情緒で選ばれた大統領

パク・クネ大統領の弾劾という馬鹿馬鹿しい大騒ぎによって前倒しされた2017年の韓国大統領選挙ですが、事前の予想通り、”親北・反日”のムン・ジェイン氏が当選しました(5月9日)。
日本では日韓合意の扱いばかりが注目されていたものの、有力候補3人は「見直し」と「破棄」でしたから、その点では誰がなっても変わらなかったのですが、問題は北朝鮮関連で、ムン氏のみが「融和」を叫び続けていることを考えれば、日米韓の足並みが乱れることは必至といっていい状況です。

それにしても、韓国人はなぜムン氏を選んだのでしょう?
北朝鮮問題を考えれば、彼だけはあり得ない選択に思えますよね。
しかし、それは我々日本や世界の感覚なんです。
日本でも報道されているように、韓国内では、「北が韓国に攻撃するわけがない」「北が興奮しているのはトランプ大統領が挑発しているせいだ」「2代続いた保守系大統領の北朝鮮政策が厳しすぎた」という意見が根強くあります。
〈太陽政策〉のキム・デジュン大統領(98~03)や、親北のノ・ムヒョン大統領(03~08)の時代が正しかったと信じているわけです。
しかも、韓国の若者のなかには「保守系2代の間に北の核やミサイル開発が進んだ」と話すひとがいるのですから衝撃です。

確かにミサイル実験や核実験が多く行われたのは、イ・ミョンバク大統領(08~13)とパク・クネ大統領(13~17)の時代です。
しかし、当然のことながら、核やミサイルというのは「明日やれ!」といって実験が出来るわけではなく、それ相応の開発期間と資金がいるわけです。
そして、その時間と金をやったのは間違いなくキム・デジュン大統領とノ・ムヒョン大統領です(※クリントン大統領の対北政策も大問題)。

そしてまた韓国人の呆れるところは、北朝鮮問題に関しての当事者意識が驚くほど希薄で、それを「アメリカの案件」だと考えているところです。
ですから、大統領選挙でも北朝鮮問題は大きな争点になりませんでした。
では、一番の争点は何だったのでしょう?
経済、雇用、社会保障…、そんなチャチなものではありません。
それは”大統領としての清廉性”であり、簡単にいえば、”パク・クネのようにならない”ということです。
前大統領を情緒で首にし、次の大統領も情緒で選ぶ。さすが韓国ですね!

そういうお国柄ですから、北朝鮮に対しても、「優しく手を差し伸べていればいつかわかってくれる。同じ民族だから」と本気で考えているひとが多くいます(私も韓国のひとから実際にそう聞いたことがあります)。
すべて”気持ち”が大事だということなのでしょう。
もっとも、北朝鮮にすれば、しめしめと思うだけで、金だけむしり取って、笑顔の裏で先軍政治を推し進め、それによってより強固な独裁体制を築き上げようとするだけです。
我々日本人は、「日米韓で北朝鮮を封じ込める」と考えがちですけど、韓国の心情が北の側にあることだけは忘れてはなりません。期待してはいけない国なのです。

そういう意味では、ムン氏が大統領に就任することは日本にとってよかったかもしれません。
日本政府も日韓合意の破棄を主張しているムン氏とは簡単に会わないでしょうし、いつもは「日韓首脳会談を行うべき!」とうるさい日本のマスコミも、さすがにそれが難しいことはわかるはずです。
また、ムン氏が昨年7月に竹島に不法上陸していることも忘れてはなりません。
この過去がある限り、彼が日本にやって来ることはないでしょう。
ちなみに同じく竹島に不法上陸したイ・ミョンバク大統領もその後は一度も来日していません。
彼らは日本の法を犯したのです。
もし、日本にやってくれば、「逮捕すべし!」という声が挙がる可能性もありますが、もちろん、これは情緒法ではなく、刑法の問題です。

ムン大統領の誕生によって、韓国はまた少し”近くて遠い国”になりました。
適切な距離になるまでぜひ頑張って欲しいものです。
任期満了できるかどうかはわかりませんが。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード