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羽生結弦の全日本欠場と”しこり”を残さない代表選考

先月11月9日、NHK杯の前日練習で4回転ルッツに挑んだ羽生結弦が足を捻って転倒したとき、どれだけのひとが青ざめたかしれません。
着氷した右足首を妙な角度で捻った羽生結弦は苦悶の表情を浮かべ、練習を早々と切り上げるとNHK杯を欠場。
発表された怪我の状態は”右足関節外側靱帯損傷”で、全治には短くとも3週間ほどかかると見られ、そこから練習を再開して、12月下旬の全日本選手権にはぎりぎり間に合うかどうかという計算でした。
いうまでもなく今季は大事な五輪シーズンであり、羽生結弦は現世界王者、そして五輪のディフェンディングチャンピオンとして連覇の期待がかかっています。
そんな選手の怪我というのは日本全体の悲劇といっていいでしょう。

”五輪シーズンの怪我”といって思い出すのは4年前の高橋大輔のそれです。
4年前の11月、練習中に右脛骨骨挫傷を負ってGPファイナルを欠場した高橋大輔は、五輪代表選考の必須条件である12月の全日本に強行出場するも、思ったような演技が出来ずに5位という惨敗。
演技後は本人も五輪への道が断たれたことを覚悟したような涙。
それでも、過去の実績やシーズン中の成績(GPS4位と1位)が考慮されて代表には選ばれましたが、この選考には”しこり”が残ったのも確かです。

そんなことがあったせいか、この2017-18シーズン前に日本スケート連盟が発表した五輪男子代表選考基準には、
「過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本選手権大会へ参加できなかった場合、不参加の理由となったけが等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、世界選
手権大会時の状態を見通しつつ、選考することがある。 」
との但し書きが加えられていました。
怪我をおして全日本に出場することで状態が悪化し、五輪で活躍できなければ本末転倒ですからね。
スケート連盟は4年前もその考えを明確にすべきでした。

そして、昨日12月18日、羽生結弦は全日本(21日~)の欠場を発表。
抜群の実力と実績を持つ彼ですから、「代表選考は確実視」との報道がされています。
これは当然といっていいでしょう。現世界王者であり、今季もSPの世界最高スコアを更新した選手が五輪のリンクに立たないなどありえません。
私も羽生結弦の代表入りには諸手を挙げて賛成します。
羽生くんにはじっくり調整してもらって、2月までに出来うる限りの状態を作ってもらうだけのことです。

ただ、忘れてはならないことがあります。
それは羽生結弦の怪我の状態の把握です。
いま発表されている状態というのはあくまで羽生サイドからの一方的なものであり、なんの客観性もないんです。
ひょっとすると怪我の状態は思ったよりも酷く、五輪までに治らない可能性だってあるわけです(※怪我の直後もジャンプなしの曲かけ練習をしていたので大きな怪我ではないと個人的には思っていますけど)。

五輪というのはアスリートにとって夢の舞台ですから、どんな怪我をしていたって無理やりにでも出場したいものなのでしょう。
マラソンの土佐礼子や野口みずきを思い出せば、選手自身が欠場の判断をするのは難しいことがよくわかります。
そこで大切なのは連盟が指定した医師による診断です。
羽生結弦を代表に選ぶ条件として、スケート連盟はそれを課すべきです。
そうすれば羽生結弦は誰からも後ろ指をさされることがなくなります。
代表選考に”しこり”を残してはなりません。
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