THE ICE 2017(前)

あの涙と笑いの引退会見から4ヶ月、浅田真央の『THE ICE 2017』がいよいよ始まりました。
今年は浅田さんの”現役引退記念興行”ということもあって、ファンのみなさんも浅田さんに感謝と労いの気持ちを届けたかったでしょうし、”氷の上の浅田真央”を観ることができる機会も少なくなったということで、いつも以上に特別な公演です。
チケット争奪戦もかなりの激しさでしたけど、私と相方は何とか入手することに成功し、8月4日の名古屋公園初日に行ってきました!
(※記憶を頼りに記事を書きますので、間違いがあってもご容赦を。)

会場は昨年に引き続き、名古屋城二の丸の愛知県体育館。
午後12時会場・午後1時開演という暑さが気になる時間帯でしたけど、4日はほどよく曇っていて、体育館前で”真央ちゃんグッズ”を買うために列を成すお客さんもどうにか耐えられたと思います。
そんななか、浅田さんが今年からイメージキャラクターを務めるウォーターサーバーブランド『Kirala』のブースでは、それで作った炭酸水を配っていてなかなか好評のようでした(一杯の量はもっと欲しかった)。炭酸水が作れる家庭用ウォーターサーバーって珍しいですよね。

体育館に入ると、2週間前まで土俵が置かれていたものがリンクに変わり、製氷の匂いが漂うスケートの雰囲気。
リンクの壁には例年通り、佐藤製薬、エアウィーヴ、住友生命、ネピア、アルソアが広告を出していて、各企業ともにファンと同じような思いを持っていることが伝わってきます。
今後もぜひ浅田さんを支えていって欲しいものです。

そうして開演までの時間、私は密かにお客さんたちの顔を眺めたり、会話に聞き耳を立てたりしていたんですけど、みなさんいつもと感じが変わりません。浅田さんが現役を退こうがあまり関係ないようです。”浅田真央を楽しむ名古屋の夏の風物詩”といったところなのでしょう。
私もあまり色々考えず、夢の時間を楽しむ気持ちになってきました。

ところが、そこにショッキングなアナウンスが。
「宮原知子選手が左足首の捻挫で欠場することになりました」。
大阪公演(7月29~31日)のときに痛めてしまったのでしょうか…。
宮原さんは昨季、左股関節を疲労骨折してしまって、その影響から今季は例年より調整が遅れているようでしたけど、この捻挫で公式戦の出場予定も狂ってしまうかもしれません。
五輪出場権を勝ち取るために、どの大会に照準を合わせればいいのか、焦らずにベストな選択をしてください。
私は祈ることしかできません。

宮原さんのニュースに会場からも残念がる声が漏れるなか、「浅田真央の引退を記念して」、会場のモニターに浅田さんの現役生活を振り返る写真と映像が流れ始めます。
ひとつひとつの衣装を眺めながら、「あのプログラムよかったよね」「あれも」「これも」とお客さんはみんな懐かしそう。
天真爛漫な時代、苦悩の戦い、大切な家族との別れ、集大成の演技、復帰から引退へ…。
なんという波乱万丈な現役生活だったのでしょう。私も色々と思い出して胸が熱くなってきました。
フィクションのようですらありますが、これは現実のことだったのです。
それを乗り越えてきた浅田さんへ、私はあらためて敬意を表さずにはいられません。

会場全体の空気もそんな感じになってきたそのとき、照明が落ち、いよいよ『THE ICE 2017』が始まります。
まずは薄暗いなか、ひとりのスケーターがリンクに入ってきて、壁のところに腰をかける。
ファンはみんなそれが誰だかすぐにわかったはずです。
シルエットだけでわかるんです。
そうしてスポットライトが照らしたのは、もちろん浅田真央。
万雷の拍手が終わり、練習着の浅田さんは靴紐を直すような仕草からリンクに入ってゆくと、音のないなか、氷の感触を確かめるような滑り。
身体も伸ばし、コンパルソリのように氷に図形を描き、まるで朝一番の練習風景のよう。
フィギュアスケーター浅田真央の一日はこうして始まり、彼女はこれを20年近く毎日繰り返してきたのでしょう。
その時間の重さに、会場は固唾を呑んだように静まり返っていました。

その浅田さんの練習に、今度はバレエの練習着のような衣装の6人がレッスンバーに見立てた棒を持って加わります。
練習の始まりとショーのオープニングを重ね合わせた演出というわけです。なかなか面白いですよね。
そして、その他の演者たちも次々とリンクインしていって、舞台は徐々に華やかに。
小塚くんの物凄い勢いのイーグルと、宇野くんのクリムキンは特に歓声が大きかったですね。さすが地元。
ちなみに出演者は、高橋大輔、織田信成、鈴木明子、小塚崇彦、無良崇人、宇野昌磨、ジェフリー・バトル、アデリナ・ソトニコワ、長洲未来、チン・パン&ジャン・トン、ケイトリン・ウィーヴァー&アンドリュー・ポジェ、浅田真央と浅田舞。
五輪シーズンということもあって、海外の現役選手は来日しにくかったかもしれませんが、浅田さんと仲のいいスケーターたちが集まってくれて、今年に相応しい陣容だったと思います。

そこでまた舞台が暗転し、スポットライトに浮かび上がるのはリンクの横に置かれたグランドピアノとその奏者。
奏でるのは我々の魂を熱くするような『リチュアルダンス』(バレエ『恋は魔術師』より)。
ジプシーに扮したスケーターたちの力強い滑りがリンク上に焚火の幻を作ると、そこに炎の精霊のような浅田真央が艶やかに舞い踊る。
この『リチュアルダンス』は昨季のSPに用いるも、なかなか思うようが演技が出来ず、浅田さんも消化不良だったでしょうし、それは我々ファンも同じことです。
しかし、この日はそのSPの音源の実際の演奏者である鈴木羊子さんがスペインからわざわざ参加してくれたこともあって、素晴らしい迫力の舞台。鳥肌が立ちました。
この『リチュアルダンス』は浅田真央の持つ”負けん気”に火を点ける、本当に彼女らしいプログラムだったことがよくわかります。ローリー・ニコルはやっぱり素晴らしい振付師ですね。
また、浅田さんの滑りと動きは現役さながらで、公式戦のエントリーを確認したくなるほど。

それにしても、生ピアノと群舞のある『リチュアルダンス』の素晴らしいこと。
こうなると『恋は魔術師』の全幕を氷上バレエで観てみたくなります。
ヨーロッパでランビエールとコストナーが『ル・ポエム』という氷上バレエをやったとき、浅田さんも客演していますし、日本でも”浅田真央の氷上バレエ”があってもいいんじゃないでしょうか!
観たい!観たい!駄々をこねるほど観たい!
オープニングから私はもう興奮しておかしくなりそうでした!
(※続きはたぶんダラダラと書くことになりますので、どうか根気強くお付き合いください。)
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