2017世界フィギュア、女子FS 這い上がれ日本女子

今季の三原舞依さんといえば、シニアデビューでいきなりGPSの表彰台、そして四大陸選手権制覇と、シンデレラストーリーを地でいっていたわけですが、この世界選手権SPでは、しっかり履いていたはずのガラスの靴が脱げるようなミス(2F転倒で15位)を犯し、FSでは”灰かぶり”からの再上演となってしまいました。
こうなれば、ハッピーエンドになるかどうかはすべて自分次第です。
しかもこの世選は2018五輪前年ということで、その出場枠のかかった大会。
宮原知子が欠場し、女子の”エース格”として出場する三原さんにはかなりの重圧がかかっていたはずです。
FSでの結果は三原舞依のスケート人生を左右するといっても過言ではありませんでした。

そんな状況で登場したFS第2グループ(全4)の三原さんは、冒頭の3Lz+3Tを鮮やかに決めると、3Fと2Aも成功させていい流れ。
動きや滑りの硬さから、緊張は明らかでしたけど、そういうときでも技術がぶれないのが彼女の強さ。
深いエッジが冴えるステップシークエンスは必死さと注意深さが伝わる『シンデレラ』、的確なコンビネーションスピンで前半を締めくくり、勝負の後半も2A+3Tを思い切りよく決めた!
その後も滑りの緊張感がほどけないなかで、巧みな3Lz+2T+2Lo、規律のあるコレオスパイラル、揺るがないシットスピン、3Loと3Sも集中していた!パーフェクト!終盤でもスタミナとスピードが落ちないのも凄い!
そうして最後まで深いエッジを保った三原さんは、人柄を表すような真面目なコンビネーションスピンを回って、物語をハッピーエンドで締めくくり、自身が正真正銘のシンデレラであることを証明しました!ブラヴォ!
どんな状況でも揺るがない技術力は日々の積み重ねがあってこそだと思います。
そして、それこそが本当のガラスの靴だということを三原さんは我々に教えてくれました。
FSは138.29(74.40・63.89)でパーソナルベスト!合計も197.88まで伸び、日本女子の3枠がかすかに見えてきた!
日の丸が翻るヘルシンキのリンクで誇らしげに微笑む三原舞依は間違いなく我々のニューヒロインです。
こういう大逆転の興奮を与えてくれたのはあの浅田真央以来といっていいでしょう。
本当に素晴らしかった!エースの働きだった!

続く第3グループの本郷理華さん(SP12位)は、怪我の宮原さんの代役で、怪我や連戦の疲労を押しての世選出場ということもあってか、SPに続いてFSでも苦しい演技になってしまいました。
夏頃から悩まされているという左足首の骨挫傷は、生命線であるフリップに影響を及ぼし、FSでは冒頭が2F、後半の2本の3Fは両方回転不足(ひとつは転倒)を取られてしまいました。
FSは107.28(50.96・57.32・減点1)、合計169.83。
キスクラの本郷さんは枠取りに貢献できなかった不甲斐なさからか、大きな瞳を涙でいっぱいにしていましたけど、本郷さんは過去2年の世選で3枠確保に十分貢献してきたのですから、何も恥じることはありません。
まずは怪我をしっかり治すことです。
来季にすべてをかけろ!

第3グループにはコストナーやワグナーといった難敵が控えていましたけど、ミスもあってあまりスコアが伸びず、17人が終わっても三原さんが暫定首位をキープ。残すは後7人です。
そして3枠確保の条件は2選手の合計順位が”13位以内”。
これはひょっとすると…。

そんな期待が高まるなか、第3グループの最後に登場した樋口新葉さんは、3Lz+3Tを豪快に決めてスタートを切ったものの、続く3Loではオーバーターン。やはり滑りが硬い。
でも、初の世選で”伝統の3枠”を左右する立場になってしまったのですから、緊張するなという方がおかしいですよね。
我々はもう応援するだけです。
しかし、大きな3S(4Sいけそう)の後のステップシークエンスでも樋口さんの動きは小さく、自分を落ち着かせるような2Aで入った後半も続く3Lz予定が2Lzに、3F+2T+2Loはなんとか食らいついたものの、2A+3Tは回転不足の転倒…。
私もここで諦めました。
緊張からか、この日の樋口さんはスタミナ切れが早く、後半はスピードが落ち、終盤のコレオと最後のスピンも悲しみと失意に満ちていました。
FSは122.18(59.47・6371・減点1)、合計188.05。最終グループを残し、暫定順位は6位…。
今季の樋口さんは、ジャンプを含む技術要素で”ミスをしない”ことを意識し過ぎているのか、かえってミスが目立ち、持ち味であるスピードやダイナミックさが欠けている印象が残りました。
しかし、攻める気持ちがなければ、五輪出場は見えてきません。
いいときの自分を取り戻せ!

最終グループではロシア勢とカナダ勢の激しい戦いの結果、優勝はメドベージェワで2連覇!凄い!
2位3位のオズモンドとデールマンのカナダ勢も、2人とも初メダルなので、表彰式ではいい笑顔を浮かべていましたね。
3選手とも、おめでとう!
そして、問題の枠取りですが、日本女子は三原さんが5位、樋口さんが11位、本郷さんが16位ということで、来季の五輪と世選は”2枠”となってしまいました。
「宮原知子がいれば…」という結果ですね。
しかし、強いときの日本女子だったら、誰かが欠けても3枠を獲れるだけの力がありました。
厳しいいい方かもしれませんが、いまの日本女子には2枠が相応ということです。
そう考えるところから始めねば、日本女子は強くなりません。
来季は五輪をかけて、国内ではかつてない厳しい戦いとなるでしょう。
その切磋琢磨で、ひとりひとりが力をつけて行かなければ、栄光の3枠は取り戻せません。

這い上がれ、日本女子!
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