FC2ブログ

冬の選手権の半端ないブラックスケジュール

今日1月8日(2018年)、前橋育英の優勝で華々しく幕を閉じた第96回全国高校サッカー選手権ですが、私の住む長野県では上田西の大健闘が新年早々の大ニュースでした。
全国規模の大会で1勝どころか1点も獲ったことのなかった上田西がアグレッシブに戦うサッカーであれよあれよと勝ち進み、長野県勢初のベスト4にまで上り詰めたのですから、私も本当にびっくりしました。
長野県大会決勝の市立長野戦を見る限り、「選手権では1回戦突破が目標だろうなあ」というのが私を含め多くの信州サッカーファンの予想だったでしょうし、上田西のチームとしての目標も「初戦突破」とのことでした(2回戦から登場)。

しかし、その初戦の相手がインターハイベスト8の京都橘に決まり、その目標もちょっと厳しかったんです。
ところが、試合ではフィジカルを生かした上田西のサッカーが上手い具合に京都橘のパスサッカーを封じ、後半に得たPKを決めて1-0での勝利!
京都橘は初戦の緊張もあったのか、なかなか自分たちのリズムを作れませんでしたね。
それに対して上田西は全国の舞台に臆することなく自分たちのサッカーに徹しきれたことが勝因でした。
これは白尾秀人監督の存在も大きかったはずです。
白尾監督は名門・国見高校出身であり、大学サッカーやJ2でプレイした元プロ選手なので、選手たちに安心感を与えたに違いありません。

上田西はそこから3回戦で帝京可児(岐阜)を5-0で撃破すると、準々決勝では明秀日立(茨城)には3-2で競り勝ち、見事ベスト4進出。
帝京可児も明秀日立もいわゆる格上だったのでこの勝ち上がりは夢のようでしたけど、それを成し得たのは上田西の”走り勝つ、競り勝つ”というリアリティサッカーですし、白尾監督の采配と戦術もとても合理的に見えました。
今大会は5人までの選手交代が認められていたことも白尾監督のような戦術家には有利だったのかもしれません。
この若い監督(1980年生まれ)は今後の信州サッカーを変えてゆくような気がします。

そしてもうひとつ、上田西に有利だったのは試合日程です。
上田西が2回戦(1月2日)からの登場だったのに対し、帝京可児と明秀日立は1回戦(12月31日)からの連戦でした。
3回戦が行われたのが3日、準々決勝が行われたのが5日ですから、1回戦から出ているチームは中1日・中0日での3連戦・4連戦ということになってしまうんです。
今回の上田西はクジ運に助けられた部分がかなり大きいといっていいでしょう。
(※ベスト4進出の県は来年は2回戦からの登場。上田西の活躍は長野県全体の利益。)

だからというわけか、中0日の準決勝になると、さすがに上田西の選手たちも疲労が見え隠れしていましたね。
相手が優勝候補の前橋育英ですからワンサイドゲームになることは予想されていましたが、それまでの調子からすれば1-6という大敗にはならなっかったはずです。コンディションが良ければ肉弾戦でもうちょっと苦しめてやれたと思うんです。
ただ、今大会そこまで無失点だった前橋育英から1点をもぎ取ったのは立派でした。
前橋育英は決勝でも無失点だったので上田西の選手たちは自慢してもいいですよね。

そしてその前橋育英は決勝で流経大柏を1-0で破って歓喜の初優勝を果たしたわけですが、試合の方はテクニックで上回る前橋が終始ペースを掴み、アディショナルタイムの決勝ゴールだったとはいえ、結果は順当だったといっていいでしょう。
ただ、流経大柏のサッカーは”運動量”が武器なので、まともな日程だったらまた試合内容が変わっていたようにも思えます。
流経大柏は守備では素晴らしい執念を見せていたものの、守から攻への動きが重く、ほとんど攻撃の形を作ることができず残念でした。
(前橋は上田西戦が大差になったことでかなり消耗を抑えられましたしね。)

この日程については、流経大柏の本田裕一郎監督も大会後に、「運営最優先ではなく選手最優先で考えてほしい。人間の体は24時間開かないと回復しない」と苦言を呈していました。
私も本当にそう思います。
高校サッカーは夏のインターハイでも日程が厳しいので、冬の選手権が特別というわけではありませんが、選手権は高校サッカー最後の大会なのですから、選手たちには出来るだけいいコンディションでプレイしてもらいたいものです。
その点に関しては、日程に対して最も影響力があるであろう〈日本テレビ〉の見解をぜひ聞いてみたいものです。
現在の高校年代のサッカーはクラブと部活に分かれているだけではなく、〈プリンスリーグ〉というクラブ・部活両方が参加するリーグ戦も行われていますから、冬の選手権の存在価値や意義というのは往時と比べると格段に小さくなっています。
今回、注目された”日程問題”を、その価値や意義を見つめ直すきっかけにして欲しいですね。

最後に、前橋育英の選手たちと山田耕介監督には心から祝福の言葉を送りたいと思います。
本当におめでとう!
先輩から後輩へチームへの思いが伝えられてゆき、それを監督があたたかく見守る、という高校サッカーならではの絆を感じました。
オールドファンにはそれがたまらない!
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト



プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード