名物を生むチャンス

この18日~20日は春分の日を含んだ3連休ということもあって、全国各地で様々なイベントが開催されたようですけど(AC長野パルセイロもホーム開幕戦勝利!)、全国ニュースでも取り上げられていた〈水戸納豆早食い世界大会〉の映像は凄まじかったですよね。
予選ではまず男性400g・女性300gの納豆ご飯を食べるタイムを計り、その上位各10名が決勝に進むと、今度は”納豆のみ”で男性350g・女性210gを最初に食べきったひとが優勝!というルールのなか、男性が27秒19、女性が34秒93というのですから、びっくりしました。
一般的な納豆1パック50g・藁納豆1本70gですので、350gとか210gというのは早食いでなくても簡単な量ではありません。それを30秒前後って、納豆はいつから飲み物になったのでしょう…。

そんな納豆早食い世界大会ですが、今年2017年で16回を数えるというのですから、地元にとってはもはや定番イベントです。
しかも、全国ニュースにも取り上げられるイベントだけに、県外のひとや外国人の参加もあって、”世界大会”というのもまんざら嘘ではないようです。
〈水戸納豆〉を世界(おおげさ)にアピールするという意味でも大成功といえるでしょう。
この大会は当初最3月10日の水戸の日(3と10なので”みと”)に行われていたそうですし、水戸市の発信力は本当に大したものですよね。

そう、水戸市って本当に宣伝が上手いんです。
それを証明するのがまさに〈水戸納豆〉の存在なんですけど、現在の我々は納豆というのは水戸市や茨城県の古くからの名物の
ように思い込んでいますよね?
でも、実はそんなに古くありません。
水戸郊外に生まれた明治の実業家・笹沼清左衛門が、東京人の納豆好きと水戸駅開業に目を付けて、地元の小粒大豆を納豆に加工して大量販売し始めたことがきっかけなんです。
それまでの納豆というのは、都市部では町々に納豆売りがいて、地方では手作りが一般的でした。
それを水戸名物〈天狗納豆〉としてPRして、一気に人気ブランドに押し立てたのですから、笹沼清左衛門はまさに水戸の偉人です。

今回、私がこの水戸納豆に関心を持ったのは、このブランドの確立のさせ方が私の住む長野県の〈信州味噌〉によく似ているからです。
信州味噌もまた古くからの名物のように思われがちですが、実は第二次大戦後の食糧難のときに長野県のお味噌屋さんたちが〈長野味噌工業協同組合連合会〉を結成して製品の質と価格に基準を設け、東京を始めとした都市部への販売ルートを共同で開拓すると、そこで売りまくって現在に至る圧倒的なシェアとブランドを手に入れたんです。
戦前の日本では町々に小さなお味噌屋さんがあったり、各家庭で手作りしていたものが、戦中戦後の食糧難でそれが難しくなったところに、信州味噌のビジネスチャンスがあったわけです。
その組合の結成や共同販売体制など、”誰か”が音頭を取ったと思うんですけど、残念ながらその”誰か”の名前は伝わっていません。
一歩遅れていたら他の地域にチャンスを奪われていたかもしれないだけに、その”誰か”はまさに信州の偉人ということができるでしょう。

ですから、その”誰か”を顕彰するためにも、水戸納豆のようなイベントが欲しいものです。
味噌だけに早食いは無理でしょうけど、その無理でいえば、”徳利に味噌を詰める”速さを競う大会なんて面白いかもしれませんよね。

マルコメさん、まずはパルセイロの試合前イベントでぜひ!
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