2017世界フィギュア、女子SP 絶望の先の奇跡

フィギュアスケートの世界選手権や五輪の国別出場枠を決めるのは前年の世界選手権の成績。
2選手の順位が合計”13以内”ならば”3枠”、28以内ならば”2枠”になります。
日本では女子シングルがトリノ五輪から3枠、男子はバンクーバー五輪から3枠を守り、その”3”こそが日本フィギュアの強さの象徴でした。
しかし、2018年五輪を前にした今年、エース宮原知子の欠場により、女子はかつてないピンチを迎えています。
三原麻衣、樋口新葉、そして補欠から繰り上がった本郷理華の代表選手たちは、それを総力戦で乗り切るしかありませんが、実力と今季の調子を考えれば、3枠はギリギリのところにあるといっていいでしょう。
ちなみに、私の予想順位でいうと、三原さんが6位、樋口さんが10位といったところです(本郷さんは緊急出場ということと、足首の状態を考えて計算に入れないでおきます)。
そこから2人が順位をいかにして1つ2つ上げられるか、我々はヘルシンキの氷の女神に祈るしかありません。

そうして3月29日に始まった女子SP。
第5グループ(全7)で日本女子の先陣を切ってリンクインした樋口さんは緊張からか動きが小さかったものの、それを気迫で打ち負かすようなほぼノーミスの演技。
四大陸での失意から這い上がり、2A、後半3Lz+3T、3F(エラーは付かなかったもののGOEはマイナス)をしっかり降りたのは本当に立派。
世選初出場と五輪の枠取りという2重のプレッシャーに打ち勝ちました!
SPの65.87(TES36.84・PCS29.03)も期待値の範囲!

その樋口さんと入れ替わるようにして名前を呼ばれた三原さんも冒頭の3Lz+3Tを的確に着氷して好スタートを切ると、得意のスピンで流れを作り、後半も2Aを軽快に決め、ぴんとしたビールマン、ステップシークエンスも滑らかで深いエッジ―ワーク。
初の世選で三原さんも緊張していたでしょうけど、演技の質があまり狂わないのがこの選手の強さですね。
そんなふうに感心しながら、私も三原さんのノーミスを確信していたんですけど、最後の3F予定がまさかの2Fになると、本人も慌てたのか着氷後に転倒するもうひとつのまさか。
私も頭が真っ白になっちゃいました…。
SPは59.59(30.88・29.71・減点1)。
スローで観ると、フリップの踏み切りのタイミングがいつもと違いましたね。
世選のリンクには魔物が住んでいるのか…。

最終グループの本郷さんは、食らいつく3F、気迫の3T+3T(回転不足)など、状態が悪いなりに演技をまとめ、予想以上の内容だったと思います。
シニアデビュー3年目の本郷さんですけど、過去2年のシーズンベストはいずれも世選という大舞台での強さを見せてくれました。
SPは62.55(31.45・31.10)。

この結果、SPの順位は樋口さん9位、本郷さん12位、三原さん15位。
上位とのスコアの差からも、現実的に見て、3枠はもう絶望的といっていいでしょう。
ただ、3枠というのはそう簡単なものではないんです。
日本女子は06~15年まで世選の表彰台に立ち続け、3枠をキープしていたのでいつの間にかそれが当たり前になっていますけど、これまでは”優勝候補と表彰台候補””優勝候補とトップ10候補””表彰台候補と最終G候補”といった強さの選手を送り込んできたからこそ、3枠があったわけです。
今年は残念ながらそうではないのですから、こうなればもう開き直って、FSではひとりひとりが自分の納得がゆく演技をするしかありません。
枠なんてもう考えなくていいんです。

その先にこそ、奇跡がある!
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード