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2018世界フィギュア男子SP 不安いっぱい

2018世界フィギュア男子シングルは五輪王者の羽生結弦が怪我で欠場、J・フェルナンデスとP・チャンが五輪で引退してしまったことで一気に世代交代の様相を呈し、誰が勝っても初優勝。
もちろんその新王者候補筆頭は”五輪銀メダルの宇野昌磨”であり、我々も楽しみにしていたわけですが、大会前に右足甲の怪我が発覚し、SPの前日練習では負ぶわれてリンクを去るという報道も。これでは優勝も難しいばかりか、”枠取り”への貢献も難しくなるかもしれません…。
では、そんな不安いっぱいの男子SPを振り返ってみたいと思います。

第一補欠の無良崇人くんが引退を表明し、初の世界フィギュア出場となったのは友野一希くん。
これは”自分の力で来季の枠を取れ!”という無良くんからのメッセージでしょうからそれに応えたい友野くんは、アドレナリン全開の4Sでスタートすると、3F+3Tも決め、得意のステップで思い切り踊ると、後半の3Aもばっちり!見事なノーミスの演技でした!
SPは82.61(TES46.07・PCS36.54)はパーソナルベスト!
本人は早くも感極まって涙を流していましたけど、まだFSが残っています。
さらなる歓喜に期待!

友野くんの好演を受けて、”3枠”のためにトップ10入りを目指したい田中刑事くんは冒頭の4Sを成功させると、3F+3Tも丁寧に降りて上々の前半戦。動きも落ち着いていてこれはノーミスの気配。
ところが後半、このところ成功率の高かった3Aがまさかの2Aに。
私も唖然としちゃいましたけど、この日の刑事くんは落ち着いていたというより、委縮していたのかもしれませんね。
終盤のステップも精彩を欠いていたように見えました…。
SPは80.17(40.01・40.01)。
FSでは男を見せて欲しい。
(日本選手のキスクラで『ダンシングヒーロー』が流れていましたけど、ミラノのひとは日本でこれが再ヒットしていることを知っているのでしょうか。情報収集力すごいですね。)

有力選手が最終グループに揃うなか、そこに大きなプレッシャーをかけたのが昨季のジュニア王者ヴィンセント・ゾウ(アメリカ)。
4Lz+3T、4F、3Aという超高難度構成を揃えて96.78(57.78・39.00)でPB!
私は3Tの回転と4Fのエッジが微妙だと思いましたけど、そこが認定されたのが大きかったですね。
それにしても、昨季からぐんと身長が伸びたなかでビッグジャンプを着氷させたのは立派。
スピンやステップや表現面がまだまだ荒削りな選手だけに、今後が大いに楽しみです。
今大会でも十分にメダルが狙えますね!

最終グループでは髪を短くかったミハイル・コリアダ(ロシア)が美しい身のこなしから鮮やかな4T+3T!
4Lzを回避しての3Lzは余裕綽々で、後半の3Aも確実に決めてきます。
そして独特の柔らかいスピン、吸い付くようなスケートとしなやかに身体を躍らせるステップでも大いに魅せ、素晴らしい内容でした。ジャッジも加点をたくさん上げたくなるでしょうね。
SPは100.08(54.86・45.22)。
このクリーンな演技をFSでも継続できれば、ひょっとするかも。

宇野昌磨の不調で優勝のチャンスが広がったネイサン・チェン(アメリカ)はバランスを崩しながらなんとか4Lz+3Tバランスを着氷すると、2本のスピンを休憩使い、後半の4Fは丁寧に着氷(ステップからだいぶ間がありますね)、苦手の3Aも着氷を上手くさばいて成功させると、ステップでは集中した表情で振り付けを確実にこなし、最後のスピンも気持ちが入っていました。
五輪でのSP大失敗があったせいか全体的にやや慎重でしたけど、トラウマを見事に乗り越えたところは天晴れでした。
SPは101.94(57.51・44.43)。
FSでは自分との戦いになりそうですが、ネイサンがそれにどう打ち勝つのか楽しみにしましょう。

次の五輪開催国中国のエース金博洋といえば2年連続世界フィギュア銅メダルという安定した成績を誇っているわけですが、今大会で欲しいのはよりいい色のメダル。
まずは代名詞の4Lz+3Tを軽々決めると、続く4Tは壁際になるも上手く足を畳んでよけるヒヤヒヤのジャンプ。このところ壁に近い。
後半の3Aは入りの工夫を端折って確実に決め、安定したスピン、振り付けを明確にこなす意識が伝わってくるステップ。全体的にまとまった内容でしたね。
課題の表現面も随分よくなってきましたし、これは本気で上を狙っている!
ところがスコアは95.85(53.03・42.82)。
壁際になった4Tで足を畳んだ分、回転不足になっていました。もったいない!
ただ、好調そうなのでFSでは怖い存在になりそうです。

ライバル勢がしっかり演技を決めてくるなか最終滑走で登場したのは我らが宇野昌磨。
ジャンプ構成を下げる決断をしたなかでどれだけそれをクリーンに決められるかの勝負です。
まずは技巧的な足さばきを交えての美しい滑りからの4Tはお見事!素晴らしい流れ!
コンパクトなキャメルスピン、見せ場の『冬』ステップではいつもよりスケートが出ない様子で、上体で下半身を動かしているような感じ。やはり怪我の影響があるのか。
そんな不安が募る後半、3Sからのコンビネーションはターンが入って+2Tになる大きなミス。
これで次の3Aの重要性が一気に高まったわけですが、イーグルからの気迫の飛翔!よく凌いだ!
ただ、そこからスピンへのところでちょっと躓いて苦笑い、それでもシットスピンに乱れはなく、最後も木枯らしが舞うような華麗で激しいコンビネーションスピン!
SPは94.26(47.90・46.36)。
なんとか優勝戦線に踏みとどまったものの、この状態でFSを乗り切れるかどうかはかなり不安。
宇野くんはジャンプ難度を下げたことに納得がゆかず、FSではいつものそれを組んでくるようですが、それが吉と出るかどうか…。
我々は祈るしかありません。

この結果、SP首位はネイサン、2位コリヤダ、3位ヴィンセント。
日本勢は宇野くんが5位、友野くんが11位、田中くんが14位。
正直いって宇野くんのメダルも男子3枠もかなり厳しい状況ですけど、FSでは結果ではなく、3人の意地を見せて欲しい。
強い気持ちで攻めて行け、日本男児たち!
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