絵に描いたようなスポーツの政治利用

日本陸上男子100m史上、最もレベルが高い争いといわれた今年2017年の全日本陸上選手権。
今日6月24日に行われた決勝レースは、突如として降り始めた激しい雨粒のなか、サニブラウン・アブデル・ハキーム(18歳)が10秒05という好タイムでの初優勝!
普通の状況ならば日本人初の9秒台が出ていたんじゃないでしょうか。輝く未来を切り開くような力強い走りでしたね。
2020年の東京五輪は、ひょっとしたら”サニブラウンの大会”になるかもしれません。ワクワクしてきました!

そんな五輪ですが、来年2月には韓国・ピョンチャンで”冬季大会”が開催されることも忘れてはなりません。
昨日23日には日本スケート連盟の理事会で代表選考基準が決定され、選手たちも五輪への具体的なロードマップを作る段階に入ってきました。
全日本優勝者が”最優先”というのはいつもと変わりませんが、2枠目以降はいつものGPF日本人最上位という項目がなくなり、GPFと全日本の成績、世界ランクとシーズンランク、そしてシーズンベストなどから勘案されるそうなので、最後まで気が抜けませんし、最後まで希望を捨てることなく戦えることになったわけです。
来季のことを想像するだけで気が昂ってきました!

…ただ、そんな昂りに水を差すような話が韓国から聞こえてきているんです。
なんでも、ムン・ジェイン新大統領が、「競技の一部を北朝鮮との共同開催にしたい」といって、色々引っ掻き回しているみたいなんです。
開催まで1年を切っているというのに、本当に唖然としちゃいますよね。
ムン大統領といえば、「アメリカよりも先に北朝鮮に行きたい」というほど熱烈な親北派として知られていますが、北朝鮮が核・ミサイル実験で世界から孤立するなか、北朝鮮への融和政策が取りにくくなっているので、スポーツという搦め手を使おうというわけでしょう。
親北派としての面目躍如というわけです。
ただし、これはいうまでもなく”スポーツの政治利用”です。
ムン大統領じゃなくても、韓国人はこれが大好きですけどね。

しかし、今回ばかりは韓国内でもムン大統領への反発の声が強いのだそうです。
手間と金をかけて招致に成功した五輪の”果実”を北に分けてやるのが惜しいのでしょう。
また、ムン大統領が女子アイスホッケーを無理やり南北合同チームにしようとして、代表選手枠が半分に削られる韓国選手が涙に暮れているという報道も影響しているのかもしれません。
それでも”ノースコリア・ファースト”を貫くムン大統領は、まさに信念の男ですね。

もちろん、そういうムン大統領の姿勢は世界にも動揺を与えています。
北と隣り合わせの韓国で五輪が開催されることを心配しているひともいるというのに、共同開催となれば、一部の選手たちは無法者国家で試合や宿泊をしなければならないわけです。
これは本当に恐ろしいことです。獣の檻に入るようなものでしょう。
普通の国がこれを許すとは思えません。
特にアメリカはこれを強く拒否するはずです。
トランプ大統領の北に対する強硬な態度はもちろん、アメリカではつい最近、北朝鮮に拘束されていた自国の大学生(22歳男性)が、昏睡状態のままアメリカに返されたものの、死亡してしまうというショッキングな出来事があったばかりです。
五輪共同開催などとなれば、自国の選手が北の人質にされてしまいかねません。

また、このアメリカ人大学生の死亡が影響したのか、以前から不参加の噂があったNHLナショナルホッケーリーグNHL(北米にある世界最高峰のプロアイスホッケーリーグ)が、22日になって不参加を正式決定したんです。
これでNHLに登録されている選手はピョンチャン大会に参加することはなくなりました。
アイスホッケーは冬季五輪の花形種目であり、ピョンチャン五輪でもチケット収益の19.5%がホッケーのものだというのですから、NHLの不参加は収益全体にも大きなダメージとなることでしょう。
ムン大統領の活躍によって五輪の果実が削られたというわけです。

これはまさにスポーツの政治利用の末路です。
そこから世界のひとびとが何かを学ぶことが、ピョンチャン五輪の意義かもしれませんね。
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