カールはみんなのもの

「カール、東日本での販売終了へ」

今日5月25日(2017年)、テレビの全国ニュースで一斉に報じられたこの話題ですが、明治の〈カール〉といえば、1968年発売の定番スナック菓子ですから、ちょっとした驚きがありました。
ひとつの製品の販売終了をここまで大々的に伝えるのは異例でしょうけど、カールならば仕方ないといったところでしょうね。

明治によると、最盛期は190億円ほどあったカールの売り上げも現在は60億円ほどに低迷し、当初は販売の完全終了を検討したものの、50年もの歴史ある銘菓をなくしてしまうのも忍びないとのことで、西日本のみで販売を続ける決断を下したそうです。
しかし、味の種類は〈カールチーズあじ〉と〈カールうすあじ〉のみに絞るそうですから、今後はもう伝統の〈カレーあじ〉を頬張ることはできません。
タイムリミットは”8月”いっぱいだそうです。
お好きな方はお早めに!

それにしても、カールってそんなに売れていないんでしょうか?
私もよく知りませんでしたから、ちょっと調べてみると、各種のお菓子ランキングやスナック菓子ランキングの上位にはカールの名がまったくないんです。
というか、上位はほぼ〈ポテト系〉で占められていて、カールが属する〈コーン系〉は、〈うまい棒〉くらいしかありません。
つまり、今回の販売終了という悲報は、カールの敗北というより、コーン系の敗北なのでしょう。明治では〈ピックアップ〉も販売を終了するそうです。
350億円を誇る〈じゃがりこ〉を筆頭に、各種ポテトチップスが上位を独占する〈カルビー〉が、コーン系を粉砕したのです。

今後の明治はスナック部門そのものを縮小し、もともと強いチョコレートやキャラメル、クッキー・ビスケット、グミやガムやキャンディに選択・集中してゆくことでしょう。
カールも将来的な完全終了が視野に入っているはずです。
お菓子部門全体の売り上げを考えればその方がいいというわけです。
しかし、50年もの歴史があるお菓子を、それもいまだ60億もの売り上げがあるお菓子を、企業の理屈のみによってなくしてしまうのは、はたして正しいのでしょうか?
私はカールほどのお菓子となれば、すでに公共の財産だと思います。
明治がカールを作りたくないというのであれば、他の会社にスナック部門ごと売ればいいのです。買いたいところはいくつもあるはずです。
”わたくしのもの”とすることは決して許されません。

ちなみに、〈菓子〉というのは、もともと〈果物〉と同じ意味ですから、”甘いもの”だったわけです。
しかし、現在の日本では〈スナック菓子〉や〈米菓〉などといった使われ方もしているように、”しょっぱいもの”もそこに含まれるようになりました。
一説には、その”しょっぱいお菓子”が定着したのは、68年のカールの発売と、69年の〈かっぱえびせん〉のCMの大ヒットだといわれています。
この2つが切り開いたのがスナック菓子の歴史といっていいでしょう。
そしてその歴史は、日本人にとって、味の記憶というだけではなく、家族や友達とのおしゃべりの思い出でもあるわけです。
それを守れないお菓子メーカーが消費者の信頼を勝ち取ることができるのでしょうか?

明治さん、”カールが存続させること”だけを考えての決断をよろしくお願いします。
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最後に正直なことをいうと、個人的にはカールの食感が苦手で、もう長い間食べていません…。
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