金正男氏とVX、日本も警戒を

北朝鮮の故・金正日総書記の長男である金正男氏が、2月13日にマレーシアの空港で殺害された事件ですが、今日24日、マレーシア警察はその犯行に用いられたの〈VX〉であったと発表しました。
VXといえば化学物質のなかでは最も毒性が強いとされる物質で、我々日本人にとってはオウム真理教が複数の被害者を出した猛毒といえばわかりやすいかもしれません。
今回の犯行の背景は北朝鮮の権力闘争という見方が一般的であり、黒幕は正男氏の腹違いの弟である金正恩委員長とされていますが、製造や保管が難しいとされるVXが使用されたことからも、北朝鮮が”国として”行った凶行であると考えるのが妥当だと思います。

それにしても、北朝鮮の工作員がVXのような化学兵器を海外の空港で容易く使用してしまったという事実は本当に恐ろしいことです。
北朝鮮で製造したならばどのようにしてそれを持ち込んだのか?マレーシア国内で製造したのであればプラントはどこかにあるのか?マレーシア警察はそれを自らの威信にかけて割り出してゆくことでしょう。
国際的に見ても、マレーシアの治安に関するイメージは地に落ちています。
今回犠牲になったのは金正男氏だけですが、標的を殺害するために周囲を巻き込む可能性だってあったわけですからね。

もちろん、北朝鮮への警戒はマレーシアだけのことではありません。
北朝鮮と敵対、もしくは関係が悪化している国は、北朝鮮のテロに対してより現実感を持って臨まねばなりません。
北朝鮮の専門家が雑誌やテレビで語る〈北朝鮮暴発シナリオ〉には必ず、”化学兵器の使用”が出てきます。
日本や韓国にいる工作員が、それを使って米軍基地を襲撃したり、市街地で散布することで国民と政府を混乱させたりするという想定です。
私などは「そのような化学物質を簡単に他国へ持ち運べるのか?」という疑問がありましたけど、今回のマレーシアの事件を見ていると、それがとても簡単だということがよくわかりました。

ちなみに、今回の事件では、逮捕された実行犯の女は、犯人グループの男から、”日本のテレビの悪戯番組”との名目で誘われたと供述しているようです。
その男は女を連れて韓国に旅行していたという報道もありますから、おそらく男の持っていたパスポートは北朝鮮のものではありません。日本の偽造パスポートの可能性もあるでしょう。1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯も日本の偽造パスポートを所持していましたしね。

そのパスポートがあれば、日本に来るのは簡単です。
そして日本と北朝鮮は、複雑かつ近い関係にある。
我々も身を引き締めてゆきましょう。
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