2017世界フィギュア、男子SP(後) 過去最高レベルの戦い 

(続きです。)
2週間前のB級大会でSP100点超え、トータル300点超えを果たして乗りに乗っている宇野昌磨は、4Fと4T+3Tをしっかり決める上々の立ち上がり。
2つのスピンもキレよく回り、流れるような滑りで入っていった後半3Aも華麗に決めると降りにはクリムキンイーグルを付ける余裕も。
得意のステップでは柔らかい下半身と、カチッとした上半身という二重構造の動きを見せ、巧みなボディバランスでダイナミックに『ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー』を盛り上げます。
最後のコンビネーションスピンも気持ちと技術を融合させ、最後まで隙を見せませんでした。
ブラヴォ!
演技全体でいっても、曲の世界観を余すところなく表現し、鳥肌ものでした。
宇野くんも大きな手ごたえを感じたのか、右手を高く突き上げる姿も自信に満ち溢れていましたね。
SPは104.86(TES59.16・PCS45.70)でパーソナルベスト!
世界の頂が見えてきた!

若手たちが複数種類の4回転で新時代を切り開こうとしているなか、トウループとサルコウを磨き上げ、スケーティングとコレオグラフをとことん追求することで王者の地位を守り続けているハビエル・フェルナンデス(スペイン)は、色気と殺気で怪しく光る視線からの『マラゲーニャ』。
まずは4T+3Tを完璧を決め、ステップとターンからの4Sもお見事!
イケメンならではのアップライトスピンは軸がぶれるも、全身でフラメンコギターを奏でるような振り付けと、よく伸びるスケートで女性観客のハートを鷲掴みにすると、後半3Aも軽々と飛翔し、巧みに姿勢が変わるコンビネーションスピン、安定のシット、そして鋼の強さとしなやかさを持ち合わせたステップシークエンスでは威風堂々たる王者の舞踊。
ヘルシンキにマラガの風が吹きました。
男子フィギュアの歴史のなかでも屈指のSPといっていいと思います。この日のお客さんは本当にラッキーでした。
この手ごたえ十分の演技に、フェルナンデスも軽く拳を握り、出てきたスコアは109.05(60.79・48.26)!パーソナルベスト!
世界選手権3連覇が現実味を帯びてきました。

その3連覇といえば、かつての絶対王者パトリック・チャン(カナダ)も、俺を忘れるな!とばかりに、4T+3Tと苦手な3Aを成功させると、どっしりしたシット、空飛ぶようなステップシークエンスでは氷の音が消え、まるで雲の上を滑っているかのよう。
後半の3Lzもびしっと決め、キャメルスピンからもうひとつ羽ばたいて、最後は羽毛が舞うようなソフトタッチのコンビネーションスピンでフィニッシュ。
会場がその完成度の高い演技に見惚れ、どんどん静かになってゆくのですから、これぞパトリック・チャンの世界、素晴らしい『ビートルズメドレー』でした。
SPのスコアは102.13(54.11・4802)でパーソナルベスト!自身初の100点超え!
GPF(99.76)のときとあんまり変わらない内容だったように思いますけど、スコアがちゃっかり伸びるのもさすが。
また、フェルナンデスで沸きに沸いた空気のなか、動揺しなかったのもさすがかつての絶対王者!

この結果、SPの順位は、1位フェルナンデス、2位宇野昌磨、3位チャン、4位金博洋、5位羽生結弦、6位ネイサン。

SPを終えていえるのは、この2017世界フィギュア男子シングルが過去最高レベルの戦いだということ。
なにしろ、ミハイル・コリヤダなどはSP93.28でFS最終グループに入れないのです!
しかし、そのハイレベルの争いもハイリスク・ハイリターンの4回転ジャンプがあってこそ。SP上位でも、FSでミスを犯せばあっという間に順位を下げることでしょう。
FSでは瞬きひとつ許されない緊張感が待っています。
それを乗り越えた者にだけ栄光がある!
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そんなFSでしたけど、羽生結弦が完璧な演技で世界最高点を叩きだし、大逆転優勝!
思い出してもキーを叩く指が震えます。本当に凄かった。神がかっていた。
そして宇野昌磨もPBの演技を披露して文句なしの2位。スコアも羽生結弦の背中にぴたりと迫るものでした。
過去最高レベルの戦いで、我らが日本男児は見事ワンツーをやってのけたのですから、過去最高の2人です。
おめでとう、そして、ありがとう!
最高の気分です!
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