禁煙の本音と建て前

何日か前にイタリア代表GKのジャンルイジ・ブッフォンが車を運転しながら煙草を吸っているところを写真に撮られ、それがイタリアのみならずヨーロッパ中で問題視されているのを知って、そこまで煙草が嫌われているのかと、私も少し驚きました。
もちろん、私も、体調管理の面や、スポーツ選手は子供たちの模範となるべきという考え方は十分理解できますから、開けっ広げに喫煙するのはあまりいいことではないと思いますけど、試合後に自分が運転する車で一服、というのを頭ごなしに否定する気にもなりません。
ちなみに、ブッフォンと同じセリエAでプレイし、愛煙家であることを公表しているラジャ・ナインゴラン(ベルギー代表MF)は、「俺には子供もいるが、喫煙を恥ずかしいことだとは思わない。サッカー選手としての俺に必要なことなんだ」と語っているので、彼にとって喫煙はメンタル面でプラスということなのでしょう。
こそこそ吸っている選手も多いといわれるなかでの本音ですから、かえって「男らしい」という評価を集めました。
ブッフォンもナインゴランもそれぞれ39歳と29歳という年齢でありながら、バリバリに活躍しているので、煙草による健康被害は感じられません。おそらく適度な付き合いをしているのでしょう。


しかし、この2017年現在、喫煙はヨーロッパのみならず世界中で反道徳的な行いとして認識されつつあるのはいうまでもありません。
法律でも規制が進み、EUの主要国、アメリカの半数の州、オーストラリア、そしてあの中国までもが公共の建物内での喫煙を禁止しているのです。
その目的は、煙草による健康被害から生じる医療費の膨張を抑えるためなので、煙草そのものにかける税金も高く、一箱が2000円~3000円という国もあるそうです。
翻って我々日本はというと、喫煙に関する法律はありませんし、煙草も一箱500円ほどしかしません。
喫煙天国といってもいいでしょう。
ただ、その天国もそろそろ終わりが見えています。
国際オリンピック委員会(IOC)が”煙草のない五輪”を推し進めている現状、2020年東京五輪までに日本も世界基準にならねばならないわけです。

そこでいま厚生労働省は、”公共施設内での禁煙、遊技場や飲食店内での原則禁煙”という方針で法律(健康増進法改正)を作ろうとしているわけです。
しかし、それに待ったをかけているのが与党・自民党。
いわく、「小さな飲食店は煙草が吸えなくなると客が離れて潰れてしまう」とのことです。
5月15日に行われた自民党の部会に出席した塩崎恭久厚労大臣が厚労働省案を説明したものの、自民党は「店舗の広さによって特例を認めよ」といって譲りませんでした。
煙草農家が支持母体のひとつになっているせいか、自民党は頑なです。
日本の煙草がなかなか高くならないのも、こういう本音があるからでしょう。
そして、その翌日、気弱な塩崎大臣は自民党に歩み寄る姿勢を示しましたとさ。

…という日本国内での駆け引きですが、私個人は煙草が吸える店があってもいいと思います。すべてを世界に合わせる必要はありませんからね。
ただし、そういうお店は”喫煙可”が一目でわかるような(外国人にも)大看板を掲げることを義務化し、喫煙店になるための登録料、もしくは税金を取る形にすればいいいんです。
一種の隔離政策といってもいいでしょう。

喫煙の議論というのは、そもそも受動喫煙の問題です。
副流煙から”吸いたくないひと”や”吸わせたくない子供や赤ちゃん”を守るという話です。
そこから誰でも使う公共の施設や飲食店を禁煙にしようという流れになるわけです。
しかし、ここで厄介なのは、屋内から追い出された喫煙者が、法律で禁止されていない屋外で吸っている煙草の害です。
これはヨーロッパでも頭の痛い問題だそうです。
日本はそれを解決するための提案をしてみてはどうでしょう。

私はどちらかといえば”嫌煙派”ですけど、大人のたしなみとして、煙草を吸う自由くらいあったっていいと思っています。
それに、案外、”喫煙可”は外国人観光客にも受けるんじゃないでしょうか。
彼らは日本人以上に本音と建て前です。
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