、綺麗な姿勢と品の良い滑りも兼ね備えていて、美しきモンスターといったところですね。本当にわくわくする才能です。スケーティングが良くなってきたら物凄い選手になると思います。
日本勢にとってはもちろん強敵ですけど、こういう選手がいるからまた試合が楽しいんです!

ネイサンのハイスコアを受けて始まった最終グループの先頭は我らが羽生結弦。世界最高得点を持つ日本の宝。
インフルエンザで全日本を欠場し、久々の実戦ということで不安はありましたけど、冒頭の4Loを今季初めて綺麗に決めたのはさすが羽生結弦!この2ヶ月はブランクではなく調整期間だ!
しかし、次のコンビネーションは2S+3Tになるまさかのミス。頭をつんつんする振り付けで悔しがる羽生結弦。
朝の練習でも同じミスをしていたみたいですけど、そのイメージを引きずったか。
自分へのふがいなさからか、やや滑りがおざなりになるも、すぐに建て直して、後半3Aは稲妻の如き跳躍!降りに足上げをつける余裕も!
これで滑りも乗ってきて、シットスピンではギターを弾くような振り付け、ステップでは激しさと躍動感で観客を『Let's Go Crazy』させて、最後は力強いコンビネーションスピンでフィニッシュ!
サルコウのミスで本人は「やっちゃった」という表情でしたけど、他の部分は良かったと思いますし、大いなる騒がしさと熱狂を作り出したのもさすがでした。
SPは97.04(50.11・46.93)。
本人もびっくり気味のハイスコア。ミスを引きずらなかったのが良かった、というところでしょうか。
体調も良さそうですし、FSでは冷静に組み立ててくるはず。
羽生結弦の強さと怖さを震えて待つこととします。

全日本王者として臨む初めてのチャンピオンシップで、結果と内容の両方が欲しい宇野昌磨は、じっくり音楽を練るようにスタートすると、どっしりとしたスケートとからの4F!こらえながらもどうにか着氷!
続く4T+3Tもややバランスを崩しながらも上手く制御し、我々もほっと一息。
そこからは正確なキャメルスピンと美しいシットスピン、蓄えた力を解放するようにして入った後半はイーグルからの鋭い3A!降りにはクリムキン!このジャンプは羽生結弦並に凄かった!
ステップでは吸い付くようなスケートで氷をよく捉えてラヴェンダーの種を蒔くと、最後は鮮やかなフライングからのコンビネーションスピンで花が咲き、『ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー』が美しく幕を閉じました。
この内容ならば念願の100点超えが来るか…。
みなが息を呑むなか表示されたSPのスコアは100.28(56.07・44.21)!よっしゃあ!
今回は持ち前の表現力だけではなく、食らいつくジャンプにも執念を感じました。日本王者という立場が宇野くんをより成長させたのかもしれません。
初の四大陸制覇も見えてきた!

パトリック・チャン(カナダ)は冒頭の4Tで抜けけたような感じの転倒(回転不足UR)になる珍しいミス。
次は大の苦手としている3Aでしたけど、これをあっさり成功させるのもこの選手のわけのわからないリズム。
そこからは姿勢のいいシットスピン、柔らかな振り付けとつるつるした滑りで飛翔感を描き出すステップシークエンスはお見事。青空が見えました。休養からの復帰後は腕の使い方が上手くなりましたよね。
しかし、後半の3Lz+3Tは無理にセカンドを付けにいって大きくステップアウト(URか)。このミスは昨季からよく見られます。
最後はキャメルを回り、踊りながらひとつ弧を描いてからの軽やかなコンビネーションスピンで『ビートルズ・メドレー』のフィニッシュ。
SPは88.46(43.70・45.76)。
ジャンプの踏み切りに力がなく、ちょっと調子が悪そうですね。

クワドモンスターの渾名をネイサンに奪われた形の金博洋(中国)は、最初の4Lzでお手つきするも強引に+3T(URか)という波乱のスタート。
それでも無理やり笑顔を作って『スパイダーマン』の曲に入ってゆくと、3Aは成功。
後半への振り付けはジャンプが気になるのかかなり適当でしたけど、そのおかげか4Tは綺麗に決めた!
これでほっとしたのか、2つのスピンを的確に回り、ステップシークエンスではヒーローになりきる熱演で、最後は会場に向かって糸を放つポーズで終劇!
SPは91.33(51.26・40.07)。
表現面でがんばっているのは伝わってきますけど、やっぱりこの選手はジャンプだと思います。
成功率と完成度をもっと高めて、ネイサンに負けるな!

というわけで、男子SPは、1位ネイサン、2位宇野くん、3位羽生結弦、4位ボーヤン、5位パトリック、6位ハン・ヤン(11位刑事くん)となり、FS最終グループはほぼ予想通りのメンバー。
気になる優勝争いは、SPの点差から、上位の3人に絞られたといっていいでしょう。
4回転の爆発力でネイサンが逃げ切るのか、総合力で宇野くんが抜け出すのか、それとも羽生結弦が底力で後輩たちをねじ伏せるのか。
FSは痺れる戦いになりそうです。
そして、これに勝った男が世界選手権の最有力候補となる!
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