FC2ブログ

ハリル解任!今後はコミュニケーションと信頼のサッカーへ

昨日4月9日(2018年)、日本サッカー協会から発表された”ハリルホジッチ監督解任”はまさに青天の霹靂でした。
昨年W杯出場を果たしてからは低調な試合内容が続き、本大会が不安視されていたハリルジャパンですが、本番まで残り2ヶ月と迫ったいま監督を代えるというのは、リスクの方が大きいようにしか思えません。
しかも、緊急記者会見で田嶋幸三会長が語った解任理由は「選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきたこと、さまざまことを総合的に評価してこの結論に達した」というものであり、具体性がなく、薄らぼんやりしたものでしたから、説得力のあるものでもありません。

ちなみに、この”W杯出場を決めた監督が本大会直前に解任される”というのは世界的にもかなり珍しく、日本がこれをやるのはもちろん初めでです。
そして残念なことに、その数少ない直前解任のチームは本大会ではことごとくグループステージ敗退の憂き目に合っているんです。
日本がそれを回避できたら、W杯史に残る奇跡ということができるでしょう。
後任は西野朗技術委員長とのことですけど、クラブ(ガンバ大阪)での実績はあるものの、代表監督は五輪(96年)しか経験していませんし、2015年を最後に現場を離れているのも不安なところです。
ハリル監督よりは選手との軋轢は少なそうですけど…。

その”選手との軋轢”でいうと、ハリル監督が15年3月に日本代表監督に就任したときに不安視されていたのがそれだったのはまだ記憶に新しいところです。
ハリル監督はそれまでもコートジボワールとアルジェリアを率いた経験がありましたが、その両方とも選手との関係はギクシャクしていたと伝えられていました。
頑固で気難しい人物であり、ことサッカーにおいては周囲からの意見を聞かない独裁者タイプという評価だったわけです。
そういう人物ですから、選手だけではなく、協会やマスコミとも対立することが多く、日本でも就任当初からそこが警戒されてきましたが、結局は同じことを繰り返し、今回の解任に至ったというのは寂しい限りですね。

ただ、そう考えれば、この解任においてハリル監督の責任はかなり小さいとしかいいようがありません。
当初から不安視されていた要素なのですから、日本サッカー協会協会が緩衝材になるべきだったのです。
失敗したのはハリル監督ではなく、サッカー協会なのです。
それなのに協会側は誰も責任を取らないのですからおかしな話です。
ハリル監督就任時の会長と技術委員長は別の人間なので、現体制は知らぬ存ぜぬということなのでしょうか。

最後に私個人の考えを述べますが、正直いってハリルジャパンのサッカーはあまり好きではありませんでしたし、本大会に向けてもほとんど期待していませんでした。
ハリル監督は”勝つための現代サッカー”を標榜し、エキサイティングなサッカーではなくリアリスティックなサッカー、アクションサッカーではなくリアクションサッカーを目指してきたのに勝率が低いのですから、応援する側はどこを楽しんだらいいのかわかりません。
けれども、解任を強く望んでいたわけではありません。
ハリル監督は前任のアギーレ監督から急遽バトンを渡され、W杯出場権を獲得したのですから、そこへの感謝と敬意はありましたし、”相手をよく研究し、相手の長所を消す戦い”を得意とすることから”本番に強い”という評価があるだけに、ロシアで一気に好転する可能性もあったわけですからね。
私はそこに賭けてみる気持ちでいました。
(※ハリルを我慢して使ったアルジェリアは14年W杯ベスト16、解任したコートジボワールは10年W杯GS敗退でした。)

しかし、田嶋会長ら日本サッカー協会はハリルを解任した方が「1%でも2%でも、ベスト16に入る可能性を上がる」と感じているようです。
ハリル監督の”デュエルと縦に速いサッカー”よりも、”コミュニケーションと信頼関係のサッカー”の方が強いということなのでしょう。
ある意味とても”日本らしいサッカー”ですけど、それで結果が出ないときは協会への信頼が根こそぎ失われると思いますぜ。

また、田嶋会長は記者から「ノルマであるベスト16を達成できなかった場合の責任」を問われたとき、「誰かが辞めれば済む問題ではない。責任を恐れてなにもしないのではなく、勝利の可能性を少しでも上げるのが責任だ」と曖昧に返していましたけど、ここは”負ければ辞任”という覚悟を示すべきでした。
それこそが選手たちへの最大のメッセージであり、それをこの場で発信することこそが会長が発揮するべきコミュニケーション能力だったのではないでしょうか。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト



プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード