2017WBC開幕の今日だからこそ

今日3月7日、いよいよ開幕する2017WBCですが、メディアや野球ファンは盛り上がっているものの、宮崎キャンプの客入りや壮行試合の視聴率の低さから見ると、世間の小久保ジャパンへの関心はいまひとつのようです。
その理由は様々あると思います。
メジャーから青木宣親のみの参加に留まっていること、日本唯一のスターといっていい大谷翔平選手が怪我で不参加になってしまったこと。
前回2013年大会の日本代表もメジャー選手が不参加で、あまり盛り上がりませんでしたけど、あのときは田中将大がいただけまだましでした。
そう思うと、イチローや松坂大輔やダルビッシュ有がいた2009年は夢のように華やかでしたね。

しかし、人気低迷の理由の本質は果たしてそこなのでしょうか?
初開催の2006年や09年はスター選手がいたから、日本が優勝したから、熱気があったのでしょうか?
もちろんそれもあるでしょうけど、何よりもこのWBCがサッカーのW杯のような大会になるのではないかという”期待感”が、我々をワクワクさせ、選手たちのやる気にも火を点けていたのだと思います。
ところが、日本球界には”真の世界大会実現”の意思はまったく感じられず、2013年大会を前に起こった騒動は、分配金への不満からのボイコットの示唆でした。

あまり知られていませんが、WBCはメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会が組織する実行委員会(WBCI)が管理・運営する大会です。
2011年からは世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が、これを野球のW杯として公認したものの、主催するのがWBCIであるのはまったく変わりません。
普通、スポーツの世界大会というのは、その競技の国際連盟が主催します。サッカーやラグビーやバスケットボールを見ればわかることです。
そして、その国際連盟には理事会という最高意思決定機関があり、その理事は一般的には各国連盟に推薦され、選挙で決まることになっています。
つまり、国際連盟に参加する各国の合議によって、組織も国際大会も運営されてゆくということなんです。

それと比べるとWBCがどれだけ異常なのかよくわかります。
WBCはメジャー(アメリカ)によって全てが決定され、他の参加国の意見はまったく反映されないわけです。
これではとうてい真の国際大会とはいえません。
ですから、WBCに関して、日本球界がやらねばならなかったのは、まずは運営に関わること、つまり参加各国で運営される実行委員会の設立だったわけです。
しかし、そういう動きがまったくないままに、1回2回と回を重ね、2011年にメジャーがWBSCと手を組んだことで状況はより難しいものになりました。
WBCは今後もメジャー主催であり、生殺与奪はメジャーが握っているのです。
メジャー側がWBCに価値がないと思えばそこで消滅してしまう、そんな脆弱な大会なのです。

それを日本のひとびとは何となくわかってしまっている、感じてしまっているからこそ、熱が冷めてしまったのでしょう。
日本ではテレビ・新聞が多くの時間と紙面を取って大会を盛り上げようと必死になっていますけど、国民はなかなかそれに踊ってはくれません。
もちろん、この2017年大会だって、小久保ジャパンが勝ち進めば勝ち進むほど日本は盛り上がるとは思います。
しかし、それはあくまで一過性のものなんです。
”真の世界大会”でなければ、勝利の価値もまた脆弱です。

日の丸を背負って戦う選手たちと同様に、スーツを着ているひとたちも誇りと責任を持って国際舞台で戦って欲しいものです。
WBCではなく、〈プレミア12〉を育てて行く方が賢明かもしれませんが…。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード