力士ファースト

地元出身の幕内力士がいる都道府県のみなさんならおわかりでしょうけど、本場所が始まれば地元ニュースのトップ項目で扱われることも珍しくなく、その勝敗に全県民が一喜一憂し、横綱・大関に勝利しようものなら、その日の夜から次の朝までは県内全域がふわふわした雰囲気に包まれます。
私の住む長野県などは、いま売り出し中の関脇・御嶽海がいるので、この名古屋場所(平成29年)も毎日が楽しくて仕方ありません。
今日は難敵・嘉風に勝利して、これで4勝2敗。2桁勝利に向けて、なかなかいい感じの序盤戦です。
しかも今場所は横綱・鶴竜と稀勢の里、そして大関・照ノ富士が途中休場しているので、御嶽海にとっては大きなチャンスです。ひょっとしたら関脇の上が狙えるかも…。
(※稀勢の里には初日に勝利。)

ただ、今場所は上記の3力士に加え、人気者の遠藤も途中休場してしまっているので、土俵が寂しくて仕方ありません。
しかも、6日目の今日などは稀勢の里と照ノ富士の途中休場により、不戦勝の勝ち名乗りが2番。
これじゃあお客さんも可哀想です。
そもそも、この4力士は場所中の怪我が原因というよりは、負傷箇所がありながら強行出場し、そこを悪化させての途中休場なんです。最初から休んでおけば、不戦勝などというつまらないことにはならなかったわけです。

その判断でいえば、特に問題なのは鶴竜と稀勢の里の両横綱です。
照ノ富士や遠藤は休場すれば番付が下がってしまうので(照ノ富士は角番)、怪我をごまかしながら8勝を目指すという選択もまだわかりますが、横綱は休んだって番付は落ちないのですから、”全休”して、じっくり怪我を治すことを優先させるべきでした。場所前の巡業や稽古だって休めばいいんです。
横綱が「出る」と判断したら15日間取り続ける。15日間持たないと思えば「出ない」。それこそが責任というものです。
そしてじっくり体を治した結果、横綱らしい相撲が取れないのであれば潔く土俵を去る。それが横綱の宿命です。

その鶴竜は2場所連続の途中休場となったことで、親方が復帰場所で進退をかけることを示唆し、鶴竜本人も自分の置かれた状況を理解しているようです。
ただ、近年でいうと、貴乃花が7場所全休→12勝→全休→場所途中引退発表。
若乃花が途中休場→全休→負け越し→2場所全休→場所途中引退発表。
武蔵丸が途中休場→3場所全休→途中休場→全休→場所途中引退発表。
なので、10勝→優勝→途中休場→10勝→2場所連続途中休場の鶴竜が次の復帰場所で進退をかけるのは時期尚早のような気もします。もうワンテンポ待ってもいいのではないでしょうか(鶴竜のあだ名はわんわんですし)。

なにしろ、鶴竜に厳しくしてしまうと、同じく2場所連続途中休場の稀勢の里も追い込まれかねません。
鶴竜が1、2場所全休した後の「進退をかけた」復帰場所で負けが込んできて引退してしまったら、同じような状況になった稀勢の里も後を追わなければ「往生際が悪い」ということになってしまいます。
その稀勢の里は横綱に昇進してまだ3場所なんです。
年6場所制になって以降の横綱在位最短記録は三重ノ海の8場所ですから、稀勢の里はそれを更新する可能性も出てきてしまいます。
せっかくの”日本人横綱”が不名誉な記録に名を刻まないよう、相撲協会や横綱審議委員会は鶴竜に優しくせねばなりませんね。

それにしても力士の怪我は土俵を盛り下げます。
そもそも年6場所というのが多すぎるのではないでしょうか?
ボクシングなら年に2、3試合、柔道でも3、4大会なんです。
しかもボクシングなどは試合前の検診で問題があれば、ドクターストップがかかります。
相撲協会には”力士を守る仕組み”を作ってもらいたいものです。
アスリートファーストで!
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード