現代人のお粥

実は1週間ほど前に酷い風邪を引いてしまって、熱が出るやら関節が痛むやらでさんざんだったのですが、それらの症状は1日2日で収まったものの、お腹の調子がいまだに悪くて嫌になっちゃいます。
私は手洗いやうがいやマスクなど、割と気をつけている方なのですが、風邪の季節も去ったと、少し油断していたかもしれません。みなさんもどうぞお気をつけて。

そんなわけでこのところはお粥のようなものばかりを食べていて、ちょっと食傷気味のなか、ふと〈お粥〉の語源って何だろう?と思って調べてみると、〈炊ぎ湯・かしぎゆ〉が転じたものらしいのです。お米を多めの水(湯)で炊くという意味でしょう。
また、漢字の〈粥〉は〈鬻〉の略字で、お米を容器に閉じ込めて煮る様子を表しているとのことでした。
お粥には、お米から多めの水で炊いてゆく方法と、普通に炊いたご飯にお湯を加えて炊き直す作る方法がありますけど、語源からいうと、お米からの方が正しいということになりますね。

ちなみに〈お粥〉とよく似た〈雑炊〉は、”味のついた汁で具材と一緒にご飯を煮る”という調理法になります。
〈おじや〉という別称は、雑炊の女房言葉とも、ご飯が煮えるときの”じやじや”という音からともいわれていますが、中国語の〈粥〉も”ジョウ”という発音をするのでそれも関係あるかもしれません。
いずれにせよ昔のひとは調理時の”音”を大切にし、そこから色んなイメージを受け取ったに違いありません。
おじやを煮るときの音というのも何ともいえないものがありますからね。

その”音”は、竈や飯盒を使ってご飯を炊くときもとても重要です。
「始めチョロチョロ 中パッパ ジワジワ時に火をひいて 赤子泣いても蓋とるな」の唄でもわかるように、”ジワジワ”を聞き逃したら一巻の終わりなのです。早すぎればべちゃべちゃ、遅すぎれば焦げてしまいます。
ジワジワ時に赤ちゃんが泣いたら、優しいお母さんも烈火のごとく怒ったことでしょう。
ただ、そういう調理時の音の感覚って、現代人は多くを失っちゃいましたよね。
お粥だって、いまは炊飯ジャーのお粥選択ボタンがありますし、水の量さえ調節すればあとは機械が勝手にやってくれるわけです。

そう、現代人は機械に頼りすぎているんです。
このままでは人類はいつか足元をすくわれてしまいます。
久しぶりに普通のご飯を食べようとして、お粥モードから通常モードに切り替え忘れた私のようにね!
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