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スポーツは道具

私の記憶が確かならば、韓国は”国民の悲願”と称し、00年代から冬季五輪の招致活動を行いながら、10年・14年大会と相次いで選考に敗れ、国民全体が伝統の”泣き芸”で悔しさを露わにしたものの、これまた伝統の”恨の精神”で18年大会を勝ち取ると、国民全体が狂喜乱舞しながら喜びを爆発させていました。
15年以上招致活動をしてきたわけですから、本当に嬉しかったでしょうね。
その間、韓国企業がマイナー競技の大口スポンサーになったり、招致委員会もあの手この手の”ロビー活動”もしていたでしょうから、失敗の許されないプロジェクトだったと思います。
しかし、その18年大会までもう1ヶ月もないというのに、韓国ではまったく盛り上がる気配がありません。
国民の関心はずっと低いままで、スポンサー収入が目標額に到達したのもこないだの秋、国内向けチケットの販売率は22%(12月の段階)とのことです。
7年前の韓国人は信じられないでしょうね。

そんな事態に陥ってしまった理由は結局、”お金”です。
招致活動中の韓国は経済が順調だったものの、開催が決まった頃(11年)には明らかにそれが鈍くなり、その上、費用が90億ドルにも上ることがわかってくると、国民全体が「無駄遣いだ!」と騒ぐようになったわけです。
それも仕方ありません。
もともと招致委員会や韓国政府は冬季五輪を開催することは「国民の誇り」であると同時に「経済効果もある」と国民に説明していたんです。

”五輪の経済効果”と聞くと、いまは”五輪の負の遺産”との相殺で、「そんなものはない」と考えるひとが世界的にも多くなっていますけど、当時の韓国は本気でそれを期待していたんです。
11年当時、韓国の〈現代経済研究院〉も「610億ドルの経済効果がある」と分析していましたし、ソウル株式市場でも関連株価が高騰していました。
このように、韓国内で経済効果に期待していたのは、ピョンチャン五輪はなにもないところから作る五輪だったからです。
招致段階から問題になっていたように、韓国という国は雪がほとんど降らず、ゲレンデに適した山もないので、スキー場も少なく、雪上競技にはまったくもって適していません。
しかし、施設がないということは”作ればいい”ということでもあり、韓国は五輪を機に江原道ピョンチャン郡を国際的な冬のリゾートとして開発し、交通網や宿泊施設、競技施設を新たに整備することを計画したんです。
もちろん、その資金は自分たちだけでは賄えませんから、多くは”海外からの投資”を期待していたことはいうまもでありませんし、その最も期待する相手が日本だったであろうことも想像に難くありません。

しかし、みなさんご存知のように、海外からの投資は上手く集まりませんでした。
日韓関係が正常だったこともあるかもしれませんし(左派がいうところの関係悪化)、そもそもウィンタースポーツに適さない気候・地形のところを開発するというのが無謀すぎるので、まともな投資家からそっぽを向かれたのかもしれません。
それで結局、お金は国内から集めねばならなくなり、財閥系企業が負担するのはもちろん、それだけでは足りず、江原道や国が多額の”税金”を支出することになりました。
当然のように国民はそれに反発したわけですが、さらに五輪後に一部スキー場が財閥系企業に”無償譲渡”されることがわかると、「財閥だけが儲かる五輪だ!」といって反五輪の機運が余計に高まったわけです。
(スキー場はその後赤字施設になる公算が高いので、地方自治体よりも経営戦略を持つ財閥に譲るのもひとつの選択だと思います。)

こういう流れを見ていると、韓国人にとって五輪とはなんなのか、と首をひねりたくなります。
スポーツは”国威発揚”と”お金”のための道具という考え方なのでしょうね。
そして、南北協議とやらをやっているいまは”政治”の道具です。
スポーツの国際イベントを開催する資格があるとは思えません。
ピョンチャン五輪は始まる前から最低の五輪です。
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