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2017GPSカナダ大会女子シングル(前) まだまだ成長途中

2017GPS第2戦となったカナダ大会・女子シングルは、オズモンド、ポゴリラヤ、ワグナーという世界選手権表彰台経験者に加え、昨季頭角を現したソツコワまで出場するというかなり強烈な布陣となり、まるでロッキー山脈のよう(みんな大柄)。
日本からのアタック隊は本郷さんと本田さんですけど、胸を借りるつもりで挑み、隙あらば足元をすくってやりましょう!

しかし、これがGPSデビューだった本田真凛さんは、その緊張からかSPでは浮足立った様子で、3Lz+3T転倒、2A予定が1Aになったばかりか、スピンやステップでもミスが出て、52.60(TES24.77・PCS28.83・減点1)の10位という涙のキスクラ。
翌日のFSでは気持ちの立て直しが難しいかと思われたものの、序盤の3Lzと3F+3Tを丁寧に着氷し、ややもったりとしたステップで前半を終わらせると、後半も2A+3T、3F、3S+2T+2Lo、3Lo、2Aとジャンプは全て着氷!
とにかくミスをしないよう集中しているのがよくわかりました。
最後は綺麗なビールマンでフィニッシュし、笑顔のガッツポーズ。
全体的におどおどした感じはありましたけど、動きのひとつひとつが美しい本田真凛らしい演技でしたね。
ノーミスは本当に立派!
ただ、ジャンプは着氷を合わせにいったような感じで勢いがなく、スピンも姿勢の深さと回転速度が物足りませんし、ステップは下半身が重く、せっかく上半身が綺麗に動いているのにもったいなかったですね。
FSは125.64(64.73・60.91)、合計178.24。
思ったより点数が低かったのは、後半のジャンプに2ヶ所回転不足(UR)を取られていたため。判定厳しい…。
しかし、技術要素の出来栄えがいまひとつだったことと、演技全体にスピードと力強さがなかったことは確かですし、今後はそこを上げてゆかねばなりません。
トップ選手たちと比べると、”まだまだジュニア”という印象でした。
まあ、歯がゆい結果になってしまいましたけど、FSがまとまったことを自信に繋げたいですね!

昨季は足首の怪我に苦しんだ本郷理華さんですけど、それが癒えたのか、SP『カルミナ・ブラーナ』では彼女らしい勢いが戻っていました。
3F+3TはUR気味だったものの、後半は手をプロペラのようにして跳んだ3Lzと2A、ステップは強弱と緩急をしっかりつけて大胆に攻め、迫力満点。観客も目が離せなかったのではないでしょうか。
SPは気持ちのこもった演技で61.60(32.27・29.33)。順位は6位。
表彰台も幽かに視野に入れたFSでは、3F+3T(UR)がややふらり、プロペラ3Sはよし、プロペラ3Lzは軽くステップアウトという落ち着かない序盤。
ステップは映画『フリーダ』に合わせて小刻みに足元を使うも、体全体の動きは小さく、本郷さんらしい華やかさがなかったのでちょっと残念。
勝負の後半は2A+3T+2、3Lo、3F+2Tと食らいつくように着氷し、終盤の気持ちを振り絞ったコレオは態勢にも工夫があって面白かったですし、、そこからの2Aとヘアカッタースピンも最後まで集中力が持続していました。
FSは114.74(53.20・61.54)、合計176.34。
多くのジャンプでURを取られ、スコアは伸びませんでしたけど、調子が戻ってきたのは確かですから、前向きに捉えたいですね。
ただ、このFSは見せ場のステップで本郷さんの良さが出ていないので、ちょっと考えた方がいいかも…。
五輪出場を目指してやるだけのことをやるしかない!

ベテランらしくシーズン序盤はあまり仕上げていないアシュリー・ワグナー(アメリカ)ですが、持ち前の雰囲気作りでそれを補ったSP『Hip Hip Chin Chin』は61.57(28.10・33.47)。3F+3Tと3LoにURがついていました。
FSでも身体が重く、ジャンプは回転不足気味、ステップでもエッジワークがほとんどなく、ちょっと心配になるくらい。
ただ、そんななかでもプログラムの流れと要素の体裁だけはある程度整えたのはさすが大ベテラン。
FSは122.37(54.87・67.50)、合計183.94。
シーズン終盤に調子が上がってくるかどうか。五輪にかけるワグナーの執念を見たいですね。

公称173cmという長身が一際異彩を放つマリア・ソツコワ(ロシア)は、昨季は成長期に苦しみましたけど、今季はいまの背の高さに慣れたのか、ジャンプも回転が足りるようになってきました(背はまだ伸びてそう)。
3Lz+プロペラ3Tで始まったSP『白鳥の湖』は長い脚でスピンが苦しそうだった他は、3Fもクリーンに入っていましたし、ステップでは身体を大きく優雅に使えていて、ずいぶん見栄えがよくなってきました。持ち前の安定感も相変わらずでしたしね。
ただ、SPは6610(34.39・31.71)というやや辛いスコアで3位。2AにURが付いていました。
この大会は回転(とエッジ)の判定がやや厳しいか。
表彰台を狙うFS『月の光』でも、プロペラ3Lz+3T、プロペラ3F、大きいビールマンですんなり演技に入ると、しっとりとしたステップではエッジの深さを意識して身のこなしも丁寧。
スタミナが課題の後半は、3Loはよし、3F+1Lo+プロペラ3Sふらり、加速してのプロペラ3Lzも堪えながら着氷、コレオスパイラルからのプロペラ2A+2と2Aもなんとか揃え、精神的な粘りを見せていました。
あとはもうちょっと全体的に動きに大胆さや伸びやかさが欲しいところです。
でも、ほんと安定した選手ですから、このまま行けば激戦のロシア代表も十分狙えるでしょうね。
そしてこの大会もGPS初優勝あるか…、との期待も高まったものの、FSは126.42(61.34・65.08)、合計192.52という思ったより低いスコア。
やはりこの大会はUR判定が辛い。
(優勝が決まる後編に続きます。)
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