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国連総会での衝撃的スピーチ

アメリカのトランプ大統領といえば、昨年(2016年)の大統領選挙中から国連を批判し、「役に立たないおしゃべりクラブ」と罵っていたことはまだ記憶に新しいところですが、この9月19日、ついにその国連総会で初めてのスピーチを行うことになりました。
北朝鮮問題やイラン問題があって世界中が固唾を呑んで見守るなか、トランプ大統領は国連の理念である”平和と友好”を完全に無視した喧嘩腰で”独裁国家”を批判し、さらには「強い国家主権こそが多様性であり、互いの尊敬を生む」といって持論である”自国主義”を強調していました。
予想通りといっていいでしょう。

ただ、予想以上だった部分もあって、北朝鮮の非人道性を批判する件では、アメリカの大学生が北朝鮮に拘束された挙句死んでしまったこと、キム・ジョンナム氏が暗殺されたこと、そして「日本の13歳の少女が拉致され、語学を教えるための奴隷にされた」といって横田めぐみさんのことを国連総会という世界の耳目集まる場で取り上げてくれたのです。
私はこれに大きな衝撃を受けました。
これまで拉致被害者の会や日本政府はアメリカ政府やアメリカ大統領に拉致問題への協力を幾度も要請するなかで、拉致被害者の親族のみなさんもブッシュ大統領やオバマ大統領と面会し、同情の言葉をもらったことはありましたけど、国際的な場で拉致問題を取り上げてくれた大統領はひとりもいませんでした。
人権派弁護士だったという前の大統領は親身になって話を聞いてくれたようでしたけど、その場限りだったわけです。
それに対し、トランプ大統領は”平和と友好”は無視しましたけど、もうひとつ国連の理念である”自由と人権”については誰よりも大切にしてくれたといっていいでしょう。
日本人として心から感謝する以外にありません。

そしてトランプ大統領は、その自由と人権を踏みにじる国の代表である北朝鮮がミサイルや核を持っていることは許されないと
断じ、「アメリカは高い実力と忍耐を持っているが、自国と同盟国を守らねばならないとなったときには北朝鮮を完全に破壊する。ロケットマン(キム・ジョンウン)は自分自身と彼の体制にとっての自殺ミッションをしているようなものだ」と、東アジアを震撼させるような発言したのです。
これまでのアメリカの立場は「北朝鮮の体制自体をどうこうする気はない」というものでしたけど、これ以上の無法が続ければ、キム王朝の殲滅も辞さないというわけです。
私もこれには全身に緊張が走りました。
ひょっとするとひょっとするかもしれませんね…。

ちなみにこの翌日、国連総会でスピーチを行った安倍晋三総理も「1990年代前半からの”対話”には意味がなかった。その間、北朝鮮は日米韓から支援を詐取し、世界を欺きながら核やミサイルを開発し続けてきた。もはや圧力しかない」といって、断固たる決意を述べ、拉致問題についても「家族が抱き合うことができるよう全力を尽くす」と、従来の立場を強調していました。
内容も話しぶりも素晴らしいものがあったと思います。
そしてその緊張感のある安倍総理の姿に、またしても私の身体が硬くなったのはいうまでもありません…。

最近の私は、情けない話ですが、「拉致問題は棚上げ」というふうに考えるようになっていました。
キム王朝が続く限り、北朝鮮がこれ以上拉致問題に取り組むはずがありませんから、現実的にいえば、体制の崩壊以外には拉致被害者の帰国はありません。
しかし、北の体制が崩壊するということは、戦争か内戦かクーデターか、いずれにしろ武力衝突が避けられないでしょうし、その後には難民や核・ミサイル拡散の危険性が待っているわけです。
それは誰も望んでいません。
ですから、”今後の北朝鮮”という青写真でいえば、関係国による”対話と圧力”のなかで現体制が一応は維持され、核やミサイルを放棄させた後で、少しずつ民主化させてゆくというソフトランディング路線が世界のコンセンサスだったはずです。
ただ、そこでは残念ながら拉致問題は置き去りにされてしまいます。
そして私はそれは「仕方ないこと」だと諦めていたわけです。
しかし、トランプ大統領のスピーチを聞いていて、なんだか恥ずかしい気持ちになってきました。

はたして日本全体ではどう感じたのでしょう?
我々はいま、真の主権国家であるかどうかを試されているのかもしれません。
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