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2017GPS中国大会女子シングル(前) プレ選考大会

来年2018年2月に行われる冬季五輪のフィギュア女子シングルに出場できる日本人選手は”2人”。
日本スケート連盟が発表した選考基準は、
①全日本選手権優勝者
②全日本2位・3位の選手、GPF日本人上位2選手、世界ランク日本人上位3選手、シーズンランク日本人
上位3選手、シーズンベスト日本人上位3選手のなかから1名
となっているので、シーズンスタートから五輪への戦いは始まっているわけです。
選手からしたら、とにかくGPSで好成績を出して②の基準を出来るだけ多くクリアすることが目標になるでしょうね。

そんななか行われたGPS第3戦・中国杯には三原麻依、樋口新葉、本田真凛という有力3選手が揃って出場。
これはもうプレ選考大会といっても過言ではありません。この大会での順位は②の基準に直結します。
特に樋口さんと本田さんはこれがGPS2戦目なので、ここで三原さんより下の順位になってしまえば、基準のほとんどで後塵を拝す可能性が高く、選考レースで不利になるのは確実です。
では、そんな火花散る中国杯女子シングルの様子を振り返ってみたいと思います。

デビュー戦のカナダ杯SPでは3Lz+3Tの転倒があって出遅れた本田真凛さんですが、中国杯SPでは冒頭を3F+3Tに変更し、これを慎重に着氷させると、取りこぼしのあったスピンも丁寧に回り、ステップではややバランスを崩した箇所があったものの無難に乗り越え、後半は3Lo、2Aと成功。
”ミスをしないように”という意識が伝わってくる演技でした。
SPは66.90(TES35.01・PCS31.87)の6位。
冒頭の3F+3Tに回転不足がついてスコアがあまり伸びません。判定厳しいですね。
最終グループに滑り込んだFSでは冒頭の3Lzが後傾してヒヤリとし、次が2F+3Tになるミス。
しかし、そこからはスピンとステップを落ち着いてこなして流れを掴むと、後半は2A+3T、3F+2T+2Lo、3S、3Loと成功させ、あっさりしたコレオの後の2Aを3Fに付け替えるクレバーさも。
スケートの滑らかさと美しい身のこなしは見栄えがしましたし、演技の流れを作るセンスも本田真凛らしさは発揮できたと思いますけど、”ミスをしない”という意識からか、ジャンプを含む技術要素に勢いがなく、全体的に小ぢんまりとした印象の『トゥーランドット』でした。
FSは131.42(66・84・64.58)、合計198.32。
期待されたシニアデビューだけに”もうちょっと出来るのではないか”というもどかしさを感じますね。

五輪出場争いといえば、激しいのは日本だけではないわけですが、実はこの中国杯にはロシアの有力3選手も出場していて、こちらもまた火花バチバチ。
エリザベータ・トゥクタミシェワはこの2シーズン低迷していますが、元世界女王だけに五輪出場は悲願といっていいでしょう。
SPは3T+タノ3T(折れ気味)すると、後半の3Lzは高い、手先足先だけのステップ、タノ2A、シンプルなスピンで67.10(35.67・31.43)で5位。
3Aを回避すると特徴がありませんし、ロシア国内の争いでも厳しいでしょうね。
それがわかっているトゥクタミシェワはFSでは3Aにチャレンジし、ステップアウトながらも着氷(回転も大丈夫)、その後は3Lz2+2、3F 後半3T+3T、高い3Lo、安定の3Sと成功させ、アコーディオンが鳴るステップシークで踊った後の2A+2Aも成功。上手くまとめましたね。まだ20歳ですけどベテランみたいな落ち着きでした。
FSは129.58(66.04・63.54)、合計196.68。
とにかく3Aですね、SP・FSで入れば道がひらける。
五輪出場に向けて元世界女王のプライドを見せて欲しい!

かつては世界ジュニアで2連覇し、シニアデビュー年も世界選手権(15年)で銅メダルを獲ったエレーナ・ラジオノワですが、その後は成長期もあって少し低迷。
昨年頃から大人の体にも慣れてきましたし、今季はどこまで演技を高められるか。
詰まった感じの3Lz+3Tで始まったSPはキャメルスピンにも勢がなくちょっと不安でしたが、後半の3Loと2A(やや折れ気味)をしっかり決めると、エネルギッシュなステップで印象を上げ、軸の細い見事なビールマンでフィニッシュ。
SPは70.48(37.17・33.31)で3位。
同国選手には負けられないFSは気迫の3Lz+3T、エッジが微妙な3F、豪快なコンビネーションスピン、ステップでは後半にかけて盛り上がりそのままコレオに繋がる『ある恋の物語』。(足元がもっと動けばもっと盛り上がりそう)
後半は後半3Lz+1Lo+3S、3Lo+2Tは詰まり気味、折れた2A、3Lo、食らいつく2Aという執念を見せ、最後のビールマンも美しく、ほぼノーミスの演技にラジオノワも思わずガッツポーズ!
後半のスピードが落ちるのは気になりましたけど、気迫で流れを絶やしませんでしたね。
FSは136.34(69.43・66.91)、合計206.82。
演技も安定していますし、やはり実力は確かですね。
本人は”もっと上”を目指しているかもしれませんが、五輪ロシア代表だけならかなり固いのではないでしょうか。
国(チーム)として考えたら、ほんと頼りになる選手です。
(後編へ続きます。)
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