外国人力士への感謝

いま行われている平成29年名古屋場所、横綱・鶴竜は4日目(2勝2敗・4日目は不戦敗)に休場を発表。
これで直近6場所では3度目の休場、横綱になってからでいっても6度目ということで、ついに師匠である井筒親方からも「次に土俵に上がっても勝てなければ、潔く決断しなければならない」という発言がありました。
鶴竜本人は「この怪我で終わりたくないという強い気持ちがある」と前向きな姿勢を見せていますが、前途多難といっていいでしょう。

この鶴竜の進退については、相撲ファンの間でも「引退すべし」という声が聞かれますし、横綱の地位に恋々としている書くメディアもあります。
怪我(両足首)もあって内容の悪い相撲を繰り返していますから、批判も当然でしょう。
しかし、私は鶴竜がそんな未練がましい力士だとはどうしても思えません。

これは私の想像ですが、鶴竜が髷を落とさないのは”日本国籍”を持っていないからなのではないでしょうか?
日本相撲協会の規定では、日本国籍がなければ、年寄(親方)にはなれません。
モンゴル国籍の鶴竜は、横綱という最高位にありながら、現役を引退すれば角界に残れないんです。
同じくモンゴル国籍の横綱・白鵬は、帰化せずに親方になれるよう協会に訴えているようですが、それに賛同する声はまったく聞かれません。
故・北の湖理事長は「日本国籍が必要」と明言していましたし、最近でも貴乃花親方が否定的な見解を述べていました。

ですが、私にはなぜ相撲協会が”日本国籍”という要件にこだわるのかわかりません。
もちろん、日本の他のスポーツにも似たような要件はあって、たとえばJリーグは外資の参入を禁止していますし、プロ野球は外国人・外国企業がオーナーになることを認めていません(ロッテの特例に違和感)。
外国からの影響が強くなると、リーグの発展や強化に支障を来すという考え方ですが、これはこれで理解できるものです。
相撲協会も理事は年寄のなかから選ばれるので、”日本国籍”という要件がなければ、外国人年寄に協会が支配されてしまう…と考えているのでしょうか?
しかし、外国人親方や理事が誕生しても実際にはそうはなりません。
相撲協会にはそれを阻む規定があるんです。
それは”帰化も含め、外国出身力士は1部屋1人まで。全体でも40人まで”というもの。
これがある限り、外国人は絶対に相撲協会(理事会)で多数派にはなれないんです。

なぜならば、親方になるためには、日本国籍以外にも、”最高位が小結以上””幕内在位通算20場所以上””十両以上での在位が通算30場所以上”の3つの決まりがあるからです。
これは簡単にいえば、”幕内でそこそこ活躍した力士”ということができるでしょう。
そしてその幕内でいえば、規制ルールのおかげで、外国人力士の割合は”3分の1”ほどなんです。
その割合で外国人が年寄になっても、理事会では日本人が安定して多数を占めるというわけです。
しかも外国人力士は必ずしも協会に残りたいひとばかりではありませんし、部屋を構えるための後援会作りでも外国人は不利ですしね。

このように現役力士のときから外国人を締め付けているわけですから、親方になる要件から日本国籍を外してあげてもいいのではないかと私は思います。
いまのままではあまりにも閉鎖的ですし、このままでは相撲を極めた白鵬や鶴竜が、数年後には角界を去ることになってしまうんです(日馬富士は帰化を検討しているとの報道あり)。
白鵬は歴史に残る大横綱ですし、鶴竜はその人格を高く評価されているだけに、角界の損失は計り知れません。
せめて、横綱や大関という地位にまで上がった外国人力士には年寄になる権利を与えてはどうでしょう。

相撲協会は「モンゴルへ帰れ!」というヘイトスピーチにも何も対応をしていませんし、客観的に見れば悪質な差別集団です。
私はそれが残念でなりません。
大相撲は国技であると同時に、世界の”ちからひと”たちの祭典でもあるはずです。
ウィンブルドンであり、THEOPENであり、メジャーリーグであり、プレミアリーグなんです。
そこに誇りを持ちましょう。
そして、世界の”ちからひとたち”が日本の国土安寧・五穀豊穣のために四股を踏んでくれる。
そこに感謝してこその日本人です。
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