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北の五輪参加と変わり者への対応

テロリストや暴力団が「ある一定の期間、犯罪行為をしない」と約束するのに対し、行政や警察が大喜びしながら「それならなにか見返りを上げます」とへいこらしていたら、一般市民はどう思うでしょう?
しかも暴力集団は「武器の製造は続けるし、廃棄もしない」と高らかに宣言しているんです。
「これでしばらく安心だ」といってほっとするという”変わり者”もいるかもしれませんが、まともなひとは「根本的な解決にはなっていない。かえって悪事を助長するだけだ」と憤ることでしょう。
もちろん、行政や警察はも猛烈な批判を浴び、トップの交代は避けられないはずです。

ところが、日本の隣にある韓国ではだいぶ様子が違うようです。
昨日1月9日(2018年)、久しぶりに行われた南北閣僚級会談で、北朝鮮側が「2月のピョンチャン五輪に参加する」と表明すると、韓国側は滞在費等の受け入れ支援を約束しただけではなく、”多様な分野の協力”という後で北朝鮮からなにを要求されるかわからないような合意までしてしまったのです。
この会談を実現するにあたって韓国側は”米韓合同軍事演習の延期”というエサをぶら下げましたし、北朝鮮はタダで五輪に参加するだけでたっぷりの見返りをもらうことになりました。
でっぷりした将軍さまも笑いが止まらないでしょうね。

いうまでもなく、北朝鮮が五輪に参加するということは、その間、北朝鮮からの妨害や嫌がらせがないということです。
ソウル五輪のときに大韓航空機爆破事件を起こされたこともある韓国からすれば、それだけでも大いに助かるのかもしれませんし、今回のピョンチャン五輪も南北の緊張から参加を渋る国がいくつかあったり、観客動員にも影響していることから、北の参加は五輪の体裁を整えるためにも必要不可欠だったのかもしれません。
しかし、犯罪集団と”犯罪をしないこと”を条件にした取引をするのは、その場しのぎであり、将来的な視点からすれば犯罪の助長にすぎません。これは世界常識です。ですから世界の国々はテロリストとは取り引きしないのです。

それなのに韓国のムン・ジェイン大統領は犯罪国家との合意をまるで”成果”のように誇らしげに語るのですから、私にはちょっと異常な感じがしました。
北朝鮮は平和の祭典であるはずの五輪を外交カードとして使い、裏では平和とは真逆の方向へ猛進しているんです。
韓国は南北会談をするにしても、”五輪に参加するかどうかは取引の材料にしない”という態度を取るべきでした。
”なにか妨害活動をすれば、あなたがたは国際平和と国際社会の敵になるだけです”といえばいいだけです。
本来の意味でいえば、今回の会談で韓国側に成果などありません。
南北会談で議論しなければならないのは”北の核・ミサイル開発”なんです。
韓国は北にそれを破棄させ、まっとうな国際社会の一員になるよう促すべきですし、その一番の義務と責任があるのは韓国なんです。アメリカでも国連でもありません。

韓国は北朝鮮の暴発はもちろん、その崩壊によって自分たちが経済負担を負うのを心底恐れています。
それが〈太陽政策〉(98年~08年)というおためごかしであり、北はその韓国の本心を見抜いてぬくぬくと核・ミサイル開発を進めたわけです。
そして、みなさんご存知のようにムン・ジェイン大統領は太陽政策の信奉者です。
今後も隙あらば北への経済支援をしようとするでしょう。
韓国という国は国際平和や東アジアの安定ではなく、自国の刹那的な幸福しか見ていません。
なので、北から「我々の核とミサイルはアメリカに向けたものだ。同胞は狙わない」といってもらうと、韓国は非核化を一切求めなくなるんです。
要するに”東アジアの緊張状態”というのは南北朝鮮の連携作業のようなものです。

しかも、残念なことに、そういう考え方というのは、韓国政府だけではなく、国民も一緒なんです。
世論も北の五輪参加を歓迎し、ムン大統領の支持率が上昇しているというのですから(支持率70%以上)、本当に呆れるしかありません。
韓国人は北朝鮮問題はアメリカが解決すべきものであり、自分たちは当事者ではないと思っているのでしょう。
”変わり者”が大多数を占める国というのは恐ろしいものです。

また、韓国内のメディアは今回の会談について「世界の国々も評価している」と報じていますけど、世界の国々や国連やIOCの反応は「北の五輪参加を歓迎する」というものであり、「この会談が今後の緊張緩和に繋がることを期待する」というだけのことです。
会談では最も重要な国際課題である”北の非核化”については一切触れられていないのですから、”評価”のしようがありません。
後で北への見返りが大きくなれば、悪い意味で評価されるでしょうけど…。

まあ、もっとも、今回の南北会談は始まる前から成果などまったく期待されてはいません。
アメリカなどは「五輪の話をするだけでしょう」(ヘイリー国連大使)と最初から突き放していましたからね。
変わり者には期待しても無駄ですから、間違ったことをしたときには厳しく注意し、普段は無視をするのが一番です。
アメリカはすでにそういう態度になっていますよね。
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