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横綱の品格をいうのなら相撲協会の品格を

この平成29年の大相撲は稀勢の里が横綱に昇進するなど大いに注目を集めたわけですが、はやいものでもう1年納めの九州場所がやってきました。
今場所は鶴竜が休場したものの、白鵬・日馬富士・稀勢の里の3横綱は元気そうに初日から顔を揃え、この3横綱の間で優勝が争われるのだろう、と誰もが予想していたわけです。
ところが先場所優勝の日馬富士が初日から無気力な相撲で2連敗。
怪我の多い力士ですからそれが心配されたわけですが、理由が他にあることがすぐにわかりました。

3日目(11月14日)の朝に日本列島を駆け巡った報道によると、場所前の鳥取巡業中のモンゴル力士の懇親会(飲み会)で、日馬富士が貴ノ岩をビール瓶で殴打するなどして怪我を負わせていたことがわかったのです。
今場所の貴ノ岩は初日から休場していて、その理由を記した診断書によると、「脳震盪、前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」とのことでしたから、かなりの大怪我です。
この怪我の原因が日馬富士による暴行だとすれば、暴行罪や傷害罪といった刑事罰に当たることはいうまでもありません。

この報道を受けて、日馬富士は3日目からの休場を発表。
その日の朝に日馬富士とその師匠・伊勢ケ浜親方は、貴ノ岩が所属する貴乃花部屋の合宿先を訪れるも、貴乃花親方はそれを無視するように車で走り去り、しょぼくれた師弟の様子がテレビに映されていましたけど、貴乃花親方もかなり頭にきているのでしょう。
かわいい弟子が怪我をさせられて本場所を休場しているのですから当たり前のことです。
しかも日馬富士の方はなに食わぬ顔で出場しているのですからね。
暴行トラブルが起きた親睦会は先月10月25日(26日とも)に行われたとのことですが、貴乃花親方は10月下旬には警察に被害届を提出していたそうです。

この事件について、テレビを始めとしたマスメディアは「横綱の品格がー」といって日馬富士を批判していますけど、これは横綱云々という話ではなく、法と社会のルールの問題です。日馬富士=ダワーニャミーン・ビャンバドルジはそれを犯したにすぎません。
今後は日本の法に基づいて粛々と処分がなされるべきです。

報道が問題にすべきは日馬富士個人ではなく、相撲協会の対応です。
被害届が出されるようなトラブルを起こした力士を初日の土俵に上げるなど言語道断の所業です。
大相撲を愛し、国技という地位に押し立ててくれた故・昭和天皇にどう詫びるつもりなのか。
協会はトラブルを一応は把握し、九州場所までに伊勢ケ浜、貴乃花両親方にヒアリングしたものの、「情報はなにも出てこなかった」と言い訳していましたけど、貴乃花親方は被害届を出しているのですから、きちんと話を聞けば事実はわかったはずです。
事件を大事にしたくないという”隠蔽体質”がまたもや首をもたげたのでしょう。

貴ノ岩は暴行を受けた後も巡業に参加し、大きな怪我をした様子もなかったとのことですけど、だからといって事件を見て見ぬふりしていたら、今後も同じように繰り返されることでしょう。
”ビール瓶での殴打”といえば、07年に起きた時津風部屋の新弟子暴行死事件が思い出されます。
一般国民からすれば、大相撲という世界は”暴力が日常茶飯事”というふうにしか映りません。

大相撲人気の隆盛がいわれる昨今ですが、暴力・賭博・八百長といった数々の問題への抜本的な防止策はこれまでもまったく取られてきませんでした。
相撲協会がしてきたことは、その場限りの対応と隠蔽なのです。
今後、相撲協会はトカゲの尻尾のように日馬富士を切り捨てるでしょうけど、それもまたよく見た光景です。
そして、協会とベッタリの相撲記者やマスメディアも、全てを日馬富士個人の問題としてこの事件を終わらせようとすることでしょう。

横綱の品格をいうのだったら、相撲協会にも品格はあるべきで、いまからでも本場所を中止にすべき事案だと思いますぜ。
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