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2017E-1選手権の寂寥感

偶数年に開催されるサッカーのE-1選手権(東アジア選手権)といえば、W杯最終予選(男子)の結果が出たすぐ後に行われることもあって、各国それぞれ”新戦力の発掘””代表サバイバル””新チームのスタート”などといったテーマを持って臨む大会として知られています。
日本も前回15年大会は4位(最下位)だったものの、そこで活躍した山口蛍や柿谷曜一朗がブラジルW杯メンバーに上り詰めていったことも記憶に新しいところです。

そして地元開催のこの2017年大会、”Jリーグ選抜”でチームを組んだ日本はシーズン中の海外勢とクラブW杯に出場する浦和レッズの選手がいないというかなりフレッシュな23人。
初召集の選手が5名というだけではなく、多くがキャップ数が少なかったり、ピッチに立った時間の少ない選手ばかりで、一般的に代表選手として知られているのは清武弘嗣(怪我で合宿を離脱)、今野泰幸、井手口陽介くらいでしょうか。
そんな急造チームですから当然連携面でも不安があって、初戦の北朝鮮戦(12月9日)でもロスタイムに井手口がシュートを決めてなんとか勝利したものの試合内容は酷いものでした。
第2戦の中国戦(12日)も攻守ともにチグハグ感は否めず、後半に相手がバテてくれたために完勝ムードの2-1(ロスタイムにPKで1点を返される)で終わりましたけど、チームとしての向上はほとんど見られなかったといっていいでしょう。
そしてなによりも寂しかったのは”新戦力の発掘”という部分です。
今後もぜひ代表に呼ばれ続けて欲しい、呼ばれ続けるべきだと、メディアやサッカーファンから評価されるような選手はひとりも出てきませんでした。

そしてE-1優勝がかかる最終第3戦。
相手の韓国がそこまで1勝1分だったため、日本は引き分け以上で優勝という有利な立場。
しかもこの大会の韓国は中国に2-2、北朝鮮に相手オウンゴールでの1-0という体たらく。
東京スタジアムに足を運んだサポーターたちも、中継したテレビ局やメディアも、日本の優勝を大いに期待していたはずですし、”新戦力”が台頭して最高の結果を出すことを夢見ていたはずです。
もちろん選手たちも”代表サバイバル”への闘志を燃やしていたことでしょう。

実際、日本は立ち上がりから積極的で、3分に初召集の伊東純也が右サイドを突破してPKを奪取、それを小林悠が決めるという願ってもないスタート。
韓国は日本の攻勢に慌てふためき、守備が後手に回り、5分にも倉田秋への背後からの危険なタックルでイエローを提示されるなど、ドツボにはまっているようにも見えました。
ところが、日本はそのいい流れを自ら消すように消極的になり、ラインが下がり始めると、一転して韓国が攻勢に。
サンドバッグのように攻めたてられた日本はセカンドボールが拾えず、13分、23分、35分にゴールを決められ、1-3という惨憺たる前半戦。
後半もペースを握り返すことはできず、さらに追加点を奪われた日本は”1-4”での屈辱的敗戦を喫してしまいました。

日韓戦といえばメディアが度々「ライバル対決」といって囃しますが、ここ十数年の日本と韓国はアジア予選でも同組にはなりませんし、アジア杯でも対決がほとんどなく、FIFAランキングでも日本がほとんど上位にいますし、アジア杯の結果でも日本が圧倒しているので、あまりライバルという感じはしません(オーストラリアの方がそれっぽいです)。
ちなみに日本が韓国に負けたのは2010年5月に遡り、その後は2勝3分です。
ひょっとしたらいまの代表選手たちは韓国をなめているのかもしれませんね。
今回の試合でもハリル監督がよくいう”デュエル”という部分での闘志が感じられませんでした。
もちろん、早々に先制したことで気持ちが守りに入ってしまったという心理的な問題もあるでしょう。

また、戦術面でも守備での連携が取れず、ずるずる引くだけになっていましたし、攻守の切り替えでも”縦に速いサッカー”が”慌てるだけのサッカー”になってしまってボールが繋がらず、相手に脅威を与えることはできませんでした。
これは最初の頃のハリルジャパンでよく見た現象です。
それを選手たちで修正し、時と場合によっては遅らせることでリズムを作れるようになったのが、最終予選を突破した日本代表でした。
急造チームではそれが出来るはずもありません。

そうして酷い終わり方をした2017E-1選手権ですが、日本代表が手にした成果は無きに等しかったといっていいでしょう。
ハリル監督のサッカーがやはり日本にはあまり合っていないと再確認できたことと、いまのJには新戦力などいないということがわかっただけのことです。
今後の代表のレベルアップは、最終予選のチームをどれだけ磨き上げられるかです。残念ながら伸びしろはあまりありません。
むしろ、本田圭佑や岡崎慎司、香川真司という”古い井戸”から水を絞り出す方が効果的かもしれませんね。

冬の寒さが身に沁みますね…。
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