Jクラブ、身の丈を楽しむ

2月26日の2017J2開幕戦で4-0と勝利し、ホームの観客とともに最高の船出を喜んだV・ファーレン長崎ですが、そのわずか3日後の3月1日の臨時株主総会で「資金不足により4月から社員給与が支払えなくなる恐れがある。そうなるとJ3へ降格してしまうかもしれない」と発表するのですから、いかなる興奮を覚めてしまうというものです。

V・ファーレン長崎では、開幕前の2月8日に社長・専務・GMの3者が辞表を提出していたことが発表され、衝撃と不安が広がるなか、15日に「2016年度決算が過去最悪の約1億2000万円の赤字となること」が発表されました。辞表提出の理由はクラブ運営の失敗ということなのでしょう。
赤字が膨らんだ理由について、池ノ上俊一社長は、「身の丈以上の予算で経営を続けた結果」と分析していましたけど、これは過去Jリーグではいくつかのクラブが陥ってしまった失敗でもあります。

ひとつでも多くの勝ち点、ひとつでも上の順位を求め、出来るだけ上のカテゴリーに留まる。
これはどのクラブにとっても大きな目標に違いありません。
サポーターやスポンサーも思いは同じはずです。
しかし、クラブには”身の丈”というのがあるんです。
”ホームが抱える人口”と”出資してくれる大手企業の有無”がそれといっていいでしょう。
そして、残念ながら地方の新興クラブはそれは小さなものになってしまいます。

ちなみにクラブの予算規模の平均でいうと、J1が約35億円、J2が10億、J3が5億といったところです。
もちろん、格カテゴリーのなかでもばらつきはあって、より上を目指すクラブは予算が大きめなのはいうまでもありません。
V・ファーレン長崎はというと、J3時代に3億6000万だったものが、2013年にJ2昇格するとそれが倍の7億に膨らみ、13年と15年に昇格プレイオフに進んだこともあって、「J1を目指す」という方向に舵を切ると、それが9億にまで伸びたというのですから、あまりにも性急に思えます。
そもそも、”J1昇格”というのはサポーターやスポンサー、長崎県民の総意だったのでしょうか?
失礼ですけど、ホームの人口(長崎全県ホーム)やスポンサー企業を見る限り、V・ファーレン長崎の目標は”J2定着”としか思えません。

欧州でいうところの”プロビンチャ―レ(地方都市のクラブ)”として、地域に愛され、そこから大きなクラブへ羽ばたいてゆく選手を応援し(移籍金獲得)、たまにはカップ戦でビッグクラブをやっつけて溜飲を下げる、というのではいけないのでしょうか。
”身の丈”を楽しむのもまたサッカーだと私は思います。
そのためにはクラブ理念=経営方針にならねばなりませんが、Jのクラブは理念が薄いのか経営手腕がないのか、ときおりV・ファーレン長崎のようなことが起きてしまうのが本当に残念です。

しかし私は、日本各地にプロビンチャのクラブが出現することが、地方の再生にも繋がるとも思っています。
理念を持った運営で、身の丈を伸ばすのではなく、身の丈いっぱいにやりつくすことが大切なんです。
これはサッカーだけの話に留まりません。
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