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恵方巻と商売人根性

昨日土曜日(2月3日)の昼下がり、相方と回るお寿司屋さんに行くと、中途半端な時間だというのに妙にお客さんが多く、レジの後ろも予約注文の袋がたくさん置かれていて何事かと思ったんですけど、そうです節分です。恵方巻です。
恵方巻といえばもともと大阪の一部の風習だったものが00年代からは全国的な広がりを見せているとはいえ、私の住む長野市でもこのように定着していることは驚きました。
しばらくすると”売り切れ”の表示になりましたし、営業時間はこれからだというのに店長さんが早くもぐったりしていました…。

ちなみに”節分の行事食”というのは、伝統的な定型を持つ地域は極少数で、一般的には特別なものは食べられてきませんでした。
雛祭りのちらし寿司や端午の節句の粽や柏餅みたいなものはないんです。しいていえば豆まきの豆でしょう。
そういう間隙を縫って恵方巻を定着させた業界(寿司・小売り・醸造)とマスメディアの”商才”は大したものです。

そう、この恵方巻は伝統食ではなく、商業食なんです(※伝統食なのは一部地域)。
そもそも伝統食にはなんらかの意味があるものです。
地域の風習であったり、宗教であったりがその背景にあるわけです。
ですから、私は恵方巻を食べるときも伝統食だとは思わず、商業食だと思って食べます。
ただし、せっかくですから”楽しむこと”は忘れません。バレンタインのチョコやクリスマスのケーキやチキンと同じことです。
どこかの地域の真似をすることをイベントとして楽しむわけです。

そんなふうに考えている私ですから、関西以外の地域で恵方巻を伝統食として扱うことには違和感を覚えて仕方ありません。
長野県内でも須坂市のさる小学校で、地域の伝統野菜を用いた恵方巻を作り、それを子供たちが食べるという催しが開かれたことが全国ニュースでも報じられていました。
この催しは「ふるさとの食材や日本の食文化に触れてもらおうと、地元のすし店などが企画したもの」だそうですけど、須坂市はここ最近その伝統野菜を全国に発信しようとかなり努力していますから、行政と民間が一丸となった町おこし企画といってもいいでしょう。
ただ、そこに”恵方巻”や”小学生”という要素を絡めたところに私は”いやらしさ”のようなものを感じて仕方ありませんでした。
伝統野菜をPRしたいのであれば、須坂の伝統食をこしらえればいいだけのことです。
しかしそれではマスメディアが”かぶりついて”こないので、恵方巻を使ったのでしょう。
これもまた”商才”というわけですかね。

恵方巻とともに、大阪の商売人根性も全国に普及しているようです。
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