韓国に行くひと、出るひと

今年2017年のゴールデンウィークも今日5月7日が最終日ですが、テレビニュースを観ていると成田空港の帰国ラッシュは「今日がピーク」とのことで、明日から仕事や学校が始まるでしょうに、みなさんバイタリティがあるなあ、と大いに感心させられました。
GWの弊害としてよく聞かれる五月病も、こういうひとたちにはまったく関係がないんでしょうね。

ただ、そういう心身の逞しさも、過信となってしまえば危険に繋がってしまうかもしれません。
今年のGWで私がびっくりしたのは、海外旅行の渡航先で、”韓国”の人気ランクが昨年の10位から5位にアップしていたことです(日本旅行業協会調べ)。
いうまでもなく、このところの朝鮮半島情勢は緊迫感に包まれています。
4月6日にアメリカのトランプ政権がシリアに空爆をしたことを境に、”次に可能性があるのは北”という不穏な空気が出来てしまったわけです。
日本の外務省も4月11日に「韓国への滞在・渡航を予定している方、また、すでに滞在中の方は、最新の情報に注意してください」という呼びかけを行いました。
それにも関わらず、韓国旅行の人気が回復しているというのですから誰だってびっくりしますよね。

ただ、GWの海外旅行の予約というのは、だいたい1月下旬ごろから始まるので、旅行先を決めたときにはそこまで緊迫していなかったともいえます。
旅行者からすれば、危険は感じるが予約をキャンセルするほどではない、という判断だったのかもしれません。
そうして何事もなくGWは終わりました。
しかし、その判断ははたして正しかったのでしょうか?

ちなみに、昨日6日、GWが終わりに差し掛かるのを待っていたかのように”朝鮮半島有事の際の邦人退避”についての報道がありました。
それによると、軍事的緊張が高まったと政府が判断した段階で、韓国にいる邦人に退避勧告を出し、まずは”民間機”で日本に運ぶ。
そして、より危険度が高まり、民間機が使えなくなった段階では、”在韓米軍”が邦人を陸路で釜山まで輸送し、そこからは海上自衛隊の輸送艦などで救出するとのことでした。
しかし、現在韓国には”約5万人”の邦人がいるというんです。それを短期間で全て日本に帰すことは現実的には不可能でしょう。
”可能な限り救出する”というのが政府の現実的な判断になるはずです。

海外有事の邦人輸送といえば、1985年のイラン・イラク戦争を思い出します。
このときサダム・フセインは「48時間を過ぎたらイラン上空の飛行機は無差別に撃ち落とす」と警告し、その間に外国人はイランから脱出しろ、と示唆したわけです。
そこで世界各国は民間機や軍の輸送機を使って、自国民を次々と救出していきました。
ところがそんななか、日本人だけがイランに取り残されてしまったのです。
当時の自衛隊は法的にも手段的にもイランまで輸送機を飛ばせませんでしたし(現在は可能)、政府から要請された日本航空も労働組合が「危険すぎる」といって反発したことで、チャーター機を用意しませんでした。
そんななか、日本の友好国であるトルコ政府が、自国民と一緒に日本人を救出機に乗せてくれたことは、いまもなお美談として語り継がれています。

そういう過去を振り返れば、仮に朝鮮半島有事が勃発したとしても、民間航空は政府の要請を断る可能性があります。
そして、これは最も重要なことですが、自衛隊の輸送機は韓国に飛ばすことができないんです。
これは自衛隊法の問題ではなく、”反日”を国是とする韓国がそれを拒絶しているからです。
つまり、日本政府が可能な限り邦人を救出しようとしても、その範囲は思ったよりも”狭い”ということです。

また、有事の際に在韓邦人救出をしてくれることになっている米軍だって、優先するのは在韓アメリカ人に決まっています。これは当たり前すぎて文句をいうことも出来ません。
そして、そのアメリカ軍でいうと、”避難訓練”といって、3月の末に”在韓米軍の家族”を日本に運んだのですが、その家族たちはいまだに韓国に戻っていないんです。
これがアメリカ軍の危機意識です。

その米軍の家族たちは、GWに韓国旅行をする日本人をテレビで眺めながら、どう思っているんですかねえ。
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