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兄弟関取といえば

引退する力士の多くが「土俵生活で一番嬉しかったことは?」と聞かれると、「十両に上がったことです」と答えるのはよく知られていますが、力士を育てる側の親方にとっても一番嬉しいのは弟子が十両に上がったときだといわれています。
そのせいか、昇進の記者会見においても、弟子と同席するのは十両昇進のときだけで、幕内や三役に昇進した際は
弟子ひとりにやらせるという親方も多いようですね。
十両からは”一人前”なのだから、そのあとはひとりでやれ、ということなのでしょう。

そんな十両昇進ですが、昨日1月31日(2018年)は春場所に向けた番付編成会議が行われ、新十両が決定しました。
なかでも注目を集めたのは、貴乃花部屋の貴公俊。
同部屋で双子の弟の貴源治がすでに十両で相撲を取っているということで、”双子関取”誕生となり、これは大相撲史上初の出来事だそうです。
一卵性双生児の2人は見た目もよく似ているので、十両土俵入りで一緒になったら面白そうですし、相星決定戦が行われたら盛り上がること間違いありません。

また、この双子は”相撲未経験”で、中学卒業後に貴乃花部屋に入門したというのも、最近ではなかなかお目にかかれない経歴です。
2人とも中学時代はバスケットの好選手だったそうですから運動能力が高いのは間違いなく、この5年で相撲を学び、肉をつけ、20歳で関取になったというスピード出世も、大いに期待を抱かせるところです。

そんな貴公俊は昇進の記者会見で、「嬉しいのが3割、来場所から15日になるので気を引き締めたい」と語り、弟が先に十両に上がったことについて聞かれると、「嬉しさと同時に悔しさがあった」と正直に答えていました。
話を聞いていると賢い好青年だという印象を受けますし、そのように育てたご両親と貴乃花親方の薫陶も立派なものだったことがよくわかります。
会見に同席した貴乃花親方も愛弟子の態度に「しっかりしているな」といって終始相好を崩し、本当に嬉しそうでした。
こういうのが大相撲や相撲部屋の古き良き伝統なのでしょうね。

…ただ、この記者会見にはある種の違和感がありましたよね。
だって”兄弟関取で弟の方が先に昇進”といえば、誰だって〈若貴兄弟〉を思い浮かべますぜ。
それなのに貴乃花親方も記者たちも一切そこに触れないのですからこんなにおかしなことはありません。
普通ならば貴乃花親方から「私も兄弟で切磋琢磨して横綱になった」という発言があるはずです。
貴乃花親方は”若乃花”という存在を自分の記憶と相撲界から抹消したいのでしょうか?
親方の満面の笑みの下に、兄弟の深い溝が感じられて、私は少しぞっとしたました。

貴乃花親方は部屋のHPにこれからの大相撲について、「古き良きものを残すために(中略)協会全体がひとつの家族となるべきだと思っています」というメッセージを載せていますけど、自分自身が兄や母と仲違いしているのでは説得力もないというものです。
そこにどんな理由があるのかわかりませんが、せめて表面上だけでも受け入れる度量を見せて欲しいものです。
最近のごたごたを見ていても、貴乃花親方というひとは、周りを”敵”と”味方”にはっきり分けすぎな気がします。
そういう姿勢では大相撲協会という大家族を引っ張ってゆけるとは思えません。
家族には敵も味方もないはずです。
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