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2017GPSアメリカ大会・男子シングル 混沌は続く

2017年のGPSもこのアメリカ大会で最終第6戦となり、いよいおGPF進出者が決定することとなります。
また、それと同時に、2月の五輪に向けて、誰が最も表彰台に頂に近いのかもわかってくるのがこの第6戦です。
このアメリカ大会には五輪表彰台候補のネイサン・チェンと金博洋が出場するので、彼らの調子をじっくり確かめたいものです。

その五輪といえば、出場することを親子2代の悲願としているのは無良崇人。
日本スケート連盟が出している選考基準は①全日本の順位②GPFの順位③世界ランク・シーズンランク・シーズンベストですけど、無良くんの今季は、B級大会が7位、GPSカナダ大会が12位、SBが205.38なので、かなり心もとないものがあります。このアメリカ大会では少しでも順位やスコアを上げなくてはなりません。
しかし、SPでは冒頭の4回転をミスすると、演技全体も元気がなくなり、75.05(TES37.11・PCS37.94)の7位。
逆転を狙いたいFSでも前半の4Tが両足着氷になり、後半にも1A、1F、2Lzというミスを連発し、137.72(62.22・75.50)、合計212.77で7位。
調子が悪いのか、4Tを1本少なくした構成だったにもかかわらず、それでもまとまらないのですからどうしようもありません。
コーチでもあるお父さんの愛の鞭が必要ですね。

怪我でもあるのか、SPでは代名詞の4Lzを外した金博洋ですが、4Tは決めたものの、3A予定がまさかの1Aになって77.97(37.28・406.9)の6位。
GPF進出のためには表彰台を確保したいFSでも(前の中国大会は2位)、4T+2Tと4Sの着氷が乱れ、3A+1Lo+3Sもぎこちない感じになる不安定なスタート。
しかし後半はクリーンな4Tを披露し、3Lz+3Tは軽くステップアウトするも、3A、3Fはしっかり決め、3Loも食らいついて168.06(89.06・79.00)、合計240.63で4位。
コンディション不良を抱えていたのは明らかでしたけど、表現面では手を抜かず、ジャンプもいま出来るだけのことをやり切ったところに金博洋の人間性と成長を感じました。
五輪までに調子が上がるといいですね。

NHK杯では三十路パワーを見せつけて優勝したセルゲイ・ボロノフは、この大会も好調を維持し、SPではお手本のような4T+3Tを決め、3Lzは着氷を乱したものの、3Aは確実に着氷し、87.51(46.97・40.54)。
FSでも鮮やかな4T+3Tで『サラバンド組曲』が始まると、3Aはお手つきステップアウト 4Tはフリーレッグがやや氷にかすったか。
ちょっと嫌な感じでしたけど、安定しきったキャメルスピンと丁寧なコレオで自分の流れを取り戻すと、後半は長い助走からの3A+2T+2Lo 3Lz 3S+タノ2T イーグルで繋いでの3Lo、2Aとクリーンジャンプ!この安定感がたまない!
振り付けに魂が込もったステップではフットワークの集中力も高く、長い年月によって磨き上げられたベテランの演技には言葉にならない深みがありました。
ハラショーセルゲイ!
FSは169.98(8650・83.48)、合計257.49で3位。GPF進出もこれで決まり。
今季はNHK杯でPBを叩き出していますし、いまがまさに全盛期ですね。
そんな年に五輪があるのですから、その幸運をものにしなくては。

昨年負った骨折もすっかり癒えたのか、SPでは3Aをやや乱しただけで軽快な滑りを見せたアダム・リッポンは89.04(45.04・44.00)というジャッジからの好評価を受け、2位スタート。
ところが、FSでは冒頭の4Lzで大きくステップアウトし、手をついた際に肩を痛めたのか、軽く腕を回す仕草。
実は同じ最終グループでダニエル・サモーヒンが4Sで転倒した際に肩を脱臼し、そのままリタイアしてしまったので、アメリカの観客もかなり不安そう。
しかし、執念と根性の塊であるアダム・リッポンは、それをものともしない鮮やかな3F+3Loを決めて見せると 2AとFキャメルの後のステップでもひとつひとつの動きと滑りが完成された美しさ。
後半も3A+2T+2Loと3Aを決め 3F+3Tと3Sもしっかり降りると 『Arrival of the Birds』に乗って鳥のように滑っての3Lz!
終盤は微笑みながらのコレオで観客を魅了し、最後は身体のラインの美しいレイバックからのコンビネーションスピン、優しく羽を広げてのフィニッシュ!
演技スタイルが確立し、技術もメンタルも揺るがないものを感じます。
いまのリッポンは本当に強い。
FSは177.41(88.91・88.50)、合計266.45で2位。
これで2年連続のGPF進出が決まりましたし、五輪アメリカ代表も掴み取りそうですね。

アメリカのフィギュア界から大きな期待がかかるネイサン・チェンは、SPで4Lz+3Tと4Fを決め、3Aはややミスしたものの104.12(59.56・44.56)で、もちろん1位。
五輪の金メダルに相応しい選手であることを証明したいFSでも冒頭の4Lz+3Tを軽々決め、会場を大いに沸かせるも、4Fで転倒すると次の4S予定は2Sに。
ステップでは綺麗な体の動きと柔らかい腕の使い方で『小さな村の小さなダンサー』を地で行くと、後半4Lzを決めて逆襲への序章!…と思われたものの、そこから1T+1Lo+2S、4T転倒、1A+2Tというミス連発。
最後の3Lzは意地を見せ、終盤のコレオとスピンも気持ちを切らさなかったものの、地元観客の期待を裏切る演技になってしまいました。
FSは171.76(86.68・87.08)、合計275.88でなんとか優勝。
4回転が多いのでどうしても繋ぎの量と質が不足しますし、転倒のリスクも高く、怪我が心配になります。
全体的な滑りや動きは前の大会からブラッシュアップされ、好印象だっただけに、もうちょっとまとまった演技が観たかったですね。
4回転を少し減らした方がいいような気もしますけど、基礎点の高さこそがネイサンの強みであり、それで他の選手に脅威を与えることもまた戦略でしょうから、難しいかもしれませんが…。
男子フィギュアの未来を背負って立つ選手なので、怪我だけは気をつけて!

こうして2017GPSの全6戦が終わったわけですけど、”シーズンの支配者”はいまだ誰なのか定まりません。
コンペティションという意味では本当に面白いシーズンになってきましたね。
各選手のファンのみなさんはお腹が痛いでしょうけど、おそらくこの混沌は2月の五輪まで続くでしょうから、それまで頑張りましょう!
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