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スピードスケート陣の躍進

2018冬季五輪の日本チームは2月23日の競技が終わった段階でメダル11個(金3・銀5・銅4)を積み重ねて過去最多を更新していたわけですが、翌24日にマススタートで髙木菜那さんが金、女子カーリングが銅を獲得し、さらに数を増やしたのは本当に驚きました。
そうして全日程を終えた結果の”メダル13個”というのはまさに躍進といっていいでしょうね。

それを支えたのは間違いなく女子スピードスケートです。
今大会は小平奈緒さんが女子スピードスケート初の個人種目金である500m、1000mでも銀。
高木美帆さんは冬季夏季通じて日本選手初の金(パシュート)・銀(1500m)・銅(1000m)の同時獲得。
この2選手が1000mで同時に表彰台に登ったのも日本女子では初めて。
パシュートとマススタートで1大会2個の金を手にした髙木菜那さんの快挙も女子初。
こうして初物尽くしというおまけをつけて、スピスケ女子が獲得したメダルは計6個となり、日本チームの半分近くに達しているわけです。
本当に凄まじい活躍でした。

ちなみに4年前のソチ五輪ではスピードスケート陣はメダルゼロだったんです。
しかも順位もタイムもメダル争いすらできない惨敗でした(最高が女子パシュートの4位でしたけど3位のロシアとは大差)。
もっともその結果も順当なものだったんです。
なにしろバンクーバー五輪後の日本スピードスケート陣は男女ともに国際舞台でまったくといっていいほど活躍していませんでした。
”冬の時代”といっていいでしょうね。

しかしこれで日本スケート連盟のスピードスケート部門はソチ五輪後に大胆な改革へと舵を切ります。
まずはそれまで所属企業・学校任せだった選手強化を連盟が主導する形を取り、ナショナルチームを発足させたのです。
今回女子が金を獲ったパシュートの”300日合宿”やチームとしての詳細なデータ解析は有名ですね。

かつて長島圭一郎や加藤条治は日本スピードスケートの欠点として、「日本チームとして情報やノウハウを共有できていない」ことを挙げていました。
これはおそらく所属企業・学校同士のライバル心が背景にあったのでしょう。
日本では富士急行や日本電産サンキョーといった強豪チーム(昔は西武グループもありましたね)や、日本大学などの強豪大学が五輪などでもそれ相応の結果を残してきましたから、”自分たちのやり方”へのプライドもあったはずです。
けれどもそれだけでは世界で勝てない時代になってしまったわけです。
(各チームの努力がナショナルチームの基盤なのはいうまでもありません。)

ナショナルチームが行った強化策は色々と報道されていますけど、オランダ人のヨハン・デビット氏をコーチに招いたことが大正解でした。スケ連の誰が決めたのかはわかりませんが、これは大英断でした。
スピードスケートは”お家芸”とも呼ばれていきた種目ですから、外国人コーチに抵抗を示す勢力もあったはずです。

デビットコーチは”戦う気持ち”と”厳しいフィジカルトレーニング”という日本に欠けていた部分を即座に見抜き、強いリーダーシップでそれを改善していったといいます。
その際、スケ連と激しくやり合うこともあったそうですが、一歩も譲らぬデビットコーチも立派ならば、その彼を首にしなかったスケ連もまた腹が座っていました。
両者が”日本を強くする”という目標をどこまでも共有していたからでしょう。
(ヨハン・デビット氏との契約も延長されました。よかった!)

現代のスポーツというのは競技レベルが上がり過ぎてしまったせいか、プロでもアマでも、メジャーでもマイナーでも、組織(連盟やクラブ)がしっかりしていなければ、選手もチームも結果を残すことができません。
このスピードスケートの躍進を見て、日本の他の連盟も大いに学んでほしいものです。
”いままでのやり方”に固執し、改革することができず、内輪揉めばかりをして組織が弱体化しているところがどれだけあることか…。
もうすぐ東京五輪なのですから考え方をあらためましょう!

最後に、女子の活躍ばかりが目立ったスピードスケートですが、実は男子もソチ五輪に比べて着実に成績を伸ばしているんです。
入賞の数は2→5ですからね。
4年後には男子もメダルをぶら下げて帰ってくるはずです、
がんばれ!男子陣!
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