『報道特集』で国民の欺き方を学ぶ

今日(2017年5月13日)、出先でテレビを眺めていると、ちょうどTBSの『報道特集』が始まって、今週のトピックスは何かなあ、なんて思っていたら、韓国で新たに就任したムン・ジェイン大統領の映像が流れ、それに合わせてキャスターの金平茂紀さんが、きりっとした顔で、「ムン大統領の就任式の第一声は『憲法を順守する』でした。我々の首相とは大変な違いです」というオープニングトークをしていたんです。
私はこれに唖然として、しばし口があんぐりとしたままになっちゃいました。

おそらく金平さんの念頭には、安倍晋三総理が5月3日の改憲集会に、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと強く願っている」とのビデオメッセージを送ったことがあるのだと思います。
金平さんにはこのメッセージが憲法軽視に映り、それに比べて憲法を順守する韓国の大統領は素晴らしい!というわけでしょう。

しかし、私にはそんな金平さんの認識が思議でなりません。
まず、金平さんは”憲法改正=憲法軽視”という主張をなさっているわけですが、金平さんが褒めているムン大統領は”改憲派”なんです。
パク・クネ前大統領の事件に象徴されるように、韓国の大統領は強い権限を持ち、任期が5年と限られていることから、その間に甘い汁を吸いつくそうと、本人もその周囲も悪事に手を染めてしまうことでよく知られています。
それを正すために憲法を改正して大統領の権限を狭め、任期も4年の重任制にしてはどうかという議論があるわけです。
ムン氏はこれに賛同しているんです。
なぜ、同じ改憲派なのに、韓国の大統領はよくて、日本の総理はダメなのでしょう?
自分の国のリーダーを不当に貶す理由が私にはわかりません。

また、ムン氏が宣誓で述べた「私は憲法を順守して…」という文言ですが、これはいわゆる”定型文”であって、特別な思いを込めた言葉ではありません。
アメリカ大統領の宣誓式にも定型がありますけど、それと同じようなものでしょう。
ちなみに、憲法裁判所から「憲法違反、法律違反行為が在任期間全般にわたり持続的に行われた」といって罷免が決定したパク前大統領も、その就任の宣誓では「私は憲法を遵守し…」と述べているのですから皮肉なものです。

金平茂紀さんは77年に入社して以来、長きに渡ってTBSの看板記者として活躍なさってきたジャーナリストであり、キャスターです。
そんなひとならば、私が上に書いたことなどは知っていて当然です。
知っていながら、事実を捻じ曲げて電波に乗せる、というのはいったいどういう了見なのでしょう?
国民(視聴者)を誤誘導しようとしているとしか思えません。

欧米と比べてマスコミに対する信頼度が高いとされる日本ですが、財団法人新聞通信調査会の調査を見ると、それが毎年じわじわと下がっていることがわかります。金平さんのような存在もその要因のひとつなのかもしれませんね。
しかし、マスコミは〈報道の自由度〉は「安倍政権のせいで下がった」といわんばかりに喜々として伝えるくせに、信頼度の方は知らんぷり。
国民を操るのってさぞかし楽しいんでしょうねえ。
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