信用ならない現実路線

ノムヒョン大統領の影法師として”親北・反米反日”路線が不安視されてきた韓国のムン・ジェイン新大統領ですが、その出だしはやや拍子抜けするものでした。

まずは就任初日の5月10日、海外首脳との初の電話会談でアメリカのトランプ大統領から当選の祝福を受け、「はじめてがあなたで嬉しい。韓米同盟は我々の外交安保政策の根幹であり、トランプ大統領が北朝鮮の挑発抑止と核問題の解決に高い優先順位を与えてくれていることに感謝する。早期に訪米したい」といって、早くもアメリカと歩調を合わせる姿勢を強調。
ちょっと前まで「韓国の大統領がまうアメリカに行くというのは固定観念。私はアメリカより先に北に行く」といっていたのはいったい誰だったのでしょう?

そして翌11日、安倍晋三総理と電話会談に臨んだムン大統領ですが、選挙前からずーっと「日韓合意は破棄する」「大使館や領事館前の慰安婦像も撤去しない」といっていたひとだけに、初手から対決姿勢で来るかと思いましたけど、「日韓合意は国民の大多数が情緒的に受け入れられないのが現実だ」といって、”自分ではなく国民がー”という軟弱姿勢。
北朝鮮問題でも緊密に連携してゆくことを確認し、昨年中止となった日中韓首脳会談を出来るだけ早く実現させたいと語ったというのですから、ムン氏の”親北・反米反日”とはいったい何だったのでしょう?

また、日本より先に会談した中国(11日)の習近平国家主席相手には、北朝鮮問題は「対話が重要」ということで一致したものの、中国が反発している韓国内のTHAAD(迎撃ミサイルシステム)に関しては、「北朝鮮の挑発が止むのが先」といって、撤去はしない方針のようです。
ムン氏は以前、「THAAD問題を解決する腹案がある」とかいってカッコつけていましたけど、こんなの腹案でも何でもありません。前の政権の方針を踏襲するというだけのことです(まるでどこぞの鳩山元総理のよう)。
中国には一定の配慮をしつつも、どうやら”親米路線”を取るようですね。

このように、外交安全保障において、ムン大統領は前言を撤回しまくりました。
我々日本や東アジアにとっては一安心ですけど、いったいどうやって自国民に説明するのか、他人事ながら心配になります。韓国人の猛烈な”情緒”によって袋叩きに合うんじゃないでしょうか。ムン氏に投票した有権者からすればあまりにも弱腰です。
また、そうして国内に批判が巻き起こると、それをかわすために”反日”に舵を切るのが韓国大統領の常套手段ですから、我々も警戒が必要です。
たとえば、日中韓首脳会談の日程が決まった後の土壇場で、日韓合意の破棄をいい出す可能性もあるわけです。
そうなると、日本側がいくら嫌でも、日程や中国との事情で、ムン氏と会わなければならない状況になり、向こうの自分勝手な要求を一方的にぶつけられることにもなりかねません。

そうならないよう、日本側は常にアメリカと連携し、アメリカから韓国に圧力を加えてもらう必要があります。
そもそも、日韓合意だって、「東アジアの安定のためには日韓の強力が必要」というアメリカの強い意向が背景にあったわけです。
そうして日本は嫌々ながら安倍総理が「お詫びと反省の気持ち」を表明し、10億円ものお金を拠出したのです。
ですから、アメリカには最後までケツを持ってもらわなければなりません。

とにかく、ムン大統領に対しては、信頼も信用もせず、常に警戒しながら付き合ってゆく必要があります。
当選直後に掌返しするような人物ですから、いつどこで変節したって不思議ではないのです。
現実路線は評価すべきかもしれませんが、その柔軟性の芯の部分にあるは”反日”と”ご都合主義”なのですからね。
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