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2横綱の休場にモヤモヤ

私の住む長野県では御嶽海の7連勝が大きな話題となっている平成30年初場所ですが、5日目に横綱・白鵬が、6日目には稀勢の里が相ついで休場することとなり、これで3場所連続の”ひとり横綱”状態になってしまったのですから、やっぱり寂しいですね。
ちなみに前の2場所では、そのひとりぼっち横綱の日馬富士と白鵬が優勝しているので、今場所は鶴竜かもしれませんね。調子良さそうですし。

そんな横綱の休場ですが、今場所の2人のそれはちょっとモヤモヤしたものを感じます。
まず、稀勢の里は今場所を含めて5場所連続の休場(全休は1)となったわけですが、場所前の横綱審議委員会による稽古総見で2勝6敗と調子が上がらず、北村正任委員長から「出ない方がいいのではないか。出処進退は問わない」という寛大というか、あまーいお言葉を頂戴したにも関わらず、強行出場しての途中休場というのは”横綱の責任”が問われる問題です。
このパターンはもう4回目ですぜ。

稀勢の里の相撲が脆くなってしまったのは昨年春場所に負った左大胸筋の負傷が主原因でしょうけど、まずはそれを治すことを優先させるべきでした。
横綱の責務というのは「土俵を守ること」とよくいわれますけど、それはただ単に出場するということではなく、多くの勝利を重ね、優勝争いをすることです。
弱い横綱には品格もなにもありません。

貴乃花や武蔵丸のケースを例に取ると、稀勢の里は次に出場した場所が”進退を賭ける場所”になるのは間違いありません。そこで思うような相撲が取れないときは引退です。
夏場所か名古屋場所で結果が出るのではないでしょうか。
いまの稀勢の里を見ていると、以前からの弱点である”腰高”がより酷くなり、体重の増やし過ぎと加齢からか足運びが鈍くなっているのも気になります。
7月3日に32歳になる力士に復活を期待するのは酷な話かもしれませんね…。

次に白鵬です。
初日に朝稽古で古傷である右足親指を痛めたのに加え、4日目の嘉風戦で今度は左足親指を痛めての休場ということになったわけですが、今場所は立ち合いのリズムがおかしく、怪我がなくても好成績は残せなかったことでしょう。
しかし、同情すべきはリズムが狂った原因です。
横審の北村委員長から「横綱らしくない」として、〈かち上げ〉と〈張り差し〉を禁止された白鵬は、今場所一度もそれを出すことがありませんでした。

横審というのは横綱の対して色々と苦言を呈する組織ですが、横綱の取り口について具体的に言及するというのはあまり記憶にありません。
当たり前ですけど横審は相撲の玄人ではありませんから、口出しをするにしても「所作を守れ」とか「ガッツポーズをするな」とかいう儀礼的な部分への指摘に限られていました。
たとえば3年前に鶴竜が”変化”を2度使って優勝したときだって横審はなにもいわなかったんです。
そのように、取り組みについては力士や親方(理事会)に任せる、というのが横審の立場だったはずです。
靴のまま土俵に踏み入ったような北村委員長の苦言に、私は大きな疑問を感じています。

そして、問題の発端である白鵬のかち上げや張り差しですが、これについては元横綱・若乃花(3代目)が昨年12月にテレビで語っていた、
「張り差しやかち上げをやると脇が空くんです。相手は普通、それで簡単に勝てるんです。逆にそれをやってくれた方が勝つんです。それで勝てないのは相手の力士に力がないということなんです。白鵬がわざわざスキをつくっているのに、そこを攻められないのが問題だと思います」
という言葉がすべてです。
実際、白鵬は同格の相手にはかち上げも張り差しもほとんどしません。
”その隙にやられる”からでしょう。
白鵬のかち上げや張り差しを封印させたいのであれば、対戦する力士たちがその隙をどんどん狙って行けばいいだけのことです。
横審も「禁止」をいうのではなく、他の力士の発奮を促すべきです。

また、白鵬のかち上げを「エルボーだ!」といって批難するひとがいますけど、ムエタイや総合格闘技のエルボーの映像をぜひご覧になってください。まったく違うものだということがわかります。
肘を構えて腰を捻って(入れて)相手に叩きつけるのがいわゆるエルボーです。
腰の動きはボクシングのフックと同じです。
これは本当に危険極まりない打撃技なので、禁止している団体も多いです。
白鵬にブーイングを浴びせるならば、腰が入ったかち上げをしたときにすべきでしょうね。

私は土俵のことは力士と親方に任せるという考えです。
もちろんファンの声を聞くのも重要ですから、その上で現場のひとたちが相撲に相応しいか相応しくないか判断し、
相応しくないのであれば、”全体として禁じ手”にすればいいだけのことです。
個人攻撃は品格のある行いではありませんよね。
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※実質的な禁じ手でいえば、張り手の威力を増すためのバンテージは巻けなくなりましたし、KO狙いのフック気味張り手もいまは誰も使いません。
そのように大相撲全体で不文律を作ることは可能なのです。
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