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2017NHK杯女子SP とりあえずほっとしました

羽生結弦の怪我による欠場というショッキングなニュースのなか開幕した2017NHK杯ですが(11月10日~12日)、その怪我といえばこれが11ヶ月ぶりの公式戦となるのは宮原知子。
全日本女王の回復の具合はどの程度なのか、五輪に向けて視界が開けているのか、気になる大会です。
では、そんな女子SPを簡単に振り返ってみます。

ジュニア時代は期待されながら度々怪我に泣かされてきたポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)もいよいよ今季からシニア参戦。
SPでは3Lz+3T、後半3Lo、2Aと幅のあるジャンプを披露し、170cmを超える長身を生かした大らかな演技。表現面ではかなり物足りなかったものの、技術要素はどれも安定していました。
SPは70.04(TES38.78・PCS31.26)で3位。
またひとり若い才能が出てきたことでロシア国内の争いはより混沌に。

同じくシニアデビューの白岩優奈さんはNHK杯出場という幸運を喜んでいたものの、それが緊張に繋がったのか冒頭の3Lzが力ない踏み切りで+3Tはダウングレード判定、後半2Aはオーバーターン、3Fはまずまず。ジャンプのタイミングが掴めていない感じでしたね。伸びやかなスケートと股関節の柔らかさという持ち味は発揮できていただけに残念。
SPは57.34(28.86・28.48)の8位。

これが7年ぶりのNHK杯となるカロリーナ・コストナーは、3T+3Tをこらえ、びしっと3Lo、安定したFキャメルスピン、情感を込めて後半へと入って行くと、トップスピードで迫力を出しての2A!
ステップでは『行かないで』のメロディに合わせ、抑えていた感情がときおり爆発する様子を体全体の大きな動きと緩急自在のスケートで巧みに表現。
演者の内面が観客と徐々にリンクしてゆくぞくぞくするような雰囲気、これぞ表現芸術、これぞフィギュアスケート。
最後のしっとりとしたコンビネーションスピンはまるで昂る観客の気持ちを慰撫するようでした。
SPは74.57(37.25・37.32)の2位。
”さすが”の一言。
30歳の元世界女王がフィギュアスケートの表現というものを若手にレクチャーしてくれましたね。

3Aへのチャレンジを今季の目標に掲げる長洲未来はツーフットながらなんとか着氷する上々のスタート。
気合の入った表情での3F+3Tは強引(UR)、後半3LzもURか。
そのようにジャンプにはちょっとトラブルを抱えていましたけど、得意のスピンは鋭いものがありましたし、終盤のステップも高い集中力を感じました。最後の方はやや足にきていましたけど、全体的にエネルギーに溢れたいい演技でしたね。
3Aの着氷もあって会場は大盛り上がりでした!
SPは65.17(34.45・30.72)で5位。
身体も絞れて背中の筋肉も割れていましたし、今季の長洲さんはなにかが違う!

不調の昨季から復調の気配を見せる本郷理華は、大胆に『カルミナ・ブラーナ』を滑り出すと、気持ちを込めた3F+3T、スピン2つの後は華やかに繋いで後半へ入り、タノ3Lz(URか)、タノ2Aと着氷し、ステップでは長い手足を躍動させるダイナミックな演技。
最後のコンビネーションスピンまで集中がまったく切れることなく、大歓声を浴びる本人も納得したような表情でした。
SPは65.83(34.00・31.83)で4位。
課題の回転不足も少しずつ改善されてきていますし、今季は期待できそうですね。
FSでも五輪への執念が見たい。

注目の宮原知子は練習では良い動きを見せていたものの、冒頭の3Lzが詰まり気味で+2Tに、スピンは相変わらず高い技巧を維持し、後半の3Loは低空ながら上手く着氷、『SAYURI』の和風ステップシークエンスもよく滑り込めていましたし、調子は悪くなさそう。
終盤はステップからのちょこんとした2Aを降り、正確無比なレイバックスピンでフィニッシュ。
久しぶりの公式戦ということを考えればまずまずの内容でした。夏場のアイスショーの状態からすれば信じられないような回復といっていいかもしれません。
宮原さん本人もほっとしたような笑顔を浮かべていましたし、会場もある種の感慨に包まれていたようにも見えました。
ただ、いいときと比べればジャンプに大きさがありませんし、全体の動きのキレもまだまだです。
ここからもう一段階上げなければ真の復活とはいえません。宮原知子はこんなものじゃない。
私はまだ喜ばない!
SPは65.05(31.02・34.03)で6位。

エフゲニア・メドベージェワは2Aでやや詰まったところ以外は”自分のやりたいことがやれている”という盤石な状態。
昨季に比べ、全体の動きに力強さが増した印象もありますし、女王の座は揺るぎそうもありません。
メンタルの強さと技術の高さはフィギュアマシーンとでも呼びたくなりますね。
SP79.99(41.71・38.28)はもちろん首位。
ただ、この完璧な女王は”スコア”と”勝利”以外をリンクに残しているのかは疑問。
コストナーと比べると同じフィギュアスケートとは思えません。

このSPの結果、日本勢の表彰台はちょっと厳しいように思えますけど、大和撫子たちの負けん気に期待したいですね。
01年から続く連続表彰台を途絶えさせてはならない!
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