ステマが主食

みなさん、2012年に起きた〈ペニーオークション詐欺事件〉を憶えていらっしゃいますでしょうか?
ペニーオークションというのは入札手数料(額を上げる度に発生)がかかるかわりに開始価格の値段が安く、”いいものを思わぬ安さで手に入れられる”ことが売りのインターネットオークションなのですが、事件を起こした〈ワールドオークション〉という会社は、Webボットを用いた自動入札で、入札手数料が一定額以上集まらない限り、落札されない仕組みを作っていたんです。
ようするに、何も知らない利用者に競るだけ競らせて、入札手数料をがっぽり頂いていたというわけです。
そうしてワールドオークションの役員や社員が有罪判決を食らったのはいうまでもありませんが、事件は思わぬ広がりを見せました。
それはワールドオークションがネットメディアに書かせた宣伝と、芸能人によるステルスマーケティングです。

なかでも芸能人によるステマは大きな問題となり、ペニーオークションサイト(ワールドオークション以外も)から金品などで依頼され、落札もしていないのに、「いいサイトがあります」とか、「安くゲットできてラッキー!」などと自分のブログに書き、”隠れた宣伝”をしていた複数の芸能人が活動自粛に追い込まれました。
詐欺の片棒を担いでいたわけですから当然といっていいでしょうし、私などはこのひとたちにも何らかの刑事罰が下されてもいいのではないかと思ったほどです。
ただ、残念ながら日本にはステマを取りしまる法律はなく、消費者庁のガイドラインで禁止を訴えているだけなので罰することはできません(※景品表示法や軽犯罪法に抵触する可能性があるといってはいるものの適用例はなし)。
イギリスではステマを禁止する法律があるそうなので、日本も考えた方がいいのではないでしょうか。

…というちょっと古い話題ですが、私がいまさらこの〈ペニーオークション詐欺事件〉のことを書いたのは、6月7日(2017年)の『文春オンライン』が、〈食べログ〉の著名レビュワーである〈うどんが主食〉という人物が、「高評価をした飲食店から過剰な接待を受けていた」と報じたことがきっかけです。
食べログでは、レビュー数などによってレビュワーの”食通度”が設定されていて、著名レビュワーの評価はその店の”点数”に大きく影響する仕組みになっているそうです。
そしてその点数はお店の売り上げを大きく左右するそうなので、お店側も著名レビュワーを囲い込みたくなるのでしょう。
ましてやこのうどんが主食さんはテレビに出たり、グルメ本を出したりしているのですからなおさらです。

ただし、食べログではガイドラインにおいて、「金品またはそれに相当するサービスを受けることを目的とした口コミの投稿は禁止」しています。
文春の報道後にうどんが主食さんのレビューも一部が閲覧できないようになりましたから、報道内容は真実なのでしょう。
もちろん、過剰な接待を受けたことを内緒にして書いたレビューは”ステマ”を疑われても仕方がないので、これは消費者庁が禁止している事案です。
しかし、いまのところ(6月17日段階)、食べログからこの問題に関する説明はまったくありません。
食べログは日本で最も大きいグルメサイトなのですから、それ相応の責任があると私は思うんですけどね。

またその責任でいえば、うどんが主食さんをテレビの世界に引っ張り出し、その著作の帯にも紹介文を寄せているアンジャッシュの渡部建さんもそうです。
ステマをした人物の片棒を担いでいるわけですから、ペニーオークション詐欺のときの芸能人に近い立場にあると感じているひとも多いでしょう。
今回のケースは刑事事件ではありませんが、メディアに出る人間としての責任は問われてしかるべきだと私も思います。
そんな人物が情報番組で何食わぬ顔でMCをやっているのをちらっと見て、もやもやした気分になりました。

そしてうどんが主食さんといえば、東洋水産とコラボしたカップうどんです。
これまた何食わぬ顔でコンビニに並んでいるのを見て笑っちゃいました。
撤去すべきなのかどうかは私にも判断がつきかねますが、”ゴシップ”が宣伝になって売れてしまうとなれば、東洋水産のブランドに傷がついてしまいますぜ。

うどんは喉越し、などといいますが、今回の問題は色んな所に引っかかってしまって仕方ありません。
テレビでは今回の問題を「レビューサイトなんて信じなければいい」といって、話をすり替えようとしていますし、”ステマ”は見逃す方向なのでしょう。
日本のメディアは、ステマが主食ですね!
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