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寒いダジャレも温めるあぶら

私の住む長野県は気温も湿度も低い県として知られていますが、夏はよくても、秋冬はけっこう身体に堪えるんです。
ですから、その防衛策として、信州人は糖と油(脂)をよく摂取します。
たとえば、郷土料理の〈おやき〉もしっかり油を使いますし、お蕎麦の付け合わせの天婦羅もカラッではなく、じわっと揚げることが多いわけです。
最近売り出している〈信州牛〉も、赤身ではなく霜降りにこだわったブランド牛ですしね。
ちなみに実際のデータでいっても、長野県は食用油の消費量で毎年全国1、2位を争い、1000gのボトルでいえば全国平均が1人当たり年4.6本ほどなのに長野県では年6.5ほどが消費されています。

県外の方はそんな信州の食の”油(脂)っぽさ”に戸惑うこともあるかもしれませんが、暮らしていると自然に身体が求めるのか、料理をしていても油をけっこうドバドバ使っちゃいますし、お肉なんかでも脂身の多いところを選んでいるような気がしますね。

そんななかでの最近の我が家のブームは〈煮豚〉。
スーパーで豚ばら肉が安売りしているのを狙って買いに行き、それで煮豚を大量にこしらえて、その日に食べる分、チルドに入れておいて数日後に食べる分、冷凍して後々食べる分、というふうに分けておくんです。
食べ方としては、厚めにスライスして、同じ鍋で煮ておいた茹で卵や青菜と一緒にお皿にどーんと並べる。これは王道ですね。
もちろん麺のトッピングにも使いますし、刻んでチャーハンは定番です。
大根を炊いたのと合わせれば日本酒にもばっちりです。
お弁当のおかずにもいいですし、煮豚って本当に万能です。

そして、我が家のブームのきっかけになった料理というのがテレビで観た今治名物〈焼豚玉子飯〉。
ご存知の方も多いかもしれませんが、ご飯の上にチャーシューのスライスと目玉焼きをのせ、チャーシューのタレで味付けをした、なんとも豪快な丼物です。
それがなんとも美味そうだったので、家で真似しようということになったわけですが、家庭料理なのでチャーシューではなく、煮豚で代用することになったわけです。

この煮豚のいいところは、下茹での際に”脂”を大量に確保できることです。
焼豚玉子飯の目玉焼きはラードで揚げるようにして白身を焼き固め、ラードごと丼に乗せていましたけど、普通の家庭にはあまりラードは置いていません。
そこで豚バラを下茹でしたときに出る脂を使うわけです。
下茹でをした後の鍋を冷蔵庫に入れておくか、寒い日なら常温で一晩置いておけば、表面に脂が固まるので、面白いように取ることができます。

我が家ではこれを容器に入れて、冷蔵庫で保存し、色んな料理に使います(※1ヶ月ほど持つといわれていますが私は2週間を目安にしています。使う豚ばら肉も質の良いものを選びましょう)。
野菜炒めなんかはこれでやるとぐっとコクが出ますね。肉を入れなくていいくらい。
また、信州ではキノコもよく食べますが、それを焼いたり炒めたりするときもラードは抜群です。定番のバターソテーより美味しいんじゃないでしょうか。
さらにはパスタですね。これは本当に相性がいい。
アーリオオーリオ(ニンニクと油)でもトマトベースでも、ラードを少し加えることで味が一段と深くなります。
もともと西洋料理はラードを頻繁に使いますし、合わないわけがないんです。
日本生まれのナポリタンでもラードを少し入れてやるだけで”懐かしい味”になりますから、ぜひお試しあれ。

その”懐かしい”でいえば、西洋人にとってラードは郷愁を誘う味みたいですし、日本人だって”懐かしい味のラーメン”といえばたいてい豚脂が浮いています。
庶民的で、感傷的で、心地のいいゆったりとした味わいを醸すという意味では、音楽のバラードに似ているかもしれませんね。
ちょっと寒いダジャレですが、豚バラ+ラードで語呂も近いですし…。

捨てることも多い豚ばら肉の脂ですが、ラードにすればこれほど優秀なものもありません。
お財布にも優しいですし、栄養面でいってもオレイン酸やビタミンAやEを含み、身体に活力を与えてくれます。
ただし、取り過ぎには注意。
なにごとも適量というものがあります。
ラードを使うにしても”ちょっと”でいいんです。
それで十分、存在感を発揮してくれますからね!
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